2016/11/24

【世界のドローン44】合体や変形をして、ホバークラフトやクルマにトランスフォームするドローン『Airblock』

ブロックのようなパーツを組み合わせてドローンやホバークラフトに合体・変形できて、プログラミングまで自在にできる、夢のようなスーパードローンがクラウドファンディングのKickstarterに登場し、あっという間に目標額の400%を達成した。

写真提供:Makeblock Technology Co., Ltd.

ぶつけても落としても大丈夫。室内でも楽しめるドローン

「Airblock」という名前のとおり、発泡スチロールで軽量に作られたパーツをブロックのように組み合わせて遊ぶおもちゃは、六角形のローターを本体に6つ(もしくは4つ)くっつけるとドローンになり、3つで地上を走るホバークラフトに、ほかにもローターの位置を変えて、スパイダーと呼ばれる風力で地上を走るクルマなど、アイデア次第でさまざまなモードに変形させることができる。パーツはマグネットで簡単に着脱でき、ぶつけてもバラバラになるだけですぐに組み立て直すことができるので、部屋の中でも安心してドローンを飛ばせる。

写真提供:Makeblock Technology Co., Ltd.
写真提供:Makeblock Technology Co., Ltd.

初心者でも簡単にプログラミングが可能

写真提供:Makeblock Technology Co., Ltd.

基本的にiOSかAndroidの専用アプリをコントローラとして使って操作するが、ローターの回転するタイミングや速度をプログラミングして、ハンズフリーで思いどおりに動かすこともできる。プログラミングソフトも、ブロックのようにドラッグ&ドロップで組み合わせるだけで、Bluetooth経由で本体にすぐインストールできるので、小さな子どもからプログラミングの経験がない大人まで、誰でもいろいろチャレンジしながら遊べるのが大きな特徴になっている。

Airblockを開発しているのは、ロボットトイや教育教材を開発している中国メーカーのMakeblockで、これまでにも2度、Kickstarterのキャンペーンを成功させた実績を持っている。クラウドファンディングを利用しているがすでに商品は完成しているようで、出荷は来年の2月からを予定している。価格は149ドルからと、かなりお手頃に設定されているのは、オプションがたくさん用意されているためで、本体を船形のパーツにして水上を走るホバークラフトのオプションの発売も予定している。

写真提供:Makeblock Technology Co., Ltd.

クラウドファンディングの期間は12月14日まで。日本からも購入することはできるが、人気商品のため早期購入価格分はすぐに無くなりそうなので、気になる人はすぐにサイトを確認したほうが良さそうだ。

スペック

Airblock

サイズ:235×54mm
重量:140g
飛行速度:最高秒速2m
飛行時間:約6分
操作距離:10m
参考価格:99ドルから

文:野々下裕子