2015/08/13

友だちや知り合いが興味を持った情報を知りたい! 『Nuzzel』は十人十色のニュースアプリ

自分が興味を持ったアカウントをフォローし、タイムラインを形作るTwitter。結果、ユーザーが欲しいと思う情報、有益なニュースが次から次へと現れることになる。とはいえ、SNSに毎日ベッタリ張り付いているわけにもいかない。見逃してしまうトピックも少なくないはずだ。

そんなときに重宝するのが、ニュースアプリだ。「SmartNews」や「Gunosy」などがすでにお馴染みだが、今回紹介する「Nuzzel(ナズル)」はひと味違う。簡単に言うと、TwitterやFacebookと連携させ、友だちが興味を持った記事をまとめてくれるアプリである。その手のサービスは他にもあるのだが(「paper.li」や「The Tweeted Times」など)、「アプリ化されている」という点がそれらとは異なっている。また、他のニュースアプリと明らかに違うのは、「友だちがシェアした記事をまとめられる」というシステムにある。独自のアルゴリズムがニュースを選ぶニュースアプリとは違い、そのニュースがアプリで紹介される理由に納得できる。ピックアップされる根拠が腑に落ちるのだ。

また、直近何時間のニュースフィードを見るか選択できるのも便利。24時間以内に話題をさらった記事が見たいのか、それともここ1時間の情報のみが欲しいのか、自在に選択が可能だ。

もうひとつの特徴は、「友だちの友だち」、「フォローしている人がフォローする人」が拡散した記事もチェックできるという点。

メニューを開いて、「News From Friends of Friends」を選択すると、「友だちの友だち」が選んだニュースが見られる

個人的には"欲しい情報"の精度が若干落ちる印象を受けつつも、アンテナを広げたかたちでニュースを拾えるオトク感が感じられる。さまざまなベクトルの情報を手に入れたい方にはぜひ活用していただきたい。

そして、ここからが最注目ポイント! 今年3月に行われた「Nuzzel」アップデートにより、新機能が追加されている。それまではTwitter全体の情報をまとめて紹介していたが、アップデート以降は友だちやフォローしている人を絞り込んだ状態のリストを作成し、そこからシェアされている記事を表示させることが可能になった。

「Your Custom Feeds」をタップし、まとめを見たいリストを選ぶと、より特化した情報をゲットできる。もしスポーツの情報を発信する友だちだけを集めたリストを作成しておけば、スポーツに特化したニュースのまとめをチェックできるというわけだ。

筆者は「エトセトラ」リストにエンタメ情報を発信するアカウントをまとめている。このリストを選ぶと、シェアされたエンタメ記事がズラッと!

24時間以内にシェアされた人気記事が、任意の時間にメールで送られてきた。1日の情報収集総まとめという印象

また、うれしいのは、シェアされた記事をまとめて任意の時間にメールで通知してくれる機能。

これは、至れり尽くせりだと思う。トゥー・マッチと受け取る人もいるかもしれないが、少なくとも読み逃しの心配は解消されるはずだ。

最大公約数的に話題になったニュースが見られるのではなく、このアプリでは"自分仕様"にカスタマイズされた情報を得ることができる。また「友だちが言及している記事をまとめる」という特徴から、フォローしている人と共通の話題を持つこと、そしてSNSにおけるコミュニケーションのさらなる活性化が期待できるだろう。

文:寺西ジャジューカ