2016/02/09
自宅でビール醸造? 『MiniBrew』が晩酌の常識を変える
飲み会でも宅飲みでも「まずはビール!」の人、多いのではないだろうか? そんな愛すべきビールを自宅でつくることができるとしたら、どうだろう。オランダ発の画期的なガジェット「MiniBrew」は、なんと自宅でプロ品質のクラフトビールを醸造できる。
知っている人は知っている、クラフトビールの奥深さ
「そもそもクラフトビールってなに?」と思う人もいるだろう。簡単に説明すると、クラフトビールとは主に「小規模な醸造所で、伝統的製法によってつくられているビール」のことを指す(ただし、日本国内での明確な定義はない)。その種類はピルスナー、ペールエール、IPAなど100種類以上。品質の高さはもちろんのこと、使用する原料や醸造過程での温度、時間調整によって、銘柄ごとにさまざまな個性を見せてくれるのがクラフトビールの魅力だ。
初心者からマニアまで。アプリと連動した「全自動醸造」が週末に華を添える
「MiniBrew」は、材料をセットし、専用アプリで設定をするだけで醸造の過程をすべて自動で行ってくれる。
「MiniBrew」専用アプリで、「挽き」→「蒸らし」→「冷却」→「発酵」という醸造の進行度合いをチェックできるほか、材料となるホップや麦芽を注文することも可能で、知識がなくとも手軽にクラフトビールづくりを楽しめるようになっている。携帯用のたるも付属しているので、友人とのホームパーティーに持っていく、なんてこともできる。
材料をセットして、アプリで好きなビールのタイプを選択。自分好みのビールを手動で設定することもできる
完成までにかかる期間はおよそ1週間ほど。毎週末仕込んで、映画を見ながら、あるいはひと手間かけてつくったおつまみと一緒に......など、楽しみ方はさまざまだ。
マニアも飽きさせない、豊富なバリエーション
それだけではない。専用アプリで設定を変えれば、ピルスナー、ペールエールなど、なんと100種類以上のビールを醸造することができる。パーティーやBBQなら華やかな印象のフルーツビールを。静かな夜に大切な誰かと過ごす日には、カラメルを連想させる熟成香が特徴のバーレーワイン(ワインと名前についているがれっきとしたビール)で芳醇なひとときを。あるいは材料にひと工夫して、オリジナルに挑戦してみるのも面白いかもしれない。
慌ただしい日常のなかで、心安らぐ休日のひとときに飲む1杯のビールは格別なもの。自分でつくるとなればなおさら、その1杯は旨く感じるはず。自家製のクラフトビールで、あなただけの時間をデザインしよう。
(注)日本では酒造の際に酒造免許が必要となります。近くの醸造所に相談してBOP(※)についてご確認ください。
※BOP解説(日本ビアジャーナリスト協会HPより)
文:横田太志