2016/08/09

ネタ帳アプリのススメ! アイデアが浮かび、まとまります

「さて、企画でも考えるか」とパソコンの前に座った途端に、「うほ! 次々とアイデアが溢れ出てきた!」 ......なんてこと、なかなかありませんよね。アイデアがふと思いつくのって、意外と移動中とか食事中、寝る前なんかの、ちょっとした「スキマ時間」だったりします。

とはいえ、アイデアが"降りてくる"のをいつまでも待っているわけにもいきません。むしろ、引きずり下ろしたいくらいですからね。そこで、ぜひ利用したいのが「マインドマップ作成アプリ」だ。

マインドマップそのものについては、たくさん本も出版され、Web上での情報も多く出回っているのでご存じの方も多いでしょう。簡単にいうと「頭で考えたことを図に描いて整理するテクニック」。発想を広げ、アイデアをまとめるのに非常に役立つ手法です。やり方も単純。テーマなど、最初にひとつのキーワードを紙の中心に書き、そこから枝分かれするように、連想されるワードをつないで描いていくのが基本です。

マインドマップを作るには、手書きでノートや紙に描くのでもOKですが、スマホ用の「マインドマップ作成アプリ」を使うと、より整理しやすく、オススメです。マインドマップは、思いつくままに描いていくものなので、描いてはみたものの「なにか違う」となることもしばしば。手書きだと二重線やバツで消すだけで、紙の上には残ったまま。そのうち、ごちゃごちゃしてわかりにくくなります。その点、スマホアプリなら、要らないものは画面上から消し、枝ごとに色分けすることもできるので、本人だけでなく、誰でも見やすいマインドマップが作れます。

今回ご紹介したいのは、「Simple Mind」というアプリ。「簡単に使いこなせるの?」とご心配の方もご安心を。このアプリは名前のとおり、シンプルで操作も簡単! 筆者も、さっそくiPhoneにインストールして試してみました。

操作が簡単すぎて、行き当たりばったりでも始められる

いろいろと、欲しいものだらけの筆者。まずは「Simple Mind」を使って、自分がいちばん欲しいもの、必要としているものはなにか、整理してみたいと思います。

左/アプリ起動直後の画面。核になるキーワードを入力する「セントラルテーマ」が用意される。右/今回のキーワードを入力

アプリを起動すると、自動的に「セントラルテーマ」を記入する枠が用意されます。セントラルテーマとは、メインテーマやキーワードのこと。今回は「ほしいもの」にします。

「セントラルテーマ」欄に「ほしいもの」と入力。これで最初の「ノード」ができました。ノードとは、マインドマップにおける個々の要素のことです。

左/追加した枝は自動的に色分けされる。右/「...」はコピー、切り取り、貼り付け機能。「T」はメモ編集、「+」は新規の枝を追加

あとは、「ほしいもの」から頭に浮かんだワードを思いつくままにつなげていくだけ。基本操作は、ノード付近にある「+」ボタンで、新規ノードを追加。または、ノードを選択した上で画面右下の「+」ボタンをタップし、新規ノードを出すことも可能です。

デザインは変更可能で保存は必要なし!

13種類あるスタイル。好みやテーマに合ったものへ変更できる

画面右上の「スタイル」をタップすると、13種類のなかからマインドマップのスタイルを選択することができます。試しに黒背景にすると、まったく違った雰囲気に! 企画の雰囲気に合わせたスタイルに変えてみると、よりアイデアも湧きやすくなるかも?

スマホアプリらしく、画面上の要素はドラッグで自由に場所を変えられるほか、画面を閉じても次に開いたときには終了時点のデータから再開できるので「保存し忘れた!」という事態も起こりません。忙しいビジネスマンへの思いやりさえ感じられる機能ですね。

さて、筆者が思いつくままに入力したマップを見てみると、「時間」からの枝分かれが多くなりました。何よりも必要としているのは、時間ということがわかります。どこかに売ってないですかね、時間。

ほかにもあります! 特長のあるマインドマップ

操作が簡単で、かつ無料のマインドマップ作成アプリは、ほかにもあります。ここでは、まるで宇宙の惑星を作っていくような画面が特徴の「Mindly」、スマホ、PCと同期可能な「Mind Meister」を紹介しましょう。

■Mindly

左/「マインドマップ」画面にすると、全体像が見られる。右/ワードをタップすると、そのワードを中心とした画面に切り替わる

テーマの周りを派生したワードがぐるりと囲むようなスタイル。作成画面から「マインドマップ」を選択すると全体像を見ることができます。Simple Mindとの違いは、各ワードをタップすると、選んだワードを中心とした画面に切り替わること。思考があっちこっちへと飛びにくいので、じっくり考えたい人にオススメです。

■Mind Meister

左/画面左下の「+」で追加していく。右/無料でPDFとPNGに変換してメールで送信できる

「+」をタップして、ノードをどんどん追加していくスタイル。Simple Mindと似ていますが、大きな違いは、作成したマインドマップをPDFなどに変換してメールで送ることができる点。自分専用のネタ帳として使うだけでなく、マインドマップごと他人と共有したい人に向いています。さらには、グループでの同時作成、編集も可能です。

マインドマップで、デキるビジネスパーソンを目指せ!

本記事で紹介した「Simple Mind」には、無料版と有料版があります。大きな違いはDropBoxを介してパソコンとの同期ができるかどうかですが、ネタ帳として手軽に使うには、無料版でも十分足りるはず。まずは一度、試してみてください。

世界中で注目されている「マインドマップ」。移動中や食事中にも気軽に利用できるスマホアプリで、サクッと企画アイデアを整理しましょう。あなたも、思考を「図」にしてアイデアあふれる、「デキるビジネスパーソン」を目指しましょう!

文:金木有香(ユータック)