2015/09/07

インド発ガジェット! 手持ちのスピーカーがWi-Fi対応に

画像提供:Witworks

インドのスタートアップ、Witworks社(バンガロール)のTrippyは、通常のAUX端子のあるスピーカーに接続すると、手持ちのスピーカーがWi-Fi対応になるというガジェット。スマートフォンやiPodに録音した音楽などをWi-Fiで飛ばして聴くことができる。iOS/Androidアプリ(無料)が必要。定価は2,299ルピー(約4,400円)だが、現在、予約注文受け付けは終了している。

画像提供:Witworks

Trippyは丸い円盤状(直径8.5cm、厚さ2cm)で、802.11b/g/nのアクセスポイントとしても使うことができる。マイクロUSBで充電すると5時間使える。AirPlayとuPnP対応なのでiOS/Androidの音楽ストリーミング・アプリを流すことも可能だ。

手元のスマホ画面で操作して離れたスピーカーから聴くのと、選曲のたびにスピーカーに有線でつないだスマホのところまで歩いて行って戻るのを比べれば、ワイヤレスは実に便利。というわけで、この製品、Witworks社のエンジニア(VLSIの設計技術者)が思いついた。

彼はすでに素敵なスピーカーを持っていたが、Wi-FiにもBluetoothにも対応していない。ワイヤレススピーカーを新たに買うとなると高額だ。すでに持っているスピーカーがWi-Fi対応になればいいのに、という思いが発端だったらしい。4,400円は安い買い物ではないが、良いスピーカーが買える値段でもない。そもそも、スピーカーを買い直すのでは、すでに持っているスピーカーが無駄になってしまい、もったいない。

スマートフォンやタブレットの発展で、さまざまな周辺機器が登場し、家電製品などのワイヤレス操作が本格化してきた。だが、例えば、Wi-Fiエアコンは買い替え需要にしか応えられない。赤外線リモコンの部分だけ作ってスマホ対応にすれば、エアコン自体を買い替える必要なくWi-Fi経由で操作できる。手持ちの何かに、比較的安価な何かをつないで、欲しい機能を実現する事例は、ほかにもたくさんあるに違いない。

文:信國謙司