2017/03/14

スマートだけどちょっと恥ずかしい? 荷物と一緒に乗って移動できる“スマートキャリー”がいよいよ発売

移動や荷物が多いワーカーたちのために、電動式で重い荷物もぐいぐい運んでくれて、ついでにご主人様も運んでくれる・・・・・・そんな素晴らしい機能を持ったキャリーバックがいろいろ登場している。

スクーター型がユニークな「MODOBAG」

キャリーバッグに乗ってそのまま移動できるMODOBAG 写真提供:MODOBAG

キャリーバッグに乗ってそのまま移動できるMODOBAGは、電動式のスクーター機能を備えていて、本体からハンドルをさっと取り出して、動かすことができる。1回あたり1時間の充電で約10km移動でき、118kgの重さも軽々と運んでくれる。最高時速は約12kmとゆっくりだが、目線が低いのでかなり速度があるように感じられる。実際に乗ってみたが、意外に小回りが利くうえに、スピードのコントロールもしやすく、実用性は高いと感じられた。空港の中や駐車場までどうしても歩きたくない・・・・・・という時のちょい乗りには十分使えそうだ。

キャリーバッグとしての収納力もたっぷりあり、そのまま機内に持ち込めて、USB電源としても使うことができる。もちろん普通のキャリーバッグとして引っ張って動かすこともできるので、シチュエーションにあわせて使い分けができそうだ。価格は1,495ドルだが、クラウドファンディングのIndiegogoで2017年5月までなら1,095ドルで手に入れられる。

キャリーバッグに乗ってそのまま移動できるMODOBAG

スーッと乗ってサッと格納できるスケートボード付バックパック「Movpak」

スケートボード付バックパック「Movpak」 動画提供:Movpak

スケートボード付バックパック「Movpak」

もっとアクティブに移動したいという場合は、電動スケートボードとキャリー付きバックパックが一体化したMovpakがオススメだ。最高時速約24kmで走行できるほどパワフルで、重い荷物も無理なく一緒に運んでくれる。ボード部分の収納はスライド式で、片手でスマートに取り出したり収納できるようになっている。

速度は手持ちのワイヤレスのコントローラーで調整でき、安全のためのテールライトも付いている。充電は家庭用電源でOKで、大容量のバッテリーをUSB充電に使ったり、内蔵スピーカーで音楽が聞けるという機能も備えている。1,200ドルで発売予定だが、3月中ならIndiegogoで799ドルで入手可能。

スケートボード付バックパック「Movpak」 写真提供:Movpak

持ち主のあとをコロコロと自動的についてくる! ロボットタイプの「GITA」

自動追尾機能を備えたキャリーバッグ「GITA」 写真提供:PIAGGIO FAST FORWARD

そしてもうひとつ、自動追尾機能を備えたまったく新しいタイプのキャリーバッグ「GITA」がいよいよ発売間近になった。もともとは普通のスーツケースにロボティクス機能を組み合わせただけだったが、最終的にはトラックのタイヤサイズをした大きなホイールのようなユニークな形になり、中に荷物を積んだままオーナーのあとを転がりながらついてくるロボットへと進化した。

フォローモードではスマートフォンやウエアラブルデバイスを使って追尾する相手を学習し、出先では周囲の情報を収集しながら3Dマップを作成し、障害物をよけながら一定の間隔で後を付いてこさせることができる。自動運転モードもあり、あらかじめ登録した場所から指定した目的地へと自動で移動することもできる。当初のキャリーバックよりは収納容量は減ったものの、Googleらが開発中の地上を走る宅配ドローンとして活躍させられそうだ。

自動追尾機能を備えたキャリーバッグ「GITA」 写真提供:PIAGGIO FAST FORWARD

発表によると数カ月後に詳細が発表される予定で、将来的には歩いたり走ったりするのをサポートするロボットへとさらに進化させるということだ。そのうちスーパーやショッピングモールでカートを押す必要がなくなり、駐車場や出入口まで一緒にお客も運んでくれる日もそう遠くないかもしれない。

文:野々下裕子