2015/06/02
捨てるに捨てられない携帯ストラップ 供養に出してみては?
携帯電話の普及とともに歴史を刻んできた、携帯ストラップ。昨今はあまり見る機会もなくなってきているが、お土産店などに立ち寄ると販売しているし、イヤホンジャックに付けるタイプの新種(?)の出現もあり、まだまだ需要はあるようだ。
ところで、皆さんは使わなくなった携帯ストラップをどうしているだろうか? 自分で買ったものであれば、何のためらいもなく捨てることもできるだろうが、友だちからのお土産だったりすると、ちょっと捨てにくい。しかも、お守りなんかがついているタイプだったりすると、バチが当たりそうでどうすることもできずに、引き出しの奥底に眠らせている......なんて人もいるはずだ。
そんな対処に困った携帯ストラップを手放すことができる、ユニークな催しがある。携帯アクセサリーのオンラインショップとして最大級を誇る「Hameeストラップヤ」を運営するHamee株式会社が実施している「ストラップ・スマホケース供養」だ。
この催しは、毎年4月1日の「ストラップの日」に実施される。ちなみにこのストラップの日は、日本記念日協会が正式に認可している正真正銘の記念日。1991年に日本初となるストラップ用の穴が開けられた携帯電話が発売されたことに由来しているとか。
Hamee株式会社・広報担当の武井さんは、このサービスがスタートした経緯について次のように話す。
「お土産でもらったものや恋人同士で買ったものなどは、思い入れが強くなるため、なかなか処分ができないようです。そこで、以前から携帯電話のストラップ販売を軸に事業を展開していた弊社だからこそできるサービスがあるのではないかと試行錯誤した結果として、ストラップ・スマホケース供養が始まりました」
2009年のサービススタート以来、同社には毎年20〜30個程度の携帯ストラップが届くという。中には思いを込めた手紙がしたためられていることもあるそうだ。ところで集まった携帯ストラップは、具体的にどのように供養されるのだろうか。
「4月1日までに弊社へ届けられたものは、スタッフが神奈川県小田原市にある徳常院へ直接持っていきます。そして、住職に法要をあげていただいたあと、お酒とお塩でお清めをして供養をしてもらいます。今まで捨てられなかったものが捨てられてスッキリしたなど、好評をいただいていますよ」
届けられたストラップは、徳常院(神奈川県小田原市)で法要して供養される
気になる祈祷料だが、なんと無料! ストラップを送る際の送料のみで対応してくれるという。捨てられずにしまっておいたままにしているストラップがある人は、ぜひストラップ・スマホケース供養を利用してみてはいかがだろう?
文:村上広大