2018/04/17

失敗できない家具・インテリア購入 今どきは間取りをアプリでシミュレーション?

新生活のために引っ越しした人や、新年度から気分を一新するために模様替えを検討している人も多いだろう。

引っ越しや模様替えの際に家具を新調したいところだが、テーブルやベッドなど長く生活を共にするものを購入するので失敗したくない。ただ、家具は洋服のようにお試しができないので、選ぶのに時間も労力も使ってしまう。

そこで今回は、環境が変わる人に役立つ家具選びのアプリをピックアップ。実際に家具を購入することを想定しながら便利なポイントを紹介していこう。

どんな部屋にする? 模様替えしたくなる「Houzz」で部屋のイメージを

家具を購入する前に、自分がどんな雰囲気の部屋にしたいのかイメージすることが大切。ひと言で“家具”と言ってもその種類はさまざまで、イメージが固まっていなければ、たくさんある家具のなかからひとつずつ選んでいくのは大変だ。

そこでまず紹介したいアプリが「Houzz(ハウズ)」(iOS、Android対応)。このアプリは世界中の1,600万枚を超える住宅や庭、インテリアの写真を、使用事例として見ることができる。

Houzz(ハウズ)アプリ

キッチンやベッドルームなどの「部屋」、モダンや北欧といった「スタイル」、その他「物件の地域」や「資材コスト」などカテゴリーを絞り込んで写真を検索し、気に入った写真をアイデアブックに保存しておくことで、家具選びの参考にすることができる。

保存した写真には、手書きのメモやスタンプ、商品の写真などをスケッチしておけるので、理想のアイデアをまとめていきやすいのもポイントだろう。

「Houzz(ハウズ)」アプリ 保存した写真に手書きのメモやスタンプなどを追加できる

筆者も気に入った写真をアイデアブックに保存。スケッチ機能でポイントをメモしてみる。これはのちほど見返すときに使えそうだ。特に引っ越しの予定がなくても、オシャレな部屋の写真を見ていると無性に模様替えがしたくなる。

また、写真を見るだけでなく、販売している家具やインテリア商品、また近隣地域で実際に依頼することができる建築家や施工業者などを紹介してくれる機能もあるので便利だ。

「Houzz(ハウズ)」アプリ 保存した写真に手書きのメモやスタンプなどを追加できる

事例写真では、国内外のトレンドを知ることができたり新たな発想が生まれそう。お役立ち情報などが乗っている特集記事もあるので、家具やインテリアについて詳しくない人でも、このアプリを使えばアンテナをグンッと伸ばすことができるはずだ。

自分の部屋になにが置ける? スマホで間取り図をつくれる「間取りTouch!+」

部屋のイメージが固まってきたら、自分の部屋がどの程度の広さで、どんなものが置けるのかを確認しておく必要がある。あれもこれもと欲しいものを買ってしまっても、実際に置くスペースがなければ意味がない。

そんなときに使えそうなのが、スマホやタブレットの画面上で簡単に部屋や家の図面(間取り図)を作成することができる「間取りTouch!+」(iOSのみ)だ。

「間取りTouch!+」アプリ

このアプリの特長は、専門的な知識がなくても本格的な図面を作成できるところ。部屋の広さや形を設定し、壁を動かしたり、部屋を追加したりしながら全体の間取りを再現していく。アプリには700点以上の設備やパーツが収録されているため、床の種類や建具などもしっかりと描ける。

「間取りTouch!+」アプリ

作成した図面には家具などをレイアウトできるので、「このスペースならこのサイズの家具を置ける」というプランニングが可能だ。また、作成した図面を出力すれば、誰かに見せたり共有したりすることもできるので、色々な使い方ができそうだ。

「間取りTouch!+」アプリ

今回は撮影用に使ったマンションの部屋全体を忠実に再現してみた。これがあれば家具だけでなくカーテンなどのインテリア購入にも役立ちそう。

図面の作成には多少のコツが必要だが、操作や機能に慣れてくればどんどん作成を進められるようになるうえ、既に一般的なレイアウトが例として組まれているサンプルを使って作成することもできる。是非一度使ってみることをおすすめする。このアプリはiOSのみだが、同じように間取り図がつくれるアプリのなかにはAndroid対応のものもあるので、調べてみて欲しい。

選んだ家具は部屋に合う? 現実の空間にARで家具を置いて試せる「RoomCo AR」

つくりたい部屋のイメージが固まり、自分の部屋のキャパシティも把握したら、いよいよ家具やインテリアを購入したいところだ。ただ、店頭やウェブ上で気に入ったものをいきなり購入するというのは、やはりまだ不安が残る。

そんな不安を解消してくれそうなのが、スマホのカメラ機能を使って画面に映し出された自分の部屋などの現実空間に、AR(拡張現実)技術を使って3Dデータの家具を配置して試すことができるアプリ「RoomCo AR(ルームコー エーアール)」(iOS、Android対応)だ。

「RoomCo AR(ルームコー エーアール)」アプリ

アプリ内に登録されている20社以上のブランドのなかから気に入った家具を選び、画面に映した部屋の、置きたい場所にスマホをかざして家具を配置する。これにより、購入する前に、自分の部屋に雰囲気やサイズなどが合っているかどうかがバッチリわかるという仕組み。

「RoomCo AR(ルームコー エーアール)」アプリ

家具やインテリアの種類もかなり豊富で、カテゴリー別やブランド別で検索できる。実際に購入して配置する前に、色々なブランドの家具を組み合わせてコーディネートしてみたり、素材や色のパターンを試せるのはとても便利。

「RoomCo AR(ルームコー エーアール)」アプリ

一度配置した家具を固定して、別の家具を追加していけるので非常に楽しい。雰囲気がイメージと違う場合はすぐに消して別のものを試せるので、購入後の失敗はかなり減るだろう。

また、気に入った家具やインテリアがあった場合は、アプリ内からそのまま各ブランドの販売サイトに移行することもできるほか、さまざまなインテリア情報や配置の事例を見ることができる「RoomCo NAVI」も合わせてチェックすることができるので、これならスマホだけで楽しみながら家具選びができそうだ。

お気に入りの家具とともに新しい生活を

新しい部屋や、新しい人付き合いなど、春は期待と不安が入り交じる変化の季節。スマホを使って選んだお気に入りの家具とともに心機一転、これまでとは違う生活に飛び込んでみよう。

文:安東 渉(EditReal)