2015/07/22

【世界のドローン15】世界最大の撮影機材専門店のお墨付き! 安定した撮影機能を持つ撮影用ドローン『The Aries Blackbird X10』

ドローンの撮影機能は、カメラ機材を扱う大手も無視できない状況にあるようだ。ニューヨークに拠点を持つ世界最大の撮影機材小売業Adorama社は、撮影機能に特化したカメラ付きドローン「The Aries Blackbird X10」を発売した。

本体を35度まで傾けて安定した撮影が可能

6軸ジャイロのクワッドコプターで、大きさが約59cm、総重量が1.4kgとやや大きめだが、1080/30fpsの動画と16メガピクセルの静止画撮影が可能。1回あたりの充電で25分間飛行することができる。安定性の高さが特徴で、GPSで飛行位置をコントロールできるほか、本体を35度まで傾けて撮影ができるようになっている。その本体の操縦に加え、動画と静止画の切り替えをはじめとしたカメラの撮影は、iOSおよびAndroid対応の専用アプリをインストールしたモバイルデバイスからWi-Fi経由で操作できる。

本体と一体化しているカメラは、前面にレンズが飛び出すように備え付けられているのが特徴。レンズのF値は2.8と明るく、水平方向に120度の範囲と上下90度の角度まで撮影可能になっている。また、アプリからは被写体を自動的に中心に捉えられるよう工夫されていて、映像は最大32GBまでmicroSDカードに記録できるようになっている。

専用リモコンで500m離れた位置から操作可能

モバイルデバイスから操縦できる範囲は最大で1,000フィート(305m)だが、本体と同梱されている2本のジョイスティックが付いた専用リモコンを使えば、さらに500mまで操作範囲を広げられる。もちろん本体だけでも自動飛行が可能で、GPSで飛行位置を確認して指定の位置に飛ばすだけでなく、自動的に元の場所に戻ってくる。

撮影用ドローンは、カメラを別途取り付けるなど、むき出しになっているパターンが多いが、X10は本体に格納されている上に本体も大きめでがっしりしているので、雨や風の中でも安定した撮影が期待できそう。今後、撮影用ドローンの選択肢の1つになりそうだ。

スペック
The Aries Blackbird X10
サイズ:23 × 23 × 5.5インチ(プロペラ含む)
総重量:1.4 kg
最高飛行速度:秒速20m
飛行時間:25分/4 AA Battery
その他の機能:GPS、位置情報トラッキング、インテリジェント飛行システム
操縦アプリ:iOS、Android

文:野々下裕子