2018/01/12
話題のソニースマートウォッチに新モデル登場! まるでアナログ腕時計なのに性能が…
「wena wrist」は、腕時計のバンド部に通知・電子マネー・活動ログの機能を持たせ、ヘッド部は自由に取り替えられるというコンセプトが話題となったソニーのスマートウォッチだ。初代の発売から2年の時を経て、今回、その“進化版”となる「wena wrist pro」が発売されたので、その使用感をレポートしたい。
新しいwena wristはバンド部分に有機ELディスプレイを搭載
今回発売されたバンド部の「wena wrist pro」は、シルバー・プレミアムブラックの2色展開。好みの時計ヘッド部と組み合わせて使えるが、今回、バンドにマッチするヘッド部(別売)として、ソーラー式のスリーハンズ/クロノグラフに加え、wenaでは初となるメカニカル(機械式)のタイプも登場した。
wena wrist proはバンド部分に有機ELディスプレイの表示パネルが搭載されているのが大きな進化ポイントだ。表示はとても明るくクッキリとしており、文字も読みやすい。こうした機能強化を果たしつつ、幅は約2mm、体積比で約25%の小型化を実現。防水機能も5気圧に向上しているというから驚きだ。
wena wristシリーズの特長は、ヘッド部を自由に付け替えられること。バンドには可動式のピンが用意されており、この部分を指でつまんでヘッド部に取り付けたり外したりする。早速ソーラー式のクロノグラフを取り付けてみたが、工具も必要なく、気分に合わせてヘッド部を替えるのも苦にならない手軽さだ。この部分のつくりも堅牢で、ヘッド部がグラつくようなことはない。
腕時計としての質感の良さとスマートウォッチの便利さを両立
装着してみてまず感じたのは、純粋に腕時計としての質感が優れていること。ビジネススーツにもマッチする高級感がありつつ、見た目ほどの重さは感じない。
通知を登録しておいたLINEにメッセージが届くとバイブレーションが発動し、ディスプレイに発信者とメッセージの最初の数文字が表示された。電話の着信も同様に、ディスプレイに発信者の名前が表示される。初代モデルはLEDが点灯するのみだったことを考えれば、とても大きな進化だ。ディスプレイの位置はヘッド部の裏側のため、通知を確認するアクションがとてもスムーズに行える。
電子マネー機能は、たとえばコンビニでちょっとした買い物をしたいとき、財布どころかカードやスマホさえ取り出す必要がなく、そのまま手首を端末にかざすだけで決済ができるのは非常に便利。
ほかにも一日の歩いた歩数と消費カロリーがログとして記録され、wenaアプリから確認が可能だ。iOS環境では「ヘルスケア」アプリとも連動する。
wena wrist leatherで電子マネーを使う
次に、先に発表されていたwena wrist leatherも今回販売が開始されたので、タウニーブラウンのバンド(22mm)をシルバーのヘッド部(ソーラー式スリーハンズ)と組み合わせて使ってみた。ステンレスの硬質な感じから一転、革特有の柔らかい雰囲気が加わり、腕時計としての表情が大きく変わる。
wena wrist leatherはFeliCa対応のチップを内蔵しており、充電などを行わずとも電子マネー機能が利用できる。チャージはコンビニのレジなどで可能で、こちらも楽天Edyを問題無く使用することができた。
wena wrist proを実際に使ってみて良いと感じたのは、“腕時計”としてのつくりの良さと存在感、ファッション性の高さだ。
“ヘッドは好みのものを使いたいけれど、電子マネーなどの便利さも享受したい”、“スマートウォッチに興味はあるけれど、ガジェットっぽいのは苦手で……”という方には絶好の選択肢となるだろう。来たる3月には、スポーティさを増したwena wrist activeも発売される。バリエーション豊かな製品が揃うwena wristで、ぜひあなただけのスマートウォッチを体感してみてほしい。
製品名/wena wrist pro
メーカー名/ソニー
価格/オープン・プライス
WB-11A/S(シルバー):34,880円
WB-11A/B(プレミアムブラック):36,880円
共にFirst Flight価格、税別
製品名/wena wrist leather
メーカー名/ソニー
価格/オープン・プライス
各8,380円
First Flight価格、税別
文:白石裕一朗