2015/03/23

ドアに近づく不審者をスマホに通知する"スマート玄関灯"

玄関や門にIPカメラを設置してセキュリティー監視を行おうとするとき問題となるのが電源の確保だ。電池式であればこの問題は解決できるが、交換に手間がかかる。このやっかいな電源問題を、玄関灯にインターホンと人感センサーと無線カメラを組み込むことで解決してしまおうというのが「Kuna(クーナ)」だ。素人でも15分ほどで取り付けられるとうたっている。

Kunaは、空き巣が忍び込んだことを検知してアラームを発するのではなく、利用者が在宅中か不在であるかにかかわらず、「不審者が玄関に近づいたら」利用者のスマートフォンにアラートを送る。空き巣は呼び鈴を押して誰も出なければ留守だと判断して解錠作業に入るので、その様子を見て警察に電話で通報したり、サイレンを鳴らして追い払うこともできる。

開発者は玄関と裏口の2カ所にKunaを設置することを推奨している。空き巣は玄関の呼び鈴で留守を確認したら、裏口に回る場合が多いので、両方にKunaをセットしておくと同社のアプリがこの怪しい動きを察知し、緊急度の高いアラートを発してくれるのだそうだ。

宅配便やセールスなど、問題のない訪問者に対しては、Kunaの出したアラートに対してユーザーが判断してフィードバックを行うことで、警報の対象外にする学習機能がついている。

Indiegogoで資金調達に成功しており、出荷予定は2015年6月で予定価格は169ドル。いくつかデザインがある。2015年2月にはベータ版の発送を完了している。発送先として指定できるのはアメリカとカナダのみで、それ以外の国からの購入については今のところ案内されていない。

文:信國謙司