2017/11/21
スマートスピーカーの音声入力が結構恥ずかしい問題 『au HOME』で克服してみた
au HOMEがGoogle Homeに対応!
センサーやネットワークカメラをスマホアプリと連携させて、外出先からでもドアの施錠や窓の開閉状況が確認できたり、自宅にいる家族やペットとコミュニケーションを取ることができるホームIoTサービス、「au HOME」。
11月28日からGoogleアシスタントに対応することで、話題のスマートスピーカー「Google Home」「Google Home Mini」でも使えるようになります。つまり、「OK Google, ××して!」と声をかけるだけで、テレビやエアコンをはじめとする赤外線に対応した家電を操作できるようになるわけです。これはもう映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』のような未来的世界! ぜひ生活に取り入れてみたい!
……ただし、悩ましい問題がひとつあります。
スマートスピーカーに呼びかけるのって、結構恥ずかしいんですよね。
ただでさえ、あがり症で滑舌が悪いのに、人ではなくスマホやスピーカーに話しかけるって、ねぇ……。勇気を出して呼びかけて、もし無視されたら? たまたまそのとき誰かに見られていたら? ……それに気付いてパニクりながらしなくてもいい言い訳をしている自分の姿を想像するだけで、気が滅入って群馬の実家に帰りたくなるんです。
……というような話を、社内の先輩に話したところ、「いい歳して自意識過剰すぎて引くわー。いいところ紹介するから行け」と言われたので行ってきます。
音声入力を克服するために訪れた場所とは?
半信半疑で向かったのは、一般社団法人あがり症克服協会の銀座校。
にこやかなスマイルで出迎えてくれたのは同協会理事長の鳥谷朝代さん。やべえ、女性か。ますます緊張してきたぞ。
鳥谷さん「「スマホやスマートスピーカーの音声入力が人前でも堂々とできるようになりたい」という方は初めてです。でもそういう方は今後増えるかもしれませんね。」
小手澤「これって原因はなんなんですかね。先輩には「自意識過剰すぎて引くわwww」と言われました。」
鳥谷さん「自意識過剰タイプでしょうね。初対面と2回目以降では感覚が違う?」
小手澤「うーん、人によりますね。個を確立していらっしゃる方は、その人の間とかペースがあって、そういう形で会話が進むと、あの、ちょっと話がややこしくなっちゃうかもしれませんが、実は僕学生時代にですね……」
鳥谷さん「わかりました。筆者さんの話は切れ目がありませんね(笑)。言いたいことを短く切ってお互いに言葉のキャッチボールをするのが会話ですよ。」
小手澤「あ、はい。すみません。」
鳥谷さん「自意識過剰型の場合、人にどう思われてるんだろうってことを気にしすぎるんです。それが高じると、ひとりでいるときでも「もし人が見ていたら……」と考えすぎて、かえっておかしな行動になっちゃうことがあるんです。」
小手澤「当たり過ぎててさらに恥ずかしなってきました。」
鳥谷さん「あなたがなにをしたか、なにを話したかなんて、誰もほとんど覚えてませんよ。だから、そこでストレスを感じる必要はないの。」
小手澤「ああ、なるほど。」
鳥谷さん「じゃあ、このGoogle Homeに向かって「OK Google」って言ってみて。」
小手澤「お、OK Google……。」
鳥谷さん「まだ恥ずかしそうですね。」
小手澤「やっぱり無機物なので……。」
鳥谷さん「ペットは飼ってますか?」
小手澤「実家で犬を飼ってます。」
鳥谷さん「名前は?」
小手澤「ハルちゃんです。」
鳥谷さん「では、ハルちゃんだと思って話しかけてみましょうか。お腹に力を入れて腹式呼吸で。」
小手澤「OK Google。」
鳥谷さん「ああ、いいですねえ。」
小手澤「意識的に声を張ればいいんですね。仕事の電話でも聞き返されることが多くて、いつもへこんでました。」
鳥谷さん「聞き返されるというのは、あちらの時間を奪っているのと同じ。あがり症の人は自分のなかでだけ悩んで、相手の気持ちを推し量る姿勢に欠けているの。」
小手澤「ああ、なるほど。上司に聞きたいことがあってもタイミングを計っているうちに、ずるずると時間が過ぎちゃうんです。でも、それだと仕事に支障が出ますよね。」
鳥谷さん「偉い! その通りです。」
小手澤「なんか吹っ切れた気がします。」
鳥谷さん「あとは滑舌ね。母音をはっきりと発音すれば、だいぶ聞き取りやすくなりますよ。」
小手澤「あ、い、う、え、お。」
鳥谷さん「いい声してますよ。はい、じゃあ自信を持って元気よく「OK Google」を。」
小手澤「オゥケェ〜イ、グーグ〜!」
鳥谷さん「すばらしいですよ! 「話す」という行為は「放す」と同じ。自意識から開放されれば、ずいぶんラクになるはずですよ。」
小手澤「先生、僕なんだか楽しくなってきました。」
鳥谷さん「日本人の8割以上があがり症だと言われているの。だから、相手も緊張していると思えばあがることもなくなるでしょう。」
小手澤「自信が湧いてきました。今日は本当にありがとうございました。」
鳥谷さん「応援してますよ。」
というわけで、先生の特別カリキュラムの受講を終了した筆者にとって、いまや音声入力も恐るるに足らず。Googleアシスタントに対応したau HOMEで夢の便利生活が送れるような気がしてきました。これからも音声入力強者を目指して精進していきたいと思います!
あ、ちなみにau HOMEは2018年春以降、事前にシナリオを設定することで、スマートフォンや音声で操作しなくても家電やau HOMEデバイスを操作できるサービスがスタートします。筆者のように「あえいうえおあお」などと発声練習をする必要はないのでご安心を。
- <音声入力恐怖症を克服するためのCheck Point>
-
- 1)そもそも人は見ていないし、覚えてもいない
- 2)音声入力機器をペットだと思うと呼びかけやすい
- 3)日本人の8割以上があがり症なので悩む必要なし
文:TIME & SPACE編集部
撮影:OOKAMI★47
鳥谷朝代さん
一般社団法人あがり症克服協会理事長/株式会社スピーチ塾代表取締役
自らの経験を生かし、あがり症克服のレッスンを開始し、これまでに6万5000人以上を克服へと導いている。著書に『人前で「あがらない人」と「あがる人」の習慣』(明日香出版社)、『1分のスピーチでも、30分のプレゼンでも、人前であがらずに話せる方法』(大和書房)など。
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