2018/03/29
小値賀島で『Runtrip』 長崎の離島の美しい砂浜と牧場ランニング
走った距離やルートをスマホのGPSで記録したり、日々の走行データをアプリで仲間と共有したり、走っている途中で見つけた絶景を撮影してSNSに投稿したり……。もはや「ランニング」と「通信」は切っても切れない関係です。
そこで、魅力的なランニングコースを紹介するWebサービス『Runtrip』と、KDDIがお届けするIT×カルチャーマガジン『TIME & SPACE』がコラボレーション。「ランニング」と「通信」をテーマにした企画を様々な切り口でお届けしていきます。
今回は、『Runtrip』でおすすめのランニングコースを紹介しているコースディレクターのひとりであり、ランニングインストラクターとして活躍する浦谷美帆さんが、auのスマホを片手に長崎の離島「小値賀島(おぢかじま)」へラントリップ。その模様をレポートしてもらいました。
五島列島の北端に浮かぶ小さな島「小値賀島」
こんにちは。ランニングインストラクターの浦谷美帆です。
長崎の離島、小値賀島へ行ってきました! 140もの島々が連なる五島列島の北端に浮かぶこの島は、人口約2,600人、周囲30kmほどの小さな島。佐世保からフェリーで約3時間、高速船で約1.5時間、博多からフェリーで約5時間の船旅で到着します。
この島には、全国的に有名な観光スポットがあるわけではなく、高級ホテルやリゾート施設もありません。コンビニもないし、タクシーも走っていません。でも、近年は旅好きのあいだで話題となり、年間2万人もの観光客が訪れているといいます。
なぜ小値賀島は旅好きから注目を集めているのでしょうか? 実際に現地を旅してみて、その理由がよくわかりました。ここでは、今回の旅路を振り返りながら、ランナーである私が感じたこの島の魅力をお伝えしたいと思います。
透明度の高さに感動! 美しい白砂のビーチを走る
小値賀島にはビーチがいくつかありますが、そのなかでも透明度がもっとも高いとされているのが「柿の浜海水浴場」です。
たしかにうっとりするほどの透明度! 泳ぐのもいいですが、この美しい海を眺めながらのランニングもまた格別です。
この柿の浜海水浴場は島の北部、柳郷(やなぎごう)というエリアにあり、周囲は自然豊かでのどかなところ。ここでいつものようにスマホの電波チェック。中心部からかなり離れていますが、スマホをチェックしてみると、auはバッチリつながっていました!
せっかくなので、写真を撮って、その場でインスタグラムに投稿しちゃいました。
この海水浴場にはシャワー室やトイレも完備されています。遠浅なので子どもにも人気だそうです。気をつけたいのが、潮が引いている時間帯にしか砂浜が現れないこと。訪れる際は事前に干潮の時間帯を調べておきましょう。
火山礫がつくり出した、珍しい「赤砂」のビーチを走る
ここは島の東部にある「赤浜海岸」。砂浜は一般的に白色ですが、ここは鉄分を多く含んだ赤い砂が特徴です。これは火山灰の砂礫でできたもので、とても珍しいものだとか。柿の浜海水浴場の美しい白浜も魅力的ですが、この赤浜海岸も神秘的で趣がありますね。
大パノラマを背景に、牛と一緒にランニング!
小値賀島は牧牛が盛ん。島のあちこちで牛が草を食む様子が見られます。特に長崎鼻と呼ばれる島の北端にある牛の放牧地では、圧巻のパノラマの景色が堪能できます。
ちなみにこの放牧地、普通に入ることができるんですよ。
日本広しと言えど、牛の横をすり抜けるようにして走れるのはここだけ!? 牛は穏やかなので襲ってくることはありませんが、正直ちょっと怖かったです(笑)。
この長崎鼻にもauの電波は届いていました。
なんと! 牛が悠々と道路を歩いてる!
島内をランニングしていると、道路をのんびりと歩く牛に遭遇! 放牧地と牛小屋を行き来するのに、一般の道路を通っていくそうです。その際は牛だけで歩いているのではなく、牛のオーナーが一緒にいます。牛の後ろでスクーターに乗っているのがその人です。
公道を牛が歩いているなんて、ちょっとびっくりですよね……。
島のあちこちで「牛に注意」の看板を見かけます。この看板があるところが、牛が通る道路です。
これぞ日本の原風景。美しい路地をのんびりジョグ
商店、食堂、銀行、郵便局などは、島の中央の南部、小値賀港からほど近い場所にある笛吹郷(ふえふきごう)というエリアに集中しています。そのメインストリートである笛吹本通りの左右には、細い路地が縦横無尽に広がっています。ここは颯爽と駆け抜けるのではなく、スピードを落としてのんびりと散策するのがいいかもしれません。なんてことないんだけど、なんかいい。この先を進むと、いったいなにに出会えるんだろう? そんなワクワク感のある素敵な路地です。
路地を散策していると、たくさんの猫に遭遇!
小値賀島には、牛だけでなく、猫もたくさんいます。路地を散策していると本当によく猫に出会います。これも小値賀島ならではの光景です。
500mにわたって連なる美しい松並木を走る
島の中央の学校がある通りに400〜500mほど続く松並木。ここは「姫の松原」と呼ばれ、日本の名松百選や新・日本街路樹100景にも選定されているとか。木漏れ日が美しい松並木を駆け抜けるのは、爽快なことこのうえありません。ランニングのほか、サイクリングにも良さそうですね。小値賀港のフェリーターミナルにはレンタサイクルもあります。
ちなみに、小値賀島には信号が2つしかありません。都会で感じるようなランニング中の信号待ちのストレスはありませんが、クルマの往来には注意しましょう。
島内にある歴史スポットをランニングで巡る
小値賀島には歴史スポットや見どころは結構あります。
島の南部の海沿いにある「牛の塔」。鎌倉時代末期、埋め立て工事で犠牲になった使役牛を祀った供養塔だそうです。
島の東部にある「神方古墳」。五島列島に現存する唯一の古墳です。周囲には木々が鬱蒼と茂り、神秘的な空気を感じました。
「五両ダキ」と呼ばれる、島内随一の景勝地。「ダキ」とは「崖」のことで、この独特な形状は何万年ものあいだ、波や海流に浸食されることによってつくられたものだとか。島の北部、長崎鼻や柿の浜海水浴場の近くに位置するここは海の透明度が高く、美しさも格別! アクセスはちょっと大変ですが、わざわざ訪れる価値はあります。
「牛の塔」「神方古墳」「五両ダキ」ではいずれもauがつながっていました。「この感動を誰かに伝えたい!」と思ったら、その場ですぐにSNSでシェアすることができますね。
私も五両ダキでインスタグラムに投稿しました。
走り疲れたら、お洒落で快適な古民家宿でほっこり
小値賀島の集落には築100年以上の古民家をリノベーションした宿泊施設が点在し、旅行者から人気を集めているそうです。いずれもまるごと1棟1組貸し切りなので、思い思いのスタイルで古民家ステイを楽しむことができます。
古民家宿は島内に6つあり、私は「親家」という武家屋敷を改装した宿に泊まりました。躯体は古くて味があるのに、内装や家具がセンス良くまとめられ、お風呂やキッチンは新しい設備に交換されていてとても快適。また泊まりたいと思える素敵な宿でした。
牛も猫も人も、水も草木も土も、みんながのんびりと共存してる素敵な島、小値賀島。朝から走って、ときには立ち止まって、たくさんの命に出逢えました。旅好きのあいだで話題になっているというのも大いに納得です。興味を持たれた方は、ぜひ次の旅先の候補地として検討してみてはいかがでしょうか? ランニングが趣味の人も、そうでない人も、きっとかけがえのない思い出になるはずです。
- Runtripとは?
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魅力的なランニングコースがかんたんに見つかるWEBサービス。サーファーがいい波を求めて旅をするサーフトリップのように、ランナーがいい道を求めて旅をするスタイル。それが「Runtrip(ラントリップ)」です。
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文&写真:浦谷美帆、TIME & SPACE編集部
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