2017/07/26

花火の撮影を簡単にしてくれるアプリが優秀すぎる インスタ映えも最高

たーまや〜!

数ある夏行事のなかでも大人気のイベントといえば「花火大会」ですよね。ピュ~と甲高い音と共に空を昇り、パっと花開いたと思ったらドンッ! 重低音が空間いっぱいに広がる夏の風物詩に心を打たれること請け合いです。そんな絶景を前にしたら、スマホできれいな写真を撮ってSNSに投稿したくなりますよね? でも、これがなかなか一筋縄ではいかないんですよね。

まず、地元の花火大会でもない限り、会場のどこに花火が上がるのかがイマイチわからない。がんばって場所を取ったものの、いざ打ち上がると場所が遠かったり、建物が邪魔をしてきちんと見えなかったり。

また花火がよく見える場所を確保できても、暗闇の中での花火撮影は手ぶれしやすくて、ピントもぶれぶれ。納得のいく花火写真を撮るのは、そもそも難易度が高いんです。

そこで今回は、SNSなどで自慢できる花火写真を撮影するために役立つ2つのアプリをご紹介。検証のため、実際に花火大会に行ってきました。

花火の見え方をARで確認できる! 「花火大会シミュレーター」

まず、ご紹介するのは「花火大会シミュレーター」。

ARによって花火の見え方を事前に確認できるアプリです。

使い方はすごくシンプル。登録されている日本全国の花火大会から、お目当ての大会を検索して「AR花火で見る」をタップするだけ。

花火の打ち上げ数や、現在地から会場までの距離など詳細情報も確認できます

するとカメラが起動し、画面上に矢印マークが出てきます。その方向にレンズを向けると、前年までのデータをもとに算出されたAR花火が実際に打ちあがる場所に再現されるという仕組み。なんとも使い勝手良し! ARなので建物が花火とかぶらないか、なんてところも確認できるのがすごく優秀です。

初めて訪れた花火大会での場所探しにはもちろん、友達や気になるあのヒトと花火を見る時、ちょっと落ち着いた穴場スポットを事前に探したいなーなんてときにも役立ちます。

“誰でもカンタンに、キレイに花火撮影”の究極系! 「大仙花火カメラ」

続いては「大仙花火カメラ」。日本三大花火大会のひとつ「大曲の花火」で有名な、「花火のまち」秋田県大仙市が2017年2月にリリースした花火撮影用のカメラアプリです。

撮影した複数の花火の写真を1枚に合成したり、AR技術で「大曲の花火」を画面上で体験することができます。

もちろんこういった機能も素敵ですが、今回オススメしたいポイントは、超簡単な撮影方法。 高価な機材やセッティングが必要だった従来の花火撮影を“誰でもカンタンに、きれいに自動撮影”してくれるんです!

アプリを起動して、

赤いボタンをタップすると、アプリが花火を自動認識して自動的に撮影。あとは、再び赤いボタンを押すまでどんどんと花火画像が撮影されます。花火撮影はアプリに任せて自分は優雅に花火見物としゃれ込めるとか、なにそれすごい。

というわけで、どこの花火大会でもベストポジションを発見できる「花火大会シミュレーター」と、誰でも自動できれいに花火撮影をしてくれる「大仙花火カメラ」という最強の武器を手に入れ、初めて行く花火大会に潜入してきました!

いざ、花火大会へ! まずは場所探し!

と、いうわけで、アプリをひっさげやってきたのは大ヒットアニメの聖地として知られる埼玉県秩父市で開催された「秩父川瀬祭花火大会」。平安時代に流行した祇園祭の流れを汲んだ、350年以上続く由緒正しきお祭りです。筆者が訪れた時には祭りはすでに大盛り上がりを見せており、白いハッピを着たイケメンのお兄さんたちが大きな山車を担いで市内を巡行していました。

まずは「花火シミュレーター」を使って花火の見え方を確認します! アプリ起動!

す、すごい! 白昼の青空にAR花火が浮かびあがっています!
大小さまざまな花火が次々に空に舞うので、スポット探しは本当にはかどりそうです。しかしこの場所は電柱にも建物にもAR花火がかかっているし、撮影には適しなさそう。

おっ! ここは良さそう!
AR花火が綺麗に確認できました! こんな要領で市内を練り歩き、花火を綺麗に撮影できそうな場所を数カ所発見しました。

打ち上げ開始! 自動撮影でキレイに撮れるのか!?

そして20時。満を持して、花火打ち上げ開始! 秩父の夜空に大輪の花火があれよあれよと咲き始めました!
それまで思い思いの時間を過ごしていた観客の皆さんも「おお~!」とひとつの大きな歓声を。筆者も久々の花火に大興奮。

早速アプリ起動を・・・・・・と思いましたが、やはりここは比較対象が欲しいところ。
はやる気持ちを抑えて、まずはスマホ純正カメラで花火撮影することにしました。その結果がコチラ!

■純正カメラで撮影した残念な写真がコチラ・・・・・・

うん。これじゃない感が漂う花火が撮影されました。
もっとちゃんとパッと開いた写真が撮りたいのですが、ただでさえカメラ下手の筆者にはタイミングがまったくつかめません。案の定、手ブレでピントもぼやけるし。10分ほど純正カメラで粘りましたが、思うような写真は撮れず。

気を取り直して「大仙花火カメラ」を起動!
撮影ボタンをタップするだけの簡単作業を済ませて、あとは花火の方向へとカメラを向けてボーッと待っていると・・・・・・! 撮影できました!

それがコチラ!!

■「大仙花火カメラ」で撮影したキレキレの写真がコチラ!

わーお♡ なにもしてないのイイ感じに撮れてるー!
さっきの「これじゃない感」が見事に払拭されました。シャッターボタンを押しただけなのに、こんなに簡単に花火撮影できてしまっていいのでしょうか? 自分でタイミングを計って撮影するのが難しかった、花火が開ききった瞬間を見事にとらえてくれています

このあとも花火シミュレーターで“あたり”を付けておいた場所に移動しつつ、撮影を続けると、

土星のような個性的な花火も!

ひと際高く打ちあがった単独の花火も!

柳のようにしだれるゴージャスな花火も、ただ撮影ボタンをタップして花火の高さに合わせて放置しているだけなのに、ものの見事に写すことができました! 何度も言いますがこのあいだ、筆者は撮影のことはほとんど気にせず花火にカメラを向けていただけ。それでSNS映えしちゃう花火が撮影できてしまうのだからたまりません!

世界からも注目を浴びる日本の花火。
穴場探しや慣れない土地での花火大会は「花火大会シミュレーター」に、美しく感動的な花火の撮影は「大仙花火カメラ」に任せて、夏の夜にきらめく伝統芸術をじっくりと堪能してはいかがでしょうか?

文:こてざわ