2015/12/15

書かない日記? ICTは日記を変える

画像提供:レイフロンティア社

今日は1日、どこでなにをして、誰と会ったのか? ひと昔前なら、人はそれを「日記」に記録したけれど、現代に生きる私たちはスマホで写真を撮って記録する。とはいえ、写真だけでは後から見返したときに、「これなんの写真だったっけ?」と、分からなくなってしまうこともある。そんな「日記あるある」を防いでくれるのが、勝手に日々の行動を記録してくれる、ライフログアプリだ。

レイフロンティア社のライフログアプリ「サイレントログ」は、iPhone を持って歩くだけで、移動手段、経路、歩数を自動で記録し、撮影した写真とともに、その日の行動を時間軸に沿ってまとめてくれる。ユーザーはなんもしなくても、アプリを立ち上げれば、過去の自分の行動を写真と共にタイムラインで振り返ることができる。いわば「書かない日記」というわけだ。

もちろん、簡単なメモを追加することもできる。なにか思いついた言葉や、残しておきたいメモを記録し、後で振り返ることが可能だ。Apple Watchにも対応しており、Digital Crownを回すタイムトラベルで、タイムラインをApple Watch上で楽しむこともできる。

最近のバージョンアップでは、ユーザーの要望に応えて、iPhone 6s、iPhone 6s Plusに搭載された「3D Touch」に対応した「今日のまとめ」機能が追加された。ホーム画面でアプリのアイコンを強く押し込むと、「当日の記録」「前日の記録」「先週末の記録」 「今日のまとめ」のショートカットが表示され、素早く記録を確認できる。また、アプリケーション内で歩数画面を強く押し込むと、「今日のまとめ」が表示される。当日の移動した経路、歩数、移動距離、移動時間、天気が1枚の画像に表示され、1日の行動記録を簡単に確認できる。

タイムライン画面。1日を行動と写真で振り返る(画像提供:レイフロンティア社)

3Dタッチにも対応(画像提供:レイフロンティア社)

「今日のまとめ」からその日の出来事にメモを書くこともできる(画像提供:レイフロンティア社)

作成した「今日のまとめ」は、メモと一緒にメールやSNSでシェアできる。「今日1日、なにをしていたのか」を、遠く離れた場所にいる恋人に伝えたり、スマホのなかに残った記録をあえて印刷して手帳に貼ってみるのも楽しい。ユーザーのアイデアによって、さまざまな使い方が生まれそうだ。

なお、基本機能は無料で利用できるが、アカウント登録してプレミアムチケットを購入すれば、タイムラインのクラウド上へのバックアップ、ダッシュボードを利用した記録の確認、天気の記録やパスコードロックなど、より便利な機能が利用できる。クラウドとスマホを利用した、三日坊主とは無縁の日記帳が登場というわけだ。

文:水島みなと