2015/06/09

「現在、90%たまっています。10分後にトイレの時間がきます」

「トイレに行きたい!」。この業から逃れられる人類はいない。

だから、それにまつわる悲劇は、いつ、誰の身に起こってもおかしくない。トイレは行きたい時にかぎって見当たらないものだし、ようやくたどり着いても、ドアに手をかけた途端、張り詰めていた緊張の糸が緩むこともあるかもしれない。万が一緩むと......それはもうえらいことになる。

日々健康に暮らしている大人でさえ、ふとしたことで巻き込まれてしまうのが"トイレ禍"。ましてや、準備・設備が必要な車椅子の方や、自分の便意・尿意がうまくつかめないお年寄り、子どもたちにとっては、より切実な日常生活の問題である。

「DFree」は、まさにそんな人類共通の災厄を葬り去る最終兵器にして、救世主といえるだろう。

「DFree」は、便意・尿意を数値化して教えてくれるという画期的なウエアラブルデバイスだ。サイズは35×53×8mm、重さ20g(ともに予定)という小ささで、専用ゲルパッド、テープまたはベルト型装着補助具を用いて、おなかに装着。人体に影響がない超音波を利用して、膀胱や前立腺、直腸をモニターする仕組みだ。専用アプリをインストールしたスマホとBluetooth接続すれば、「現在、○○%たまっています。○○分後にトイレの時間がきます」と、きわめて具体的にあなたの排泄時間をディスプレイに表示し、バイブで教えてくれるのである。

もちろん、内臓の動きと排泄のタイミングには個人差がある。そこは、実際の排泄時間をアプリが記録することで学習し、お知らせタイミングの精度を高める機能を搭載する予定だ。

開発元のトリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社では、まずこの「排泄検知」の精度をより高め、実用化すべく日々研鑽中とのこと。そして「READYFOR」にてクラウドファンディングを展開中だ。将来的には、排泄予知にかぎらず、身体のさまざまなデータをモニタリングし、医療の分野で活用できるウエアラブルデバイスにすることも視野に入れているのだとか。

トイレ問題は、まず入口。いずれは未来の医療に変革をもたらすデバイスになる可能性も、大なのだ。

文:武田篤典