2017/06/02

【世界のドローン65】まるで小さな飛行機! 100g未満のウルトラコンパクトな撮影ドローンが登場

ドローンを使った空中撮影のニーズは大幅に増えていて、今後はさらにいろいろなシーンやシチュエーションに対応できるドローンが求められるだろう。

オーストラリアのSYPAQ Sensors社は、CORVOというブランドでさまざまなドローンを発売しているが、最新製品として、ローター(回転翼)を使わない超小型軽量のテイルシッター型ドローン「Corvo MICRO」をこの3月に発表した。テイルシッター型とは、機体を上に向けて垂直に離着陸できる機体の型を指す。次世代ドローンと位置付けられたCorvo MICROの特徴は、本体の重さがたった99gというその軽さである。軽量化することで、コントロールに必要なモーターを最小限のサイズに抑えられ、飛行の際の騒音も抑えられる。

Corvo MICRO 画像提供:SYPAQ Sensors and Surveillance Pty Ltd

もうひとつの特徴は、小型軽量ながら安定した飛行能力を備えており、25分という中型のドローンと同じぐらいの飛行時間を実現していること。飛行システムは完全自律型で、1km先からコントロールできる。主な用途は空中撮影で、搭載したカメラで720pixelサイズの動画撮影ができるほか、長波長赤外線によるマイクロ熱画像装置を使った夜間撮影もできる。垂直に上下する映像は難しいが、スピード感ある映像の撮影に向いていそうだ。

ローターがないため取り扱いが安全になり、落下した場合の損傷も少ないよう、耐久性に優れた材質が採用されている。

Corvo MICRO 画像提供:SYPAQ Sensors and Surveillance Pty Ltd

現時点での販売時期などの詳細は不明だが、今までとはひと味違った空撮をしてみたいという人たちのあいだで、発売が待ち望まれているそうだ。

スペック

Corvo Micro

全長:320 mm
重量:99g
飛行最高時速:100km
飛行時間:25分
操作距離:1km
参考価格:1,549ドルから

文:野々下裕子