2015/09/29
スマホでできることがテレビでできる 『Android TV』登場
テレビにインターネットを接続したら、そりゃあ便利なはず。でも、Apple TVとかChromecastとか、似たようなハードやサービスがたくさんあって、少し混乱気味。そんなところにもってきて、今度はAndroid TVなるものが登場した。
Android TVを搭載したソニーのブラビア®『KJ-50W870C』(50V型)
Android TVとは、Googleが提供するTV向けのプラットフォームのこと。いわば、「Androidスマートフォンでできることを、テレビでもできるようにする」ためのデバイスだ。家庭のテレビで、YouTubeなどインターネット配信されている映像が楽しめるのはもちろん、Huluをはじめとしたオンデマンド動画配信サービスの映像も、テレビ上で決済手続きをしてそのまま見られる。また、Google Playのゲームをテレビに直接ダウンロードして、テレビの大画面で遊ぶこともできる。ちなみに、Google TVはAndroid TVのご先祖様。2010年に鳴り物入りで登場したが、普及には至らなかった。
あなたがAndroid TVを使ってみようと思うなら、方法は2つ。ひとつは、Google Playなどで販売している「Nexus Player」を購入して自分のテレビに接続すること。Nexus PlayerはAndroid TVを搭載した円盤型の機器で、サイズはCDのディスク程度。どんなテレビもこの機器を接続すれば、Android TVを楽しむことができる。もうひとつは、Android TVを搭載したテレビを買うこと。国内では、今年7月にソニーが発売を開始した。
テレビの前にある小さな円盤形のハードがNexus Player(画像提供:Google)
さて、GoogleではChromecastという小型端末を2013年に発売した。Android TVがTV画面上ですべての操作が完結するのと異なり、ChromecastはAndroidスマートフォンを通じて操作しなければならない(Android TVもスマートフォンをリモコン代わりに操作することはできる)
TVらしい操作で、TV以上のことができるようになるAndroid TV。家庭のTV視聴スタイルを大きく変えてしまうのだろうか。
文:吉田 努
サムネイル画像提供:Google