2017/05/15

【世界のドローン63】自宅で楽しめるナノサイズの本格ドローン・レーシングキットが200ドルで登場

海外では高額賞金をかけたイベントが開催されるほど盛り上がっているドローン・レーシングが、インドアで、しかもVRで楽しめるナノサイズドローンのパッケージが登場した。

写真提供:Aerix Drones

5つのフープを最高速ですり抜けろ!

Aerix Drone が5月から発売するレーシングパッケージは、手のひらサイズのナノ・ドローン1体とコントローラー、VRゴーグルと5つの障害物キットがセットになっている。障害物は自在にレイアウトでき、最高時速40kmで、直径約30cmの5つのレーシングフープと呼ばれる輪をくぐり抜けた時間を競う。ドローン・レーシングは暗い場所で行われることが多いが、本パッケージでも赤、青、緑の蛍光塗料が含まれたフープを選ぶことができ、本格的なレースが楽しめるというわけだ。

一方でナノ・ドローンにはローターの周りにカバーが付いており、人やモノにぶつかってしまった場合の安全性への配慮もきちんとなされている。

写真提供:Aerix Drones

まるでドローンに乗っているような臨場感

飛行性能を重視した軽量ボディのため、1回あたりの飛行時間は3〜4分とやや短いが、交換できる予備のバッテリーを使うことで、1つのコースにつき5回程度のタイムアタックできる計算になっている。さらに、ドローンの正面に取り付けられたカメラから640x480の解像度で映像が撮影でき、セットで付いてくるゴーグルでリアルタイムに見ることできるのもパッケージの特徴だ。カメラは固定されているが視界の広さは120度あり、FPV(First Person View)という、ヘッドマウントディスプレイを装着して一人称視点で操縦を行うため、まるで自分がドローンに乗って操縦しているような感覚が味わえる。

写真提供:Aerix Drones

パッケージはプレオーダーで200ドルを切るほどお手ごろ価格。これから日本でもブームになりそうなドローン・レーシングでの一獲千金を狙うのであれば、トレーニング用に手に入れてみるのもいいかもしれない。
※日本からも購入できるが、総務省が定める日本の技術基準適合に対応しているかどうかは別途確認が必要。

スペック

Aerix Nano FPV

サイズ:約8.25 × 8.25 × 3.8 cm
重量:約25.5g(バッテリー含む)
飛行速度:最高時速約40km
飛行時間:約3〜4分
参考価格:195ドルから

文:野々下裕子