2017/06/26
日焼けを防止せよ! 紫外線対策ガジェット&アプリを試してみた
猫も杓子も活動的になる季節「夏」。いまから海水浴やBBQの予定を立てている人も多いのではないでしょうか?連れてってください。
女性にとってはもちろん、引きこもり生活が長く、お肌がセンシティブな筆者にとっても、夏に外で活動するとなると大敵は「紫外線」です。日焼け止めクリームを塗りつけたところで厳しい日差しにどこまで対抗できているのか心配になりますし、なにより塗り直しがめんどくさい。通勤中などの道中はなるべく日差しの少ない道を歩きたいものです。そう、日陰こそが正義であり、日陰を制す者こそが夏を制するのです。
ということで今回は、敏感なお肌を紫外線から守り、なおかつ夏を制するための「紫外線対策」スマホ連携ガジェット&アプリを駆使した「ハイテク日よけ散歩」をご紹介します。
紫外線を測定してくれるかわいいアクセサリー型ガジェット
CliMate \8,618円(税込)
CliMate(クライメイト)は、湿度・紫外線・気温測定をしてくれる小型ガジェットです。スタンドがついているので机の上に置いても可愛いし、フックをつければバッグなどに取り付けて持ち運びも可能です。カラーバリエーションは全6種類。
測定結果はBluetoothを通じてアプリで確認。画面左側から『温度』『紫外線』『湿度』です。真ん中にちょこんと置かれている植物は気候変化に応じて表情の変わる植物型アイコンです。
この植木鉢がなかなかユーモアに溢れていて愛着が湧くんです。
たとえばジリジリと紫外線が強い日にはレゲエ野郎風にサングラスをかけるし、ムシムシと湿度の高い日にはしめじっぽいキノコが生えてくるし、寒い日には耳あてとマフラーを装着したりして、なかなか芸の細かいやつです。
「温度」「紫外線」「湿度」ともに特定の数値を設定すると、それぞれが設定した数値に到達した時にアラームを鳴らしてくれるという機能もあります。たとえば気温を30℃に設定すれば、CliMateが30℃を感知した時に即座にアラームで知らせてくれるので、暑くて蒸しあがってしまう前に水分補給をするなどの対策がとれるいうわけです。
また、CliMateは一人ひとりのお肌の状況に寄り添ってくれます。どれくらい寄り添ってくれるのかというと、あらかじめ肌タイプを登録しておき、使用している日焼け止めクリームに記載されているSPF(紫外線防御効果値)を入力して『塗布』をタップすると、肌の具合にあった塗り直し時刻まで教えてくれるという寄り添いよう。
夏になるとテレビの天気予報でも各地の紫外線指数やジメジメ具合を教えてくれますが、現在地の状況をその都度確認できるのは心強いですね。
「日陰」しか通らない、日よけルート検索アプリ
inShade 無料
日焼け止めクリームによって紫外線をいわば水際で阻止するのではなく、目的地までなるべく日陰の多いルートを歩くことで、そもそも紫外線を極力浴びないようにするための、「日よけルート」ナビゲーションアプリが「inShade(インシェイド)」です。
AdriaBlueが開発したこのアプリは、独自開発した「日陰考慮経路システム」を用い、リアルタイムの太陽の高さを考慮しつつ、なるべく日陰の多いルートを検索してくれます。現在は東京23区限定ですが、要望が多ければ順次地域を広げていくとのこと。
使用方法は簡単。目的地にカーソルを合わせて「ここへ行く」をタップするだけ。すると「最短」ルートと「日よけ」ルートを両方検索してくれます。検索するときのコツはなるべく地図を拡大して目的地をタップすることと、遠距離を設定しないことです。目安としては徒歩30分圏内くらい。
これで夏を制するための武器は揃いました。あとは立証するのみです!
いざ! ハイテク日よけ散歩!
ということで夏を手中に収めるべく実地検証に行ってきました。舞台に選んだのはここ。
東京スカイツリー! 夏を制する男の向かう先として『世界一高い電波塔』ほど適した場所はないでしょう。
今回は錦糸町駅からスカイツリーまで向かおうと思います。この日は快晴+休日により駅前は人が多し。早速バッグに取り付けたCliMateを起動し、数値を確認してみます。
ぅおお・・・・・・植木鉢がだいぶファンキーな感じでこっち見てる。植物の上のビリビリは湿度が低い時にでる電気マーク。紫外線指数(UVI)は「強い」にあたる6を示しています。気温は駅前人混み効果も手伝い35度に。早くここから脱出しなければ・・・・・・。
「最短」ルートでスカイツリーへ!
「日よけ」ルートと「最短」ルートを比較するために、まずは「最短」ルートでスカイツリーに向います。
inShadeでルート検索すると、「最短」「日よけ」ともに時差0分の検索結果! これが本当なら優秀すぎるぞinShade! それではスカイツリーを目指して、いざ出発!
歩き始めて10分。暑い。蒸し暑い。なんなんだこの企画。夏を制するってなんなんだよ。
およそ日陰のない道をひたすら進む道のり。後頭部から背中にかけて汁がダラダラと流れます。
ちょうど中間地点なのでここでCliMateを起動します。
ほとんど駅前と変わってねェ。太陽光により温められたアスファルトの熱が容赦なく筆者の身体を蝕みます。
それでも筆者はめげずに進みました。熱中症だけはガチで怖いので水分補給を小まめにとりつつ残り半分の道のりを一歩また一歩。
死んだ魚のような目で歩くこと20分。スカイツリーに到着! たけぇー! 初めて来たけどすごい賑わってるんですね。ソラマチ広!
せっかくスカイツリーに来たからには、展望台に上って下界を見下ろしてやろうと目論んでいたものの、「3時間待ち」と言われたため心が折れ、水族館とプラネタリウムだけ見て、ビールを飲んできました。ひとりで。
「日よけ」ルートで錦糸町へ!
それでは錦糸町へ戻りたいと思います。出発前に調べた「日よけ」ルートを改めて見直すと、
正直ほとんど道が一緒なんですよね。一本道が違うだけ、みたいな感じなんですよ。疑う訳じゃありませんがこんな微妙な変化で本当に日陰の多い道に変わっているのでしょうか?
行きの時と同様、とりあえず中間地点まで進んでみます。
ヒーカーゲー!
快適すぎる。本当に嘘のように日陰ばかりの道です。先ほど通った灼熱の道のすぐ近くにこんな素晴らしい「日よけ」ルートがあったとは。
あははははははーッ
あははーははー
・・・・・・
さて、CliMateを起動させてみると、
素晴らしい! パリピレゲエと化していた植木鉢もすっかり落ち着き紫外線指数も0。これぞハイテク日よけ散歩ですね。
てなわけで帰りは一切汗をぬぐうこともなく錦糸町に到着しました。
夏本番のこれからの時期に最適!
これから本格的な夏がやってきて、少なく見積もっても9月の終わりまで紫外線や湿気との戦いが続きます。見えない敵「紫外線」を数値化し、降り注ぐ陽光を華麗に回避することのできる「日よけ散歩」。この方法で通学・通勤すれば1日の始まりを快適に過ごせるようになり、女子をデートに誘えば、デキる男を演出できてモテモテになれるかもしれませんよ。日陰を制す者、すなわち夏を制す!
文・撮影:こてざわ