2017/03/31

“スマホ首”に注意! 首の姿勢を管理してくれるデバイス『Alex』が日本上陸

長時間のスマホ操作によって頚椎のカーブが失われてしまうスマホ首。「ストレートネック」「テキストネック」とも呼ばれており、PCでの作業やスマホ操作など、長時間、うつむいた姿勢を続けることで頚椎のカーブが文字通り「ストレート」になってしまうことをいう。

頚椎がストレートになると、カラダにどういう影響を及ぼすのか。頚椎のカーブは頭の重さを支えるクッションの役割を持っており、そのカーブが失われてしまうことで首に負担がかかり、首や肩のコリだけでなく、めまいや頭痛、集中力の低下、顎関節症など、さまざまな症状を引き起こす原因となるという。また、子どもが悪い姿勢を習慣づけてしまうと、その後の成長や健康に大きな影響を及ぼしかねない。

そんなスマホ首を予防・改善できると話題なのが、世界初の首姿勢管理ウエアラブルデバイスとして米WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)にも紹介された「Alex(アレックス)」だ。このAlexは、首にかけておくだけでセンサーが悪い姿勢を感知し、内蔵バイブレーターの振動アラームでお知らせしてくれる。

Alexは、韓国・株式会社ナムのチームが開発し、2016年1月に米クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で目標金額140%を達成。そこから一気に世界中さまざまなメディアで取り上げられ、世界9カ国で販売を開始し、日本でもクラウドファンディングサイト「Makuake」にてすでに目標金額300%を達成! 今年4月より販売開始を予定している最新デバイスだ。

専用アプリと連動して、首の姿勢や状態を管理する

Alexの使用方法はとてもシンプルだ。首の後ろ部分にセンサー部が当たるようにかけておくだけでセンサーが首の傾き角度を感知し、その姿勢が維持されている時間を独自にアルゴリズム処理。筋肉の緊張度合いが増してくるタイミングで振動して知らせてくれるという仕組みだ。

専用のアプリと連携させれば、記録された自分の首の角度をリアルタイムで確認できるだけでなく、振動アラームまでの角度や持続時間、バイブレーションのパターンなども自由に調節可能で、自分のスタイルに合ったかたちで首の姿勢や状態を管理することができる。

さらに、時間帯や日ごとに姿勢の良否をポイント化し、それぞれの獲得ポイントをグラフで確認できるので、過去のデータをチェックして改善方法を考えることもできるうえ、目標点を設定して楽しみながら姿勢を正していくことも可能だ。

※画像は海外リリース版のものを使用。日本販売開始後は日本語版アプリをリリース予定

ユーザーの年齢、性別を選ばず、どこでもすぐに装着して使える

Alexの本体サイズは幅80mmとコンパクトで、重さも25gとメガネ程度。レッグ部分はストレッチ可能なメタルワイヤー内蔵シリコン製なので頭の大きさに合わせることができ、子どもから大人まで、性別も選ばず使用可能だ。

また、レッグ部分をたためば付属のジッパーバックに小さく収納できるので、持ち運びも簡単。振動アラームだから音を気にする必要もなく、オフィスでも気兼ねなく使うことができそうだ。

一般販売予定価格は11,880円。Micro USBによる充電式で、2時間のチャージで1週間使用可能(1日10時間使用の場合)。専用アプリはiOSとAndroidに対応しており、本体とはBluetoothで接続する。

IoT家電やSNSなどの利用者が増え、スマホやPCは生活の一部として切り離せないものになったが、使いすぎによる身体の支障が出る前に、スマホ首を予防・改善してくれるこのAlexを使ってみてはいかがだろう?

文・イラスト:安東 渉(EditReal)