2015/11/27
大人も楽しめるスマホで操縦するハイテク紙飛行機
「子どもの遊び」も、ひと昔前とは様子が変わってきている。
子どものころ、紙飛行機を折って、友達と飛距離を競い合ったりした人たちも多いだろう。そんな紙飛行機が、大人も楽しめる遊びへとアップグレードされたようだ。A4用紙で折った紙飛行機に、スマホで操縦可能だというキット「PowerUp 3.0」を装着すると、まるでラジコンのように、紙飛行機が長々と、そしてパワフルに空を舞うのである。
紙ヒコーキにプロペラ搭載!? これぞ次世代の紙飛行機
子どものころは、紙飛行機ができるだけ長い間飛ぶよう、折り方や飛ばし方を懸命に研究したものだが、「PowerUp 3.0」を使えば長時間の飛行が可能になる。紙飛行機に、バッテリー、モーター、スマホでの操作を受信するコントローラー、そしてプロペラがついた専用機器を差し込めば準備完了。モーターがプロペラを動かし、紙飛行機の動力となる。搭載しているリチウムポリマー電池は、1回の充電で10分のフライトが可能だ。
スマホに「PowerUp 3.0」専用アプリをダウンロードすると、コックピット画面が現れる。スマホを傾けることで、飛行機の方向を操縦することができ、スロットルを調整して、飛行する高度もコントロールできる。
スマホで操縦するハイテク紙飛行機。絵を描いたり、自分ならではの機体の形にしてみるなど、通常のラジコンとはまた違う紙飛行機だからこその楽しみ方ができそうだ。クラウドファンディングのKickStarterでは、たったの8時間で目標金額を達成してしまった。また、2013年ニューヨーク・おもちゃフェアで科学優秀賞を受賞し、子どもはもちろん、大人をもとりこにしている。
少年のころ、流行っていた遊びもICT技術と融合していくことで、大人も十分楽しめるものになってきている。公園に行ったときに紙飛行機を飛ばしていた風景は、だんだんとスマホを片手に"操縦"している風景に変わっていくのかもしれない。
文:鈴木利康