2016/10/20

乾電池の電流でおもちゃを操作！おもちゃ界の異端児、乾電池型loT『MaBeee』って？

まずはこちらの動画を見ていただきたい。

スマホでオモチャのクルマを操作しているように見えますね。合ってるけど、ちょっと違います。こちら、「スマホで電池の電流をコントロールして、おもちゃのクルマを動かしている」のであります。うん、わかりづらいですね。では説明します。

核になっているのは、乾電池状の小さなプロダクト「MaBeee」。でも乾電池ではありません。今年８月に一般発売されたばかりにもかかわらず、国内最大規模の玩具の展示会「東京おもちゃショー2016」への出展や、GOOD DESIGN AWARDにて「2016年度グッドデザイン大賞」の候補上位６位にノミネートされるなど、その斬新な発想からかなり注目されている最新IoT機器なんです。

下がMaBeee。上は市販の単３電池で、ほぼ同サイズ

一見、オシャレな乾電池なんですが、MaBeee自体は乾電池ではなく、単４電池をMaBeeeに入れて使用します。これを乾電池で動く製品（クルマ玩具やぬいぐるみ）に装着。すると、スマートフォンのアプリを介して出力をコントロールできるというわけです。

つまり、スイッチを入れると一直線に走るラジコンや、ボタンを押すと鳴くぬいぐるみが、MaBeeeを使って電池の電流をコントロールすることで、走る速度を調節したり、ボタンを押さなくても鳴かせることができるようになるというわけです。飽きられてしまったおもちゃも、いつもとは違った楽しみ方ができるので、再び人気モノになれる！･･････かもしれません！

子どもでもできる、簡単セットアップ

では、さっそく実践！まずは、単４電池を入れたMaBeeeをおもちゃにセットし、おもちゃ本体の電源をオン。MaBeeeが赤く点灯したら、準備完了です。

乾電池を数本使う製品でも、MaBeeeがひとつあれば操作が可能

MaBeeeとスマートフォンは、Bluetooth経由で接続します。スマートフォンに専用アプリ「MaBeee-コントロール」をインストールし、アプリの起動画面の左下ボタンをタッチして、MaBeee登録画面へ。

起動画面。子どもでも理解しやすいシンプルなデザインが特徴

MaBeeeのBluetooth機能が認識されると、画面にデバイス名が表示されます。こちらをタッチすれば接続完了！登録や設定の必要もなく、とても簡単です。

iOS端末の場合、最大10台のMaBeeeを登録できます。（Android端末の場合、端末によって異なります）

スマホを傾けるだけでスピードUP!!

リモートコントロール機能には、「かたむきモード」「ふるモード」「こえモード」「とけいモード」「でんぱモード」「ればーモード」「スイッチモード」の７つが用意されています。たとえば、ミニ四駆にMaBeeeを装着し、「かたむきモード」を選択。MaBeeeと接続されたスマートフォンを傾けることでMaBeeeが反応し、ミニ四駆が走り出します。さらに、スマートフォンの傾き加減に応じて、微妙な速度コントロールができたりと、簡単な操作だけでMaBeeeの出力調整が可能です。