2017/04/20

ロボットがおもてなし? ハウステンボスの『変なホテル』に泊まってみた

受付、クローク、客室......至るところにロボットが!

2017年3月16日公開の記事「時速100km超! ドローン最速王決定戦inハウステンボスに行ってみたの取材のため、T&S編集部員である筆者は長崎県佐世保市のハウステンボスを訪れました。その際に宿泊したホテルが実に風変わりだったのでここで紹介します。

そのホテルがこちら。

見た目は普通のお洒落なホテルなのだが、看板をよくよく見ると・・・・・・。

その名も『変なホテル』。名前からしてインパクトがありすぎる。

ちなみに『変なホテル』の開業は2015年7月。そして2017年3月15日、千葉県舞浜市に2軒目となる『変なホテル舞浜 東京ベイ』がオープンして話題になったばかりです。

エントランスからロボットスーツ「スケルトニクス」がお出迎え。こちらは「動作拡大型スーツ」と呼ばれるもので、人が着用して動くと、スケルトニクスも連動して同じ動きをする。さながら巨大ロボを操縦しているような感覚になれるというもの。

動作拡大型スーツの「スケルトニクス」。もともとは人間が装着できるものですが、現在は展示のみ

中へ入り、チェックインしようとすると・・・・・・。

受付には、人間の代わりに恐竜や女性のロボットが!!

恐竜型ロボットの「きぼう」。フロント係としてお客様をお出迎え
にこやかに接客する女性型ロボットの「ゆめ子」
こちらは恐竜型ロボットの「みらい」

ただし、チェックイン自体はカウンター横の自動チェックイン機で。まぁそこはフツーということで。

ロビーにもほかにもさまざまなロボットが。

ピアノを演奏するロボット
ボール遊びをするペット型ロボット

チェックインまで時間があったので、いったん外へ出るために、荷物を預けようとしたところ・・・・・・。

クロークもなんとロボット!

世界初のロボットクローク

タッチパネルで名前と暗証番号を登録し、荷物搬入口に荷物を入れると、ロボットアームがボックスを持ち上げて運んでくれるという仕組み。

大事な大事な大ちゃん&ウーたんも預けておきました。

チェックインを済ませ、客室へ向かうと、ドアの横には顔認証システムのカメラが。

一度登録しておけば、カードキーを取り出すことなく入出できます。ロボットがいるだけでなく、設備面もハイテクなんですね。

客室はモダンでスタイリッシュ。快適に過ごせそうな居心地のいい空間です。

客室にはロボットはいないのかな? と思いきや・・・・・・。

コンシェルジュロボットの「ちゅーりーちゃん」

ベッドサイドにいた! 声で指示するだけで、照明のON/OFFや目覚ましのアラームセットなどが可能です。

ちなみに、『変なホテル』のコンセプトは「変わり続けることを約束するホテル」。『変なホテル』の「変」は「変わっている」ではなく「変化」という意味が込められているんだそうです。

レストランもロボットだらけ!

夕食はハウステンボス園内のレストランへ。こちらもちょっと変わっていました。その名も『変なレストラン』

警備係の「ケヴィン」
案内係の「コラッサント」。混雑時、入店までの待ち時間を画面で案内してくれます
店長の「ジェイムスン」
案内係三人衆。左から「ヘンナ」、「レスト」、「ラン」
バーテンダーの「ダニール」。約20種類のカクテルのほか、ソフトドリンクもつくります
料理長の「アンドリュー」。お好み焼き作りの実演も!
ソフトクリーム係の「やすかわ君」。美味しいソフトクリームをつくってくれます。名前は生みの親である安川電機に由来

受付からホール、そして調理場まで、至るところでロボットが活躍していました。

食事はビュッフェスタイル。

種類が豊富で美味しかったです。

なお、「変なホテル」や「変なレストラン」以外にも、ハウステンボス園内にはロボットステージや操縦体験が楽しめる「ロボットの館」や、日本最大級のVR体験施設「VRの館」、そして人気ゲーム「太鼓の達人」が幅53m×高さ11mの壁一面で楽しめる「3Dプロジェクションマッピング」など、最新テクノロジーを活用したアトラクションが盛りだくさん。

オランダの美しい街並みを再現した滞在型リゾートとして1992年に開園したハウステンボス。いまもその街並みは残りながらも、落ち着きのある滞在型リゾートからエンタテインメント性の高い"ハイテクロボット王国"へと変貌を遂げていました。興味を持たれた方はぜひ足を運んでみてください。特にお子さんのいるご家族におすすめです!

文:T&S編集部
撮影:有坂政晴