2017/04/18

物理的に口をふさぐという新発想 通話中の声が漏れないマスク型デバイス『Hushme』

普段はワイヤレスヘッドホン、通話時にはマスク型デバイスに!

写真提供:Hushme

オフィスやカフェで電話がかかってくると、応対のために席を立ったり、会話が他人に聞かれないよう口元を覆ってしゃべったりする必要があり、なかなか落ち着いて会話ができないことがある。最近増えているオープンオフィスでも、なかなか自分の席で電話で話がしにくい。そんなシチュエーションで活躍してくれそうな、口元をすっぽり覆って会話が漏れるのを防いでくれるという、新しい発想の通話用マスク型ガジェット「Hushme」が開発された。

HushmeはBluetoothで接続するワイヤレスヘッドホン&マイクとしての機能があり、通常は首にかけて音楽を聞いたりするのに使うことができる。電話がかかってきたら、本体をそのまま口の位置に移動させマスクのように口元を覆うようにして使うのだが、正面部分がマグネットで簡単に着脱できるようになっているので、カチッと両側にはずしてからちょうどいい位置で口元をすっぽり覆うことができる。

写真提供:Hushme

声を隠す機能だけでなく、変声して出力させる機能も

写真提供:Hushme

話し声は内側にあるマイクからスマホに伝わるようになっていて、会話が外に漏れないようにマスキングするモードと、自分の声を鳥やダースベーダーの声に変換して外に出力するというお茶目なモードが用意されている。いずれのモードでも自分の話し声はイヤホンから聞けるので、大声になりすぎることがない。音量調整などの機能はスマホアプリからコントロールできるので、ハンズフリーで電話をする時と同じ状態で使える。

現在開発中のデザインは真っ黒で威圧感があり、SFバイオレンス映画の悪役のように見えるが、将来的にはシルバーベースでシャープな感じに仕上げられ、スペースシップの乗組員ぐらいには見られるようになる予定だ。

写真提供:Hushme

Hushmeは4月25日から製品化を目指してクラウドファンディングを実施する予定で、価格は約200ドルになるとのこと。Hushmeを使えば周りを気にせず電話で話せるようになるだろう。周りからの視線は気になるかもしれないけど。

文:野々下裕子