2017/03/22

重複買いにサヨナラ! 「片付けられない女」が『モノ管理アプリ』に挑戦してみた

断捨離、ミニマムライフ、ときめく片付け。
それらの真逆をいく我が家には、モノがあふれかえっています。そして、現在進行形でモノが増殖し続けています。そんな物欲全開の典型的な「片付けられない女」である筆者が、モノ管理アプリで生活改善に挑戦してみました。

物欲全開人間にこそ必要なモノ管理アプリ

なぜモノ管理アプリが必要か?
物欲全開な私は捨てるのが苦手。ゆえに買ったものが堆積していき、いざ使おうとしたときに見つからないことがよくあります。そしてまた同じものを買ってしまう。この負の連鎖を断ち切るには、モノ管理アプリで「見える化」することが肝要

モノ管理アプリにも色々なサービスがありますが、今回使ってみたのは、2017年1月にリリースされたばかりの「monoca」です。キャッチコピーは「あらゆるモノを管理するアプリ」。

「monoca」
メーカー/Sola
無料(アプリ内課金あり)、iOS版

シンプルな操作で、持っているモノをジャンル別に登録して管理したり、アラーム機能で補充のタイミングを告知してもらうことができます。さらに現在持っているモノだけでなく、Amazonや楽天と連携し、自分が欲しいアイテムをリスト化できるとのこと。それは便利だけれど、かえって物欲が刺激されそうな気も・・・・・・。さて、これで生活は改善されるのでしょうか?

といっても、家にあふれるモノをすべて登録することは不可能。そこで今回は、つい被って買っちゃいそうな以下のジャンルだけに絞って使うことにしました。

1.洋服
2.書籍(ただし、続刊のマンガやしばらく読む予定のない本)
3.食料品(保存食のみ)
4.非常用備品
5.子どものおもちゃやゲームソフト

ジャンルは自分で好きなものを追加。サブジャンルをつくって細かく分類することもできます

monocaの使い方は簡単。「書籍」や「服飾」「食料品」「家具」といったジャンル別に、持っているモノや欲しいモノを登録していくだけ。リストには、写真や保管場所、購入日、商品コード、関連URLなどを登録できます。便利だと思ったのがアラーム機能。期限切れや再購入したい時などに、あらかじめ日時を設定しておくと、アラームで教えてくれます。

「持ってるモノ」の登録画面。アラーム設定やメモなどを登録しておけるのは便利

monocaは基本無料で使えますが、無料版では最大100件までしか登録できません。登録件数をもっと増やしたい場合は、有料のプレミアム版を購入すれば、モノ数が無制限になるほか、定期アラーム設定、広告表示なしといった特典を受けられます。価格は、現在はリリースキャンペーン中で1年版が240円(通常480円)、無期限版が480円(通常960円)です。2年以上使うなら無期限版がお得。三日坊主にならないように・・・・・・という願いも込めて、無期限版を購入してみました。

本も洋服を管理して重複買いを減らす!

まずは服の管理から。
うすうす気づいていたのですが、どうやら我が家には黒系のコートが多数存在するようです。今回、一カ所に集めて登録してみました。すると・・・・・・。

なんということでしょう。似たようなコートを7着も発見。春用、秋用、冬用・・・・・・と、一応用途はあるものの、同じような服ばかり。改めて無駄買いを確認し、今後、黒系のコート購入は自粛することにしました。

同様に、本も未完のコミックは何巻まで買ったか忘れて、うっかり同じ巻を重複して買ってしまっていることがわかりました。でもmonocaに登録しておけば、書店で「あれ、何巻まで持っていたっけ?」と悩んだ時にもすぐ確認できますね。

また、食料品は消費して買い足すものなので、アラームを設定してみました。賞味期限が切れる前に告知されれば、その前に消費して新しいものを買えるはずです。

防災用品こそ管理すべき!

今回やってみていちばん良かったと感じたのは、非常用持ち出し袋の中身を把握できたこと。イザという時に必要だけれど、日頃めったに開けることがなく、忘れた頃に開けてみると、非常食の賞味期限が切れているなんてこともありがちです。そこで、非常用持ち出し袋をすべてひっくり返し、中身を登録してみました。

非常用持ち出し袋に詰め込んでいた防災用品の一部

すると出てくる出てくる。食料品以外の薬や電池も古くなっていたことを発見。一式セットで購入したため、中身をよく把握していませんでした。早速新しいものと交換し、登録ついでにアラームを設定。こういう機会でもないと、防災用品を見直すことがなかったので、よい機会になりました!

モノ管理を三日坊主にしない秘訣を考えてみた

1週間ほどかけて、目に付いたアイテムを少しずつ登録してみました。最初はこうやってマメに頑張るのですが、次週には半分忘れ、再来週にはアプリの起動すらしなくなりそうな予感。それを防ぐためにも、今回は以下の要領で、ゆる~く使うことにしました。

1.すべての持ち物を管理しようとしない
2.登録は気が向いた時に必要最低限だけ
3.アラーム設定して購入サイクルを調整する
4.「欲しいモノ」リストを眺めてモチベーションを高める

こうした使い方であれば、負担にならずに使い続けられそうです。ネットや外出先で欲しいモノを見つけたらまず「欲しいモノ」リストに登録することで、アプリを起動する習慣もつきそうです。当分の目標は「二重買い」を防ぐ、そして「食料品を無駄にしない」こと!

「欲しいモノ」リストでは、アマゾンや楽天で検索して商品を登録できます。これを登録している時がいちばん楽しいかも

筆者の性格上、ミニマムな「持たない暮らし」というのは、まず実現できそうにありません。でも、無駄買いを省き、少しでもスリムな生活に近付けたい。必要な時にすぐに見つけたい。そんな実用的な目的なら、モノ管理も続けていくことができそうです。モノにあふれている方は、ゆる~いモノ管理から始めてみませんか?

文:相川いずみ