2016/10/11

ボールはともだち! サッカー少年のプレイを記録するInsideCoach

テニスのラケットに装着するセンサーや、ゴルフのクラブ、グローブに装着して、スイングの様子を記録する製品など、プレイを記録するスポーツ用ガジェットが増えている。やみくもに練習するだけではなく、今の状態をプレイヤーにフィードバックすることで、効率的に上達するのが目的だ。

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3次元ゴルフ・スイング・アナライザー

インサイドコーチ(InsideCoach)は、内蔵したセンサーでプレイを記録するハイテク・サッカーボール。キックのインパクトやボールの回転、位置や飛んだ軌道、タッチやパスの回数などを検出する。

画像提供:InsideCoach

データはスマートフォン用アプリ(iOS/Android)とWi-Fiで通信して記録する。ボールはワイヤレス給電で充電すると4時間使える。一応は防水のようだが、メーカーは濡れた状態での長時間使用を推奨していない。ボールは8歳から12歳用の4号と、12歳以上用の5号の2種類。クラウドファンディングのKickstarterで資金調達に成功している。定価185ドル(早期割引で129ドル)で、出荷は2016年12月から2017年1月を予定している。

連動するスマートフォンアプリは、子ども向けとコーチ向けの機能があり、子どもたちがサッカーを楽しく続けられ、かつ強くなるようにコーチングするのを支援する。子どもたちはチームメイトとドリブル競争などのミニゲームの記録を競ったり、記録を遡って成長を実感できる。また、コーチ向けには、それぞれの選手向けの個別プログラムメニュー作成を支援する機能が提供されている。

画像提供:InsideCoach
画像提供:InsideCoach

サッカーは競技人口が多く、途上国の子どもたちも大勢プレイしている。蹴られたボールの回転などのエネルギーで発電・充電するボール「SOCCKET」は、ソーシャル・イノベーションの好例として名高い。

一方で、先進国の子どもたちに練習を続けさせるには、さまざまなインドアの楽しみ、たとえば、テレビゲームやSNSなど、「中毒性」のあるものに打ち勝つ魅力が必要だ。サッカーの練習をスマホやタブレットの画面上で振り返ることができれば、テレビゲームに似た感覚で子どもたちの興味をかき立てるかもしれない。

文:WirelessWire News編集部