2015/07/24
【検証】女子の服選びの大変さが分かる! 自称ファッショニスタ男子が『iQON』でコーディネートしてみた
スクラップブック風のコーディネートを簡単に作成できるスマホアプリ「iQON(アイコン)」。提携する複数の通販サイトから、1万ブランド以上ものアイテムを自由に組み合わせることで、幅広い年代の女性から支持されている。投稿されているコーディネートは100万件を超え、お気に入りのアイテムをクリックして通販サイトで購入することも可能だ。
ファッション誌「ViVi」「VoCE」「with」のコンテンツのほか、iQONエディターおすすめのアイテムやコーディネートを見ることができ、通勤や通学、美容室の空き時間などでファッション関連の情報を流し読みするのにはうってつけといえるだろう。
【1】テーマやシチュエーションを明確にしたコーデが人気
アプリ内では、各ブランドの新作を合わせたコーデのコンテストを定期的に開催している。広報によると、「コーデを見るだけというユーザーも多いですが、コンテストにも積極的に参加してもらえるよう、投稿のきっかけになるようなプレゼントや企画を考えています」と、ユーザーがより参加しやすい運営を心掛けているという。
また、普段着用するアイテムではなく、特定のテーマに合ったコーデの考案を楽しむユーザーも多いそう。「例えば、"会社帰りに彼氏の母親に会う"といったシチュエーションで、どのようなコーデがいいか知恵を絞ったものに支持が集まります」とのこと。シーンやコンセプトを明確にしたものに、Facebookの「いいね!」にあたる「LIKE」が増えるようだ。ギャル服のコーデを投稿しているユーザーが必ずしも"ギャル"ではないというあたり、オンナ心の難しさ(?)を垣間見ることができる。
【2】バレンタインデー調査で分かった、男子の好みは「想像以上にベタ」
ダウンロード数が200万を超えるiQONだが、利用者はほぼ女性。男性ユーザーは数%だという。今年のバレンタインデーには、男性スタッフを中心に「こんなファッションで告白されたら思わず『YES!』と言っちゃう!?」という内容の調査を実施。
男性が作成するコーデは、「マカロンみたいな色遣いでコーデしてほしい」「シンプルだけど女性らしく」と、ド直球なアイテム選びがほとんどで、女性にとっては想像以上にベタな結果に。一方で、グレーのパーカを中心に、ラフな方が「こびた感じがしなくて好印象」とする意見があり、おしゃれなデートモードの女性とかみ合わない例も飛び出した。
【3】アイテムが無数なのが逆に難しい!
筆者も実際にコーデを作成してみることに。アイテム数が多いだけに"まとまり"のあるコーデに仕上げるのは、男子にとって想像以上に難しいかもしれない。
アウターといっても、コートやジャケット、カーディガンにポンチョとさまざま。ワンピースにするのか、トップスとスカート、もしくはパンツの組み合わせにするのか。さらに靴やアクセサリーは何を選ぶのか......。
おすすめのアイテムやカラーが表示・選択でき、簡単に配置できるようになっているとはいえ、女子のおメガネにかなう組み合わせを見つけるのは至難の業である。
実際に筆者が作成したコーデ。「近所にお買い物」をテーマにした
ここでカギになるのは、やはりテーマやシチュエーションをどう決めるかだ。「例えば、夏場の就職活動で『私服で面接に来てください』と言われた場合にどうするか。IT業界やマスコミ、アパレル企業といった業種によって変わってくるはずです」と、広報ご担当。
いずれにしても、女性が日々コーデを決めている大変さを、少しは追体験できることは間違いなし。特に女性向けビジネスに苦闘しているという男性諸氏は、コーデ作りに挑戦してみる価値があるのではないだろうか。
文:ふじいりょう