2018/02/02
ライトセーバーでシスを倒せ! ARゲーム『ジェダイ・チャレンジ』の臨場感が凄すぎる
子どもの頃、ライトセーバーごっこをした人はたくさんいるだろう。
SF映画の金字塔『スター・ウォーズ』シリーズの象徴となるのが、光り輝く剣「ライトセーバー」だ。当時この映画を見た多くの青少年が、傘やほうきをライトセーバーに見立て「ヴォンッ! ……ヴォンッ!」と振り回していたはずだ。
たとえ大人になっても、ライトセーバーを自在に振り回し、敵をなぎ倒していくジェダイへの憧れは忘れられるものではない。
スマホが普及し、アプリやAR(拡張現実)の技術が向上したことで、幼い頃に憧れた世界の多くはデジタルコンテンツとしていつでも体験できるようになった。そして2017年冬、ライトセーバーを限りなくリアルに再現したARゲームが登場したのだ。
AR空間で本物の臨場感! 「ジェダイ・チャレンジ」
そのARゲームとは、レノボジャパンから発売されたARゲーム「STAR WARS™ /ジェダイ・チャレンジ」。
専用のアプリをダウンロードしたスマホを「Lenovo ミラージュARヘッドセット」にセットすることで、半透明のグラスにAR映像が表示される。付属のライトセーバーを使えば、現実の空間に現れた敵と実際に戦っているようなバトルゲームが楽しめるのだ。
このゲームで目玉となるのは、ダース・ベイダーやカイロ・レンなど、歴代の敵役とAR空間で戦うことができる「ライトセーバー・バトル」。
レノボ公式動画 ライトセーバー・バトル
そのほかにも以下2つのゲームがプレイできる。
●ホロチェス
シリーズ初代のエピソード4で主人公一行が乗り込む船「ミレニアム・ファルコン」内に置かれた、クリーチャー(怪物)が戦うホログラフィックのボードゲーム。「ジェダイ・チャレンジ」では、劇中に登場したこのゲームを忠実に再現。クリーチャーを戦わせることができる。
レノボ公式動画 ホロチェス
●戦略バトル
劇中で何度も描かれた反乱軍と帝国軍の銃撃戦。このゲームのミッションは戦場の指揮者となり、フィールドにユニットを配置して反乱軍を勝利に導くことだ。戦場に配置できるユニットには、ルーク・スカイウォーカーなど、伝説のジェダイ戦士も含まれる。
レノボ公式動画 戦略バトル
というわけで3つのゲームをプレイしてみよう。
ファン歓喜! ライトセーバー型コントローラーに感動
こちらが家に届いた「ジェダイ・チャレンジ」の箱。
劇場最新作の敵役、カイロ・レンが描かれたパッケージを開けると……。
ライトセーバー型のコントローラーがお目見えだ! シリーズのファンなら、この時点で「おぉ〜!」と歓喜の声を上げてしまうだろう。
ライトセーバーは、『スター・ウォーズ』エピソード1〜3の主人公、アナキン・スカイウォーカーが所持していたものを忠実に再現。ファンアイテムとしても完成度が高い。
箱の中にはヘッドセット(写真左上)、トラッキングビーコン(写真右上)、ライトセーバー型コントローラー(写真下)と、充電用コード、スマホとヘッドセットを接続するコードが同梱されている。ここにスマホを接続すれば、『スター・ウォーズ』の世界が楽しめるというわけだ。
アプリはAndroidとiOSに対応(ダウンロードは無料で日本語にも対応済)。ゲームを遊ぶためのセッティングは、アプリの説明に従えば簡単にできる。
ライトセーバーとスマホはBluetoothで接続する。ライトセーバーのスイッチを入れ……
トラッキングビーコンの電源をオン。このトラッキングビーコンは、床などに設置することでプレイヤーの位置情報を正確に取得し、ホログラムの映像が表示される基準点となる。
スマホをゴーグルにセットして、
ビーコンを部屋の隅に置いたら、
準備完了ダァァァ! ヴォン!
6畳間の和室にダース・ベイダーが出現!
アプリの指示通りライトセーバーのスイッチを押すと、「ビシュゥゥゥッ!」という音とともに、グラス越しに手元のセーバーから光の刃が伸びた!
レノボ公式動画 ライトセーバー起動
最初にプレイしたのは、ダース・ベイダーなどの敵役と戦える「ライトセーバー・バトル」。ゴーグルは半透明なので部屋の様子が透けて見え、敵がその場にいるかのよう。姿は等身大なので迫力も抜群だ。
ステージは全部で6つあり、各ステージは3つのエリアで構成されている。エリアのうち2つはザコ敵のストーム・トルーパーやドロイドが大量に登場するエリア、そのエリアをクリアするとボスキャラが登場する。
ライトセーバーは手の動きに反応して動いてくれるので、攻撃を受け流し、隙をついて攻撃していこう。スマホから出るBGMや効果音はもちろん、敵を斬ったりつば迫り合いをしたりするとライトセーバーが振動するなど、劇中を徹底再現した演出が嬉しい。
激しい攻撃が続いたが、ステージ1ということもあり難なく撃破することができた。続けてステージ2、3とテンポよくボスを倒し、いよいよステージ4に現れたボスキャラは……ダース・ベイダーだ!
シリーズのアイコンになっているダース・ベイダーは、公式設定で2m以上の身長。先ほど登場したダース・モール(175cm)より体格が大きく、近くに来るとかなりの威圧感だ。
ダース・ベイダーの攻撃は激しく、なかなか反応できない。加えてステージ3から登場した「避けモーション」にも苦労した。画面に表示される矢印に合わせて、下にしゃがんだり左右に避けたりしなければいけないが、剣速が速く避けきることができない。善戦むなしく負けてしまい「鍛え直して出直してこい」と言われてしまった……。
その後、何回かのチャレンジを経て、なんとかダース・ベイダーを倒すことに成功。激しい動きが要求されるので、足は早くも筋肉痛だ。広いところでプレイすることと、事前にストレッチをしておくことをおすすめする。
ちなみに、ダース・ベイダーを倒した次のステージには劇場最新作の敵役カイロ・レンがボスとして登場する。新作のファンは、彼が登場するステージ5まで頑張ってみよう。
●ホロチェス
次にプレイするのはホロチェス。ゲームを起動すると、目の前に円形のボードとコマになるクリーチャー(怪物)が現れる。
操作は簡単で、ライトセーバーで自分のコマを指定して移動させ、敵のコマに攻撃を加えていく。コマにはそれぞれ体力・攻撃力・移動力が設定されているので、効率よく移動と攻撃を繰り返し、相手のコマを0にすれば勝ちだ。
ライトセーバー・バトルと比べて激しい動きは要求されないが、こちらは知力が求められる。怪物のコマは原作と同じ動きとデザインを再現しているので、原作ファンは要注目だ。
●戦略バトル
残るゲームはリアルタイムのシミュレーションゲーム。目の前には『スター・ウォーズ』の戦場と小人のようなキャラクターが現れ、それを俯瞰で眺める形になる。
左側が自軍で、右側が敵軍としてグラスに表示される。攻めてくる敵軍を撃退しながら与えられたミッションをクリアしていく。キャラクターは自動的に移動と攻撃をしてくれるので、効率よく戦士を戦場に配置しよう。
配置できるキャラクターには攻撃できる範囲が設定されていて、刻一刻と変化していく戦場に合わせた配置が求められる。ホロチェスとはまた違った知力が求められるゲームである。
通信機器の進化に感謝、往年のファンには必ず体験してもらいたい
夢中でライトセーバーを振っているとあっという間に時間が過ぎていく。気がつけばゲームを起動してから2時間が経過していた。スマホ自体の性能が向上し、AR対応のアプリが日々登場しているが、スクリーンで見たジェダイの戦士に、まさか自分自身がなれる日が来るとは……と思うと感慨深い。
「ジェダイ・チャレンジ」は本体価格29,980円(税込)と少々値は張るが、たとえスター・ウォーズのファンでなくとも十分に楽しめる、クオリティの高いARゲームだ。スクリーンで見た驚きや興奮をリアリティをもって追体験できるので、ぜひ一度体験してみてほしい。
商品名/Star Wars™/ジェダイ・チャレンジ
メーカー/レノボジャパン
価格/29,980円(税込)
文:鈴木雅矩