2018/03/26
PC不要! お気に入りCDをワイヤレスでスマホに取り込める『T Air』を試してみた
これまで、購入したCDをスマホで視聴するためには、パソコン経由で音源をスマホに移す必要があった。
ただ、CDを一旦パソコンに取り込み、そこからスマホに移すという作業は面倒だし時間もかかる。また、最近のパソコンにはCDやDVDを取り込むディスクドライブが付いていないものも多く、外付けドライブを用意しなければならないのも厄介だ。
そんな問題をサクッと解決してくれるのが、レンタルサービスおよび書店を展開する「TSUTAYA」が販売・レンタルを行っているポータブルデバイス「T Air」だ。
T Airは、Wi-Fi接続でCDの曲を直接、しかも無線でスマホに取り込むことができるポータブルタイプのデバイスで、横145✕縦176✕厚さ16mmで300gという手帳のようなコンパクトさが特徴。
こちらは、取り扱いのあるTSUTAYA・蔦屋書店にて本体を購入できるほか、音楽レンタル売場にてレンタルも行っている(貸出料金は店舗によって異なる※)。普段からCDをレンタルする人は一緒に借りてしまえるのだ。
※たとえばSHIBUYA TSUTAYAの場合レンタル料金は、当日270円、1泊2日345円、2泊3日410円、一週間540円(3月16日現在)
筆者は20代の頃にクラブイベントでDJをするほどの音楽好きで、ジャンルに問わず集めに集めたCDが自宅に数百枚……。時代を沸かせた名盤と呼ばれる大量のCDたちは、しっかり押入れの中に保存(?)している状態だ。
このCDたちをそのまま眠らせておくのはもったいないし、春に向けて今のうちに押し入れを整理しなければ!
そこで今回は、このCDたちをスッキリ断捨離するきっかけとして、「これぞ!」と思った思い出のCDをT Airを利用してスマホに取り込んでみることにした。
T Airを用意してCDを取り込んでみよう
早速T Airを用意して、スマホにCDを取り込んでみよう。
実際に本体を触ってみると、その薄さと質感はいい感じ。本体を可動するためには付属のACアダプターを接続する必要があるが、それ以外のスイッチやボタン、ランプなどはまさに必要最低限にスッキリしているという印象だ。
セットアップも簡単で、スマホに無料専用アプリ「CDレコアプリ」をダウンロードして、T AirとWi-Fiで接続するだけ。
ちなみに、スマホとT Airを接続する際、iPhoneの場合はダイレクト接続が可能だが、Androidは機種によって接続にUSBケーブルやWi-Fiルーターの経由が必要な場合もあるとのこと。使用の際は添付の説明書を見てみるといいだろう。
アプリを起動させ、本体に表示されたQRコードを読み取る。
T Airとスマホが接続されたら、次は取り込みたいCDを本体に挿入する。CDを入れると、まずアプリがそのCDの楽曲情報を自動取得してくれる。
T Airは、新旧、邦楽洋楽問わず1億8,000万曲以上の楽曲情報を持つ楽曲認識技術「Gracenote MusicID」を搭載しているので、アルバム名、曲名、アーティスト名、ジャケット写真などの情報はもちろん、再生中の曲に合わせて自動で歌詞を表示することもできる。これは非常に便利だ。
アプリが曲情報を取得したら、次はスマホに曲を取り込む。アルバムを取り込む場合、所要時間は標準設定でだいたい5分ほど。取り込む前に、取り込んだときの保存先や、音質、圧縮方法といった細かい設定も可能なので、自分の都合に合わせて取り込めばOK。取り込みが完了するとCDが自動排出される。
CDの取り込みはこれで完了。はじめて使用した筆者でも、T Airの接続から16曲のCDアルバムを取り込むまで、10分程度で終えることができた。これなら、スマホの容量に余裕があれば、好きな曲やアルバムをサクサク取り込んでいくことができそうだ。
なお、CDアルバム1枚を60分と仮定した場合、標準音質で60MBの容量が必要(音質によって容量が異なる)なので、スマホの空き容量を確認して、どの程度の枚数なら録音可能かを考えて録音しよう。
T Airで取り込んだCDを再生してみた
では、T Airで取り込んだCDをスマホで再生してみよう。
音質などに関してはなにも問題なし。取り込んだあとの楽曲でも、バッチリ歌詞が表示される。
邦楽洋楽のどちらでも、ただ耳に心地いいという曲もあれば、歌詞が好きだというものや、歌の意味を理解して好きになるという曲もあるだろう。そんな時、再生中にカラオケのように曲に合わせて歌詞が常時されるこの機能はありがたい。
また、T Airでは、スマホに取り込んだ音楽を、逆にCDに録音する(個人で楽しむための私的複製に限る)ことも可能なので、自分専用に編集したCDを作成することもできる。これまでパソコンの音楽編集ソフトでやっていた作業がそのままスマホでできるようになったという感覚だ。
T AirでCDの断捨離を
手間や所要時間を考えると、これまでのやり方と比べてかなりスムーズにCDを取り込むことができそうだ。またパソコンを使わずに取り込めて、きちんと曲情報を取得し、歌詞まで表示してくれるところなどは、パソコンを使用しない若年層や、カラオケ好きな高齢者たちの交流にも重宝しそうだ。
またT AirではCDの取り込みのほかに、DVDを読み込んで再生する機能もある(別の専用アプリをダウンロードする必要あり)。こちらの機能もWi-Fiを使ってワイヤレスでできるので旅行などには便利かもしれない。
今回の体験では本格的な断捨離……とまではいかなかったものの、昔好きだったCDをスマホに簡単に取り込むことができたので大満足。こうやってコツコツCDを取り込んでいけば、あの押し入れにある大量も少しずつ減らしていけるかも。
そして、スマホで曲を楽しみながら、1曲ずつに蘇る当時の楽しい記憶を思い出しながら通勤するというのも悪くない。
商品名/T Air
メーカー/株式会社TSUTAYA、株式会社アイ・オー・データ機器
価格/11,800円(税別)
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文:安東 渉(EditReal)