2016/07/20

たとえばメッシと同じチームでサッカーできるかもしれない件

......もちろんゲームの話ですけど

サッカーゲームやバーチャル・リアリティー(VR)に、自分や知り合いの外見そのもののアバターが登場したらどうだろう。あるいは、3Dプリンターで自分のミニチュアのフィギュアを作れたりしたらどうだろう。もちろん、3Dスキャナーと3Dプリンターと難しいアプリケーション・ソフトを駆使すれば不可能ではないだろうけれど、スマホを使って簡単にできたら......。

Dacudaは、「世界最小」ワイヤレススキャナーをKickstrterの力を借りて実現した、スイスのスタートアップ。特許SLAM Scan 3Dエンジンを使って、スマートフォン利用者が自分の姿をスキャンできる開発キットを公開している。

3Dスキャンのプロセス。スキャンした点をつないでメッシュをつくり、テクスチャを貼り付ける。利用者はスマホでスキャンの進行状況を確認しながらカメラの向きを調整してデータを取り込むことができる

SLAM Scan 3Dエンジンはすでに食べ物の3Dキャプチャーが可能なスマホ用アプリの3DAround、パスポートや運転免許を読み取るRapid Input MRZなどに活用されている。

ゲーム開発会社などで活用すれば、3Dの自分が登場するゲームが市販されるようになる。プロのサッカーチームや映画の出演者の顔をスキャンすれば、VRのリアリティーがより高まることになる。

ゲーム中のアバター。服装や持ち物などを自由に変えられる

こちらの動画ではiPhoneで3Dスキャンした自分の顔がゲーム内でアバターとして登場する様子を解説している

将来的には3Dプリンティング技術と組み合わせて、誰でも自分のフィギュアも自作できるようになるだろう。自撮りアバターが一般化すれば、ゲームやソーシャルメディアの表現力が新しいステージに進化するかもしれない。

文:信國謙司