2017/12/04

電池もインクも不要! 過去のスマホ写真を即印刷・現像できる『Printoss』が超便利

気が付けば大量に溜まっているスマホの写真。思い出の写真をいつでも見返せるのはいいけれど、みんなで集まったとき、アルバムをつくるときなど、プリントアウトしたいシチュエーションもあるもの。とはいえ、わざわざお店でプリントするのは手間も時間もかかる。スマホと接続できるモバイルプリンターは1万円超と、それなりのお値段。

……そんな折、タカラトミーから発売される「Printoss(プリントス)」の情報を発見。価格も4,000円弱とお手頃。これならガンガンプリントできるのでは? という期待を込めて、早速使ってみた。

「Printoss」タカラトミー/実売価格 3,996円(税込)12月13日発売
カラーは、SAKURA/SORA/SUMIの3色

電池やインク、アプリも不要のPrintossの秘密とは?

Printossの特長は、まず電池やインクが不要なこと。プリンターなのに電力もインクもいらないのが不思議だったのだが、実はPrintossはプリンターではなく、アナログのインスタントカメラだったのだ。本体内部に単焦点レンズがあり、印刷したい写真を表示させたスマホの画面そのものを撮影し、それをインスタントフィルムに現像するという仕組み。インスタントフィルムはフィルム自体に現像に必要な薬剤がパックされているため、インクが不要なのだ。さらにフィルムは1枚ごとに手動で排出するため、電池を一切使わなくてもOKというわけ。

本体中央に単焦点のレンズがあり、上に置いたスマホの画面を撮影する仕組み

Printossの特長はそれだけではない。インスタントカメラはその場で撮った写真しか現像できないが、Printossはスマホの画面を撮影するので、スマホに入っている画像ならなんでもプリントできる。スマホで撮った過去の写真をさかのぼってプリントできるほか、カメラアプリで加工した写真もプリントできるというのが大きな利点だ。また、モバイルプリンターと違って、USBやWi-Fi、Bluetoothなどでスマホと接続する手間が一切必要ないのもうれしい。

本体はプリントするときだけ組み立てる設計。たたむとコンパクトなサイズに収まるので持ち歩きもしやすい。外出先でもPrintossとスマホ、チェキ用フィルムをそろえれば、いつでもプリントできるのだ。

1分で組み立て可能。開いてスマホを乗せるだけ

組み立てはとっても簡単。開いてスマホをフレームにセットするだけなので1分もかからない。

組み立てたらプリントしたいスマホの画面を表示し、Printossのフレームに合わせる。フレームには粘着テープがついているので、画面がずれる心配はない。

スマホごとフレームをPrintossの上面にセットしたら、本体にあるシャッターを押す。あとは横のツマミを回し、プリント用紙を手動で排出するだけ。

横のツマミを回してプリント用紙を手動で排出

プリントした写真を徹底チェック!

プリントした写真で、まず気になるのが画質だ。Printossの場合、インスタントフィルムに印刷するため、レーザープリンターで印刷した鮮明画像というよりは、インスタントカメラ独特の“味のある”写真に仕上がる

そこで、実際にPrintossで印刷した数種類の写真を、写真の鮮明さ、色味、サイズなどからチェックしてみた。

使用するスマホ、設定、部屋の明るさなどにもよるが、明るい写真はちょっと薄い色になってしまう傾向がある。そのため、写真加工アプリなどで色を調整するといいだろう。また、時間の経過とともに色が深まるので、最初は白いと思っても、しばらく経過観察してみよう。

スマホの画面と比べると、ぼやけてしまっている部分はあるものの、風景は鮮やかに印刷できている印象だ。

なお、Printossで印刷する際は、スマホの画面の明るさを“最大”に固定しておく必要がある。うっかり画面が暗いまま印刷してしまうと、左の写真のように真っ暗になってしまうので注意したい。また、画面に保護フィルムを貼っているだけで少し暗くなってしまうので、使用するスマホは保護フィルムがないものがおすすめだ。

Printossを徹底的に使いこなしてみた

さて、実際に色々と試してみて、Printossならではのお手軽さを活用できる使い方を検討してみた。

■活用法1:画像アプリでお好みに加工してプリント

一般的なモバイルプリンターは専用アプリとの連携が必要だが、Printossは専用アプリ不要。つまり、好きなアプリを使えるということ。画像加工アプリなどで自由に加工したり、好きなだけ編集したりした写真をプリントできる。文字を入れて写真入りの名刺をつくる、あるいは複数の写真を組み合わせたコラージュをつくるなど、思うままにプリントしてみよう。

人気の『snow』をはじめさまざまなアプリを使って好みの写真に仕上げられる

■活用法2:飲み会やパーティーで撮った写真を即プリント

携帯性に優れたPrintossは外出先での印刷にも最適だ。結婚式や送別会、卒業式といった記念のパーティーなどに持ちこんで、その場でプリントし、写真をプレゼントするのも喜ばれそう。これからのシーズンであれば、忘年会やクリスマスパーティなどでも重宝する。女性陣の撮影は、ぜひ本人の希望を聞いて、写真編集アプリで加工するのを忘れずに!

忘年会でのワンシーン。その場で参加メンバーに写真を渡せるのがよいところ

■活用法3:毎日の日記やカレンダー用にプリント

画面に残すのもよいが、プリントして手元に残すのも写真の醍醐味。たとえば毎月1枚プリントしてまとめれば、1年の思い出アルバムのできあがり。最近気に入っているのが、その月に撮った写真をコラージュしてプリントすること。定点観測のように子どもやペットの成長を写真で感じ取ることができる。

アプリを使ってその月のイベント写真を数枚ずつまとめてコラージュ加工

ちなみに、Printossで使える用紙は富士フイルムの『インスタックスミニ(チェキ)フィルム』。同社のインスタントカメラ『チェキ』でも使われており、量販店などで購入できる。20枚で1,400円前後なので、1枚あたり70円ほどで印刷が可能だ。

これまで色々なモバイルプリンターを使ってみたが、電池不要で使う機種を選ばないPrintossを使うと、改めてその手軽さを痛感した。組み立ても簡単で、軽いので持ち歩きもしやすい点も好印象だ。Printossを使うことで、溜まり続けていたスマホの写真の活用が広がっていきそうだ。

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文・撮影:相川いずみ