2015/11/12

使い終えたiPhoneが、オシャレなスタンドライトとしてよみがえる

画像提供:Ivan Zhurba

新しいiPhoneを買うとき、新機種にわくわくしながらも、今まで使っていた旧機種をどうするか、頭を悩ませる人は多いだろう。思い出がたくさん詰まったiPhoneを下取りに出すのもちょっと抵抗がある。結局のところ、バッテリーが放電するに任せて押し入れやクローゼット、机の引き出しの奥底にしまい込んで数年後に発掘、なんてことも。

まだ使える部品がたくさんあるスタイリッシュなiPhoneを、そんな扱いするのはもったいないと考える人は大勢いるのだろう。ウクライナの工業デザイナー、Ivan Zhurbaが考えたのは、スピーカー付きの照明器具として再利用する方法だ。

画像提供:Ivan Zhurba

片仮名の「コ」の字のような形のデザインで、中古のiPhoneを上の部分にスライドして装着する。iPhoneのLEDが斜め下に向くようにセットすることで、机の上やベッドサイドで使えるライトになる。今のところ、4、4s、5(5s)、5cの4タイプのみの対応となっているが、iPhone 6(6s)、6 Plus(6s Plus)や古い3G、3GSにも対応すべく開発を進めている。

Ivanさんは以前、このライトの3Dプリンター用データをKwanbioというサイトで販売していたが、コストがかかり過ぎてしまうということで、現在は終了している。今後はここ数カ月でiPhone Lampを大量生産し、展開していく予定とのことだ。

スマートフォンには、カメラ、大容量のメモリー、高速なプロセッサー、加速度センサーその他のセンサー、マイク、スピーカー、バイブレーターなどなど、小さくて高性能な部品がたくさん使われている。新しいモデルに買い替えたからといって、捨ててしまったり、使わずにしまったりせずに、新しい使い方を与えることで継続的に使用していけば、スマホも本望というものだ。こうしたアイデアは、これからどんどん必要になってくるに違いない。

文:信國謙司