2018/01/15
iPhoneが故障、水没、画面割れ! …した時に知っておきたい対処法や修理先、金額
うっかりiPhoneを落として画面を割ったり、水没させたり……。すべてのiPhoneユーザーにとって、悪夢にも思える故障トラブル。もしかしたらこの記事を読んでいるあなたも、壊してしまったiPhoneを片手に慌てふためいている最中かもしれない。
そこで今回紹介するのは、iPhone故障時の迷わない対処法。「どこに修理に出せばいいの?」「予約方法は?」「費用はいくら?」などなど、ギモンをひとつずつ解消していこう。もちろんトラブルと格闘中の人だけでなく、新たにiPhone 8、iPhone Xを購入した人も、不意のアクシデントに備えてぜひご一読してほしい。
この故障、保証は適用される? 故障の種類と保証範囲を調べる
さて、iPhoneの故障に見舞われてしまったら、まずは保証の範囲内かを判断したい。端末の保証期間を調べよう。製品購入後1年間なら、あなたはApple社の提供する無償の保証サービスを受けられる。
ただし、それにはもうひとつ条件がある。故障の種類が「自然故障」であることだ。ホームボタンやスピーカーの不具合、コネクタの接触不良など、過失や事故などに起因しないトラブルがこれに該当する。
本体に破損・損傷がなく、自然故障と認められた場合、あなたに適用されるのは「ハードウェア製品限定保証」と「90日間の無償電話サポート(※)」という保証サービス。特に前者は、故障したiPhoneを新品または新品同等品と交換してくれる手厚い仕組みだ(修理になる場合もあり)。
※故障の有無に関わらず、購入後90日間サポートされます。
とはいえ、iPhoneを修理したい人のなかには、過失や事故などに起因する故障であるという人もいるだろう。落として画面がひび割れたり、水没して動かなくなったりするケースだ。こういった故障は保証の対象外となり、修理にはお金がかかってしまう。
ちなみに、経年劣化によるバッテリーの消耗も同様。保証の適用されないトラブルについては、Apple公式サイトのこちらのページに記載されているため、参考にしてほしい。
修理はどこに出す? 修理・交換できるお店と予約方法
保証範囲がわかったら、店頭へ故障したiPhoneを持ち込もう(※)。修理を引き受けてくれる店舗は大きく分けて3つ。Apple Store、Apple正規サービスプロバイダ、そしてauをはじめとしたキャリアショップだ。それぞれ紹介していこう。
- ①Apple Store
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iPhoneの修理といえばここ、Apple Storeだろう。直営店だけあって、自社製品を知り尽くした技術者がいるから安心だ。
修理はその場で行われるため、同日中に元気になったiPhoneと再会できるケースも多い。深刻なトラブルと判断されたら、故障機はAppleリペアセンターに送られ、メーカー直々の修理を受ける。
なお、Apple Storeへの持ち込みには、事前に「Genius Bar」の予約が必要。Genius Barとは、簡単にいうと店内のサポートカウンターのことで、たいてい混雑している。飛び込みでも利用できるが、予約したほうがスムーズだろう。
予約はウェブからサクッとできる。Apple公式サイトの「Appleサポートへのお問い合わせ」にアクセスし、修理したい端末と症状をクリック。サポート方法に「持ち込み修理」を選び、最寄りのApple Storeを検索したら、あとは空き時間を予約するだけだ。
ちなみに、予約は「Apple Store」アプリ、「Apple サポート」アプリからも可能。
「Apple Store」アプリ
「Apple サポート」アプリ
- ②Apple正規サービスプロバイダ
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とはいえ、国内のApple Storeの数はわずか7店舗。Appleの修理を受けたくても、最寄りに店舗がない人も多いだろう。そんなとき頼りになるのが、Apple正規サービスプロバイダだ。
Apple正規サービスプロバイダとは、Appleの認定を受けた店舗のこと。スタッフ全員がAppleの認定試験を突破しており、修理に使われるパーツも純正品。修理後の端末は、結果的に本家Appleで修理されたのと同じ状態になる。
サービスを提供している業者は、ビックカメラやカメラのキタムラ、イオングループの「NEW COM」など。全国に拠点があるため、足を運ぶのも苦労しない。また、即日修理できるのはもちろん、Appleの保証期間や「Apple Care+」によるサポートも適用される。
予約方法はApple Storeと同じで、もちろんアプリからも予約できる。最寄りの店舗がどこにあるかは、「場所の検索」の欄に地域を入力して探そう。
- ③キャリアショップ(auの場合)
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iPhoneの故障に見舞われたら、契約している携帯電話会社のキャリアショップに頼るのも手。auの場合は、直営店である「au SHINJUKU」と「au SENDAI」に持ち込むと修理できる。
修理してくれるのは、こちらもAppleの認定を受けたスタッフのみ。部品交換、本体交換は即日修理され、Apple正規サービスプロバイダと同等のサービスを受けられる。ただし、ディスプレイの交換には3〜5営業日かかるのでご注意を。
店頭受付をして故障品の診断・見積もりを行い、修理の申し込みをするというシステムだ。予約は必須ではないが、予約をすることで店頭での待ち時間を短くでき、快適に利用できる。
直営店以外のauショップ全店でも、修理前の初期診断や、Apple正規サービスプロバイダへの案内などは行ってくれる。症状の軽い故障なら、まずはお近くのauショップに相談してみるのもいいだろう。
なお、au以外のキャリアにも同様のサービスがある。詳しくは各キャリアの公式サイトなどを確認しよう。
※iPhoneを修理に持ち込む際、「iPhoneを探す」がオフにできること(ID/パスワード必須)、電源が画面操作で切れることが条件として必要になる場合があります。
修理期間はどれくらい? 代替機はレンタルできる?
修理先の目星もついたところで、気になるのが修理期間だ。多くは即日修理だが、深刻な故障とみなされるとAppleリペアセンターでの配送修理となる。これには約1週間かかる。
「1週間もスマホがないのはムリ!」なんて悲鳴も聞こえてきそうだが、安心してほしい。Apple StoreおよびApple正規サービスプロバイダでは、代替機の貸し出しサービスを利用できる場合もあるので問い合わせてみるといいだろう。ただし、条件はiPhoneの保証期間内であること。代替機のレンタル期間は2〜3週間ほどで、修理品と引き換えに返却する。
auなどのキャリアショップでも代替機はレンタルできる。基本的には同一機種を渡されるが、在庫がなければAndroid端末になることも。各社ともに無償だが、代替機まで故障や盗難させてしまうと弁済を求められるケースもあるため、注意しよう。
修理料金はいくら?
では、肝心の修理料金はいくらなのか。これについては、故障の種類や機種に応じて変わってくる。
ディスプレイの修理は14,800円〜31,800円、その他の損傷は22,800円〜60,800円(iPhoneのモデルにより異なる)。前者は画面のひび割れなどに適用され、後者はそれ以外の故障(例:背面カメラやコネクタの損傷、水漏れによるショートなど)に適用される。
ちなみに以下は、後述する保証サービス「Apple Care+」に加入している場合。全機種一律で10,000円以上も安くなる。
また、バッテリーの交換については、1年間の保証期間内のバッテリーの欠陥の修理であれば無償、保証対象外なら、下記の対象モデルなら3,200円(※)、それ以外のモデルは8,800 円。「Apple Care+」の加入者は、バッテリー本来の性能から80パーセントの劣化を認められると無償になる。
※2018 年 12 月 31 日までのあいだ、対象となる iPhone 6 以降のモデルの保証対象外バッテリーサービス料金は 3,200 円(税別)となる。(iPhone 1 台につき 1 回限り)
なお、ここで紹介したのはApple公式サービスの料金。Apple正規サービスプロバイダやキャリアショップでは、料金の異なる店舗もあるのでご注意を。
修理の前に必須! iPhoneデータのバックアップ方法
さて、「さっそく店舗に持ち込むぞ!」とドアを開ける前に、必ずやっておかなければいけないことがある。iPhoneデータのバックアップだ。
実はiPhoneを修理するとき、端末データはすべて消去されてしまう。そのため、修理の前にバックアップしておくことは必須なのだ。
バックアップには、「iTunesを使う方法」と「iCloudを使う方法」がある。それぞれの方法のほか、auが提供するデータ預かりサービスを紹介しよう。
■iTunesを使う方法
iTunesを使う場合は、はじめにUSBケーブルでパソコンとiPhoneを接続しよう。自動でiTunesが起動するため、左上の端末マークをクリックする。
iPhoneの情報が表示されたら、「バックアップ」内の「このコンピュータ」にチェック。ここで「iPhoneのバックアップを暗号化」を選択すると、バックアップするデータを暗号化できるため、より安全性が増す。
準備できたら「今すぐバックアップ」をクリック。あとは完了を待つだけだ。
修理後にデータを復元したいときは、「今すぐバックアップ」の隣にある「バックアップの復元」をクリックするとiTunesとの同期ができる。
■iCloudを使う方法
iCloudを使う場合は、パソコンは必要ない。Wi-Fiを経由し、クラウドネットワーク上にデータを保存する仕組みだ。ただし、iCloud で無料で利用できる容量は「5Gバイト」までとなる。
まずはiPhoneの「設定」を開き、いちばん上の自分のアイコンと名前のタブをタップし、「iCloud」に進もう。「iCloudバックアップ」をオンにしたら、最後に「今すぐバックアップを作成」をタップ。
以後のバックアップは、Wi-Fiと電源に接続し、なおかつスリープ状態のときに自動取得される。修理後にデータを復元するには、iPhone初期設定の「iCloudバックアップから復元」を選ぼう。
■auユーザーなら「データお預かりアプリ」も
スマートフォンの中のメールアドレス、写真、動画、カレンダーなどの情報をauサーバーが預かってくれる。アプリはApp Storeからダウンロードできるうえに操作も簡単なので、auユーザーはインストールしておこう。
auスマートパスの会員であれば50GBまで利用可能(※)なので、データ容量も気にせずたっぷり利用できることも魅力的だ。
※auスマートパス非会員の場合は1GBまで利用可能
……というように、いずれもやり方は簡単なのだが、データ量次第では時間がかかる。修理の直前に行うのではなく、事前にゆとりを持ってバックアップしよう。
また、故障してしまった箇所によってはバックアップができないケースも。普段からこまめにバックアップしておかないと、いざというときに泣かされるかも。
修理対象外のケースは?
ここまで修理方法を説明してきたが、なかには修理を断られるケースもある。
具体的には、iPhoneに壊滅的な損傷がある場合や、不正改造による機能障害を起こしている場合だ。こういった場合、残念ながら交換機を購入しなければならない可能性があるのは覚えておこう。
故障時の対策に役立つ保証サービス
どんなに大切に扱っていても、予想外の落下などで起こってしまうiPhoneの破損。アクシデントを防ぐにも防ぎきれないのが実情だろう。ならば最後に、こうした故障時の打撃を軽減してくれる保証サービスを紹介しよう。
■Apple Care+
「Apple Care+」は、2年間さまざまな保証を受けられるサービス。iPhone購入時に加入するか、購入後30日以内なら加入できる。たとえるなら、1年間の製品保証をさらに1年延長するような感覚だ。
もちろん、保証内容はそれよりグレードアップしている。まずは修理料金が安い。画面破損の料金だけ見ても、Apple Care+未加入の場合の1/5程度で修理できる。さらにiPhone本体やバッテリー、付属のイヤホン、アクセサリーも最大2回まで修理・交換が可能となる。
そのほか、Appleの専任スペシャリストによる、電話やチャットでのテクニカルサポートも無償だ。
また、便利なのが「エクスプレス交換サービス」。これは指定の配送業者が自宅まで訪れ、故障機と新品のiPhoneを交換してくれるサービスだ。申し込みから2〜3日ほどで交換機が手元に届くため、iPhoneのない期間を最小限に抑えられる。
「Apple Care+」はまさに、あらゆるトラブルに対処する心強いセーフティネットなのだ。
■auの場合は「Apple Care+ & au端末サポート」に加入で4年間の保証に
キャリアがauの場合、「Apple Care+ & au端末サポート」に加入しておけば、Apple Care+と同等の保証をさらに2年間受けることができる。つまり、保証が加入から4年間に延長されるのだ。
さらに紛失盗難補償もセットされているので、万が一の盗難・紛失時も安心。「iPhone紛失盗難サポートセンター」へ電話するだけ、一律11,800円の負担金で新品同等品を最短翌日に受け取ることができる(※)。
※Apple認定整備済品を提供。一部地域・離島を除く。SIMカード再発行時には別途2,000円の手数料が必要。
「auスマートパスプレミアム」の会員なら、ほかにもさまざまなサービスを利用できる。
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■auスマートパスプレミアム会員限定サポート
・iPhone修理代金サポート
iPhone修理料金を、最大11,800円相当のWALLETポイントx4回サポート
(当初2年間で2回、後半2年間で2回まで)■iPhone紛失補償サポート
iPhoneの紛失盗難時の負担金を、最大11,800円相当のWALLETポイントx2回サポート(4年間で2回まで)
なお、auスマートパスプレミアム会員限定サポートの補償は、iPhone/iPad購入時から継続して、Apple care+ & au端末サポートとauスマートパスプレミアムに加入することが必要なので、注意しておこう。
「Apple Care+」未加入の場合は?
では、Apple Care+に未加入の場合、高額な修理代金が発生してしまうのだろうか?
auの場合、「auスマートパス」会員であれば、Apple Care+に未加入の場合でも、水漏れやその他偶然の事故による全損または一部破損に伴う有償修理に対して、修理代金をサポートしてくれる。
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■auスマートパス会員向けiPhone/iPad修理代金サポート
・有償修理の際に最大10,000円×2回の修理代金サポートAppleCare+の加入有無は問われないが、iPhone/iPadの購入時にauスマートパスへの加入が必要で、2年間に2回までのサポートとなるなど制限があるので事前に確認しておくとよいだろう。
このように、iPhoneが破損や故障をしても、さまざまな方法で修理や交換ができる。しかしその前に、まずは大切に使用することを心がけるのが重要だろう。
それでも破損、故障させてしまうという不安がある人は、Apple Care+ などの保証サポートにしっかりと加入しておけば、いざというときのための準備になるはずだ。
文:TIME & SPACE編集部
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