2017/07/11
MacBookのトラックパッドがテンキーに! 『Nums(ナムス)』とは?
MacBookユーザーなら毎日触れる、なくてはならない存在「トラックパッド」。トラックパッドとは、パッドと呼ばれる数センチ四方の板の上を指でなぞると、マウスポインタを動かせるポインティング・デバイスで、マウスの代わりに使われるもの。
Macだけではなく、Windowsにも搭載されているが、とりわけMacBookのトラックパッドはさまざまなジェスチャに対応でき直感的な操作ができることから使い勝手がよいと評判だ。Mac愛好家のなかには、MacBookのトラックパッドがあるから長年使っているという人もいる。
そんなトラックパッドをさらに便利にする商品が、中国のBy Luckey Inc.という企業より登場した「Nums(ナムス)」と呼ばれる商品。薄いシートの形状をしており、トラックパッドに貼ることで、なんとトラックパッドがテンキーになる(!)という画期的なものだ。
シートには0〜9までの数字キーと記号がプリントされており、触れると数字の入力が可能になる。使用する手順は、Numsをトラックパッドに貼って、専用ドライバをダウンロードしてインストールするだけ。これでNumsをタッチすれば、Nums表面にプリントされた数字の入力がトラックパッドから可能になる。
トラックパッドとテンキーの切り替えは一瞬
トラックパッドのおかげで高い操作性を誇るMacBookだが、エクセルなどで数字を入力する機会の多い人にとって、テンキーがあるかないかで作業効率は天と地との差。そのため、外付けのテンキーを利用しているという人も多い。しかし、PCとテンキーを一緒に持ち運ぶのは結構面倒だ。Numsなら、そんな悩みをたった1枚のシートで解決できてしまうのだ。
「トラックパッドとしては使えなくなってしまうのでは?」と心配される方もいるかと思うが、ご安心を。トラックパッドの右斜め上と中心部分の間を指でスライドすることで、簡単にテンキーとトラックパッドを瞬時に切り替えられる。
ショートカットにも対応。作業効率は大幅にUP
さらにNumsには、便利な機能が搭載されている。それは、トラックパッド上でさまざまなコマンドに対応しているということ。たとえば電卓を呼び出したい場合、左斜め上から中心部分へ指をスライドするだけでOK。作業効率を上げるために欠かせないショートカットにも対応しており、アプリやウェブサイト、特定のアクションを各数字キーに割り振ることができる。
加えて、Numsそのものがトラックパッドを保護する役割も担ってくれる。作業効率も上がりトラックパッドも守ってくれるとは、まさに一石二鳥。
Numsは現在クラウドファンディングサイトKickstarterにて出資を募っており、2017年7月31日までキャンペーンを実施している。サイズによって値段が異なるが、12インチMacBook用で今なら1枚32ドル(約3,550円)で、日本からも購入できる。Macユーザーなら思わず食指が動いてしまいそうなアイテムといえるだろう。
文:岡本靖正