2018/04/10

iPhoneの便利機能を悪用し不適切な画像を送る「AirDrop痴漢」 その対策方法とは?

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「AirDrop痴漢」という言葉をご存じだろうか。それはある日、突然あなたの身に起こるかもしれない。電車の中などでいつもどおりにiPhoneを使っていると、画面に突然不愉快な画像がポップアップされるのである。

AirDrop痴漢のイメージ この写真はイメージです

事の発端は2018年1月。Twitter上でiPhone 8を購入したユーザーが、「AirDrop痴漢に遭遇したので注意してください!」と呼びかけると、同じ経験をした人からのツイートが急増。被害に遭っている人が少なくないことがわかってきた。

iPhoneのファイル共有機能の便利さを逆手に取り、見ず知らずの人に不適切な画像を送る「Airdrop痴漢」。その手口と、被害に遭わないための対策を解説する。

AirDropとは?

まずはAirDropとはなにかから説明しておきたい。AirDropは、iPhoneのOSがiOS 7.0にアップデートされた2013年から標準搭載されたファイル共有機能

AirDropを使えば、メールやSNSなどを使わなくても写真や動画の送信が可能。共有できるものには、写真・動画・URL・連絡先・位置情報・App Storeのアプリなどがある。旅先などでiPhoneで撮影した写真をその場で友だちと共有できたり、見てほしいURLを送ったりできる便利な機能である。

AirDropでどうやってコンテンツを送るの?

・写真や動画を送りたいときは?
たとえばiPhoneのアルバムに保存されている写真を相手に送付したい時は、以下のような手順を踏む。

①送りたい写真を表示させ、左下の四角形に上向き矢印のマークをタップ

AirDrop画像送信の手順1

②選択した写真の下に、近くにいる人のデバイス名が表示されるので、送りたい相手のアイコンをタップ

AirDrop画像送信の手順2

・URLを送りたいときは?
Safariで送信したいページを表示させた状態で、中央下の四角形に上向き矢印のマークをタップ。近くにいる人のデバイス名が表示されるので、送りたい相手のアイコンをタップ

AirDropでURLの送信手順

・連絡先を送りたいときは?
「連絡先」で送信したい連絡先を選択した状態で、「連絡先を送信」をタップ。近くにいる人のデバイス名が表示されるので、送りたい相手のアイコンをタップ

AirDropで連絡先の送信手順

・位置情報を送りたいときは?
「マップ」で送信したい位置情報を表示させた状態で、「共有」マークをタップ。近くにいる人のデバイス名が表示されるので、送りたい相手のアイコンをタップ

AirDropで位置情報の送信手順

・App Storeのアプリを送りたいときは?
App Storeで送信したいアプリページを表示させ、右上の「…」マークを選択。「Appを共有...」というマークをタップすると、近くにいる人のデバイス名が表示されるので、送りたい相手のアイコンをタップ

AirDropでApp Storeのアプリの送信手順

受け取るときはどうしたらいいの?

まずはAirDropの受信の設定をしておく必要がある

①コントロールセンターのネットワーク設定(機内モード・モバイル通信・Wi-Fi・Bluetooth)部分を強めに押す※

AirDrop受信の手順1

※3D Touch非対応機種の場合は長押し

②表示された画面から「AirDrop」をタップし、「連絡先のみ」もしくは「すべての人」を選択

AirDrop受信の手順2

③相手がデータを送信すると、以下のような表示がポップアップされるので、「辞退」か「受け入れる」を選択

AirDrop受信の手順3

このように、メールやSNSにわざわざデータを添付して送るよりも早く手軽に共有できる。

「AirDrop痴漢」とは?

ただ、自分のデバイス名を本名で設定しておくと、AirDrop共有画面から近くにいる他人に簡単に自分の名前が知られてしまう可能性がある。「AirDrop痴漢」とは、この弱点を突いて、異性の名前のついたiPhoneに勝手に画像を送りつけるといった嫌がらせ行為のことなのだ。

AirDropでデータを送れる範囲は約9mというから、たとえば電車の中で「AirDrop痴漢」を行う人間には、共有可能な相手の名前しかわからないものの、嫌がらせ画像などを送ったときの反応で、本人と名前を特定される可能性がある。

iPhoneの名前を変更して「AirDrop痴漢」の被害を防ぐ

このような悪質な行為を防ぐ方法のひとつは、自分のiPhoneの名前を変更することだ。

初期設定時、iPhoneの名前はあなたがAppleアカウントの設定などで登録した名前を使用して「〇〇(本人の名前)のiPhone」となる。AirDrop使用時に、共有可能な相手としてこれが表示されるため、そこから名前と、名前から性別までわかってしまう可能性がある。iPhoneの名称は、個人を特定されないものに変更するといいだろう。

iPhoneの名前の変更方法は、[設定]>[一般]>[情報]>[名前]で確認、編集ができる。

iPhone名前変更の手順1
iPhone名前変更の手順2

ただし、お互いが「連絡先」に名前を登録しあっていれば、連絡先として登録した名前で表示される。気をつけたいのは、登録していない相手に、自分のiPhoneの名前が知られる可能性があるということだ。

機能のオン・オフで「AirDrop痴漢」の被害を防ぐ

もうひとつは、iPhoneのAirDrop設定を「連絡先のみ」か「受信しない」に変更しておく方法だ。初期設定では「受信しない」に設定されているはずだが、iOS 10.3.3以前はホーム画面を下から上にスワイプして表示するコントロールセンター画面にAirDrop設定アイコンがあったため、誤タップして「すべて受信」に切り替わってしまうことがあった。

iOS 11以降では「コントロールセンター」画面には直接は表示されず、同画面内のネットワーク設定(機内モード/モバイル通信/Wi-Fi/Bluetooth)部分のどこかを強めに押すと、AirDrop設定アイコンが表示される仕様に変更されている。

普段は「受信しない」設定にしておき、必要なときだけ「連絡先のみ」に切り替えて使うことをオススメする。この連絡先とは、電話番号やメールアドレスなどの情報が、自分のiPhoneに登録されていることが前提となるので、受信する際は「連絡先」の内容を確認するといいだろう。

いま一度、設定の確認を

本来、AirDropはiPhoneのファイル共有を便利に使うための機能だが、一部のユーザーによって悪用されることもある。被害に遭わないためにも、自分のiPhoneの設定を確認して、安全なiPhoneライフを送ろう。

文:松田政紀(アートサプライ)

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