2017/04/03

【世界のドローン60】サーチライト、トイガン、電光ディスプレイに変形! 変幻自在なアクション・ドローン

写真提供:Wingsland.org

手のひらに乗るほど小さなスマートフォンサイズのドローンは、事前登録不要など規制の対象にならないこともあり、さまざまなタイプが登場している。そうしたなかで「Wingsland S6」は、コンパクトなうえにいろいろなパーツを組み合わせて遊べるユニークさが、ほかとは違うポイントになっている。

たとえば、見た目や大きさはスマホのようで、四角い本体にすっきり格納された4本のローターを四方に伸ばすとクワッドドローンになり、前方に搭載された4Kクオリティのビデオカメラで、セルフィーやライブストリーミングが楽しめる。

本体の上部に付けられるアタッチメントは、サーチライト、BB弾を撃ち出すトイガン、絵文字が表示できる電光ディスプレイ、そして障害物を回避するデュアルカメラの4タイプがあり、それぞれのパーツによって追加された機能もアプリから操作できるようになっている。CESで展示されていたトイガンのアタッチメントを付けたタイプは、数メートル離れた的を飛行しながら正確に当てていたが、弾の強さは抑えられていて、安全性はきちんと配慮されている。

CES で展示されていた実機

ドローンとしての機能も高く、屋外ではGPSとGLONASS(ロシア版GPS)の両方を使い、屋内では赤外線と光学センサーを組み合わせたシステムを使って、正確な位置情報を確認しながら飛ばせる。飛行時間は約10分と短めだが、バッテリーが尽きる前に自動で操縦者の元に戻るよう設計されているので安心だ。操作を行う専用のスマホアプリでは、あらかじめ飛行コースを登録することもでき、初心者でも楽しめるモードも用意されている。

デザインもカラフルで、迷彩柄からシンプルなクロームメッキ、ビビッドな色までいろいろあるなかからセレクトが可能。価格も420ドルと手を伸ばしやすいこともあり、これから人気を集めそうだ。

写真提供:Wingsland.org
スペック

Wingsland S6

サイズ:138 × 169 × 26.8 mm(飛行形態)
重量:230g
飛行速度:秒速8m
飛行時間:約10分
操作距離:100m
販売価格:420ドル

文:野々下裕子