2016/02/02

スマホでデザインがさくさく変えられる、ワンランク上のスニーカーを手に入れろ

もっとお洒落にスニーカーを履きこなしたい。けれども気に入ったデザインがなかなか見つからないという声に応えて作られたのが、"電子ペーパー"素材のスニーカー「ShiftWear」だ。

提供:ShiftWear社

スニーカーの表面を、フレキシブルLEDディスプレイを採用したウォータープルーフの電子ペーパーで覆うことで、静止画はもちろん、アニメーションをマルチカラーで表示することができる。電力は、Walk-N-Charge technologyという、靴底に付けられた発電器から供給されるので、歩いたり走ったりするだけで充電できるというから驚きだ。靴底の素材は丈夫な「ケブラー」という素材が採用されており、購入時には30日間保証も付いてくる。

提供:ShiftWear社

デザインは、専用アプリを使って自在に着せ替えられるようになっている。お気に入りのイラストや写真を表示させたり、アプリ上で簡単なアニメーションを作って表示させたりもできる。表示させるタイミングもコントロールできるので、1日のうちに何度でも着せ替えが楽しめる。アプリはiOSとAndroid、そしてWindows版が用意されている。

この「ShiftWear」、2015年12月にクラウドファンディングのIndiegogoで目標額を3,095%超えるという、脅威の人気ぶりでキャンペーンを達成。スニーカーのデザインはレギュラーからハイカットまで3タイプあり、アクセントカラーも5色が選べる。現在、引き続きプレオーダーを受け付けていて、レギュラータイプが送料別で250ドルから注文できる。ただし、発送はもっとも早くオーダーした人でも今年秋以降になるそうだ。

提供:ShiftWear社

薄くてフレキシブルなカラーディスプレイの技術は以前から開発されていて、実際に商品として発売されているものはあまり見かけないが、実用化に向けた動きは確実に進んでいる。「ShiftWear」の技術はスニーカー以外での応用も可能だ。ShiftWear社の代表は、ニューヨークを拠点にファッションとテクノロジーが融合するプロダクトの開発に長年取り組んでおり、「ShiftWear」をきっかけに、未来のファッションのあり方を変えたいと、製品にかける意気込みを語っている。

発売が始まるのに合わせて、デザインをシェアしたり、販売できるマーケットプレイスの立ち上げも計画されており、そこから新しいデザイナーが誕生するかもしれない。

文:野々下裕子