2015/05/21

ネコがインスタグラムを投稿? ニャンスタグラムでのぞくネコの秘密

ネコが好きな人にとって、彼らの自由気ままな行動は興味深いもの。何を考え、どういう目線で人間を見つめているのか、気になったことがある人は多いのではないだろうか。

そんな発想をもとにした夏目漱石最初の長編小説『吾輩は猫である』は、ネコの視点から明治の人々の人間模様を描いた名作であるが、「Catstacam」はキャットフードなどを販売するWhiskas Australia社が提供する飼いネコ用のウエアラブルカメラである。

その名から分かるとおり、「cat」+「Instagram」+「camera」の造語である「Catstacam」。日本語に訳すなら「ニャンスタグラム」といったところか。ネコの首輪に装着することで、ネコの視点で写真を撮り、インスタグラムに自動的にアップする。ネコがシャッターを切るのではなく、ネコの動きを検知して自動的に撮影された写真がWi-Fi経由でアップロード(1分につき6枚まで)される仕組みだ。

ネコの様子を写真に撮るのが好きな人は世界中にたくさんいて、ネコはインスタグラムだけでなく、FacebookやTwitterなど写真をアップロードできるソーシャル・メディアの被写体としては圧倒的な存在感がある。しかし、ネコの写真はあくまでも人から見たネコの様子。「Catstacam」はネコが何を見ているかを知らせてくれるのだ。放し飼いにしているネコなら、仲間のネコや人の通れない狭い場所、近所の意外な場所などが写るかもしれない。また、あなたのネコがよその家の勝手口から、お魚くわえて逃げ出す証拠写真が残ってしまうかもしれない。

「Catstacam」がネコの視点で撮影した写真。写真提供:Whiskas Australia

現在のところ、プロモーション・キャンペーン用のノベルティのため市販はされておらず、Whiskas Australia社の顧客などに限定的に配布されている「Catstacam」。気になる「Catstacam」でネコが投稿した写真は、インスタグラム上で「#catstacam」のハッシュタグにて閲覧することができる。

「Catstacam」の一般発売は未定だが、それまではよそのネコの視点で、ネコが見ている世界の秘密を楽しもう。

文:信國謙司 サムネイル写真提供:Whiskas Australia