2017/04/07

【紳士のSNS講座】第24回 「お釈迦様の誕生日である花祭りは日本のクリスマス」にまつわる企画力をお自慢する

今回は、ちょっと珍しいパターン。具体的になにかをした報告ではなく、「花祭りに際してこんなこと思いついたんだけどさ」という、企画力と知見のお自慢。

実は、「花祭りは仏教徒のクリスマスである」という考え方自体は、真新しいものではありません。でもまあここは、ネット上の友人たちとの楽しい語らいの場でのお自慢。アイデアの鮮度が低めであることへのエクスキューズもきちんと入れておきましょう。

では作例です。

■ポイント※①案を出したオレとは! 自ら下駄を履いておく

作例主は、別に広告代理店の人でも、過去に事業を起こしたりイベントを仕掛けて成功させたりしたわけでもありません。世間に対してのわかりやすい実績として、「オレが注目したものはちゃんと流行る」ということを簡単に列挙しておきます。

あんまりマニアック過ぎず、作例ぐらいわかりやすい流行りものがいいでしょう。言ったもん勝ちの世界です。証拠も見せる必要ないわけですし。

ちなみに「ハロウィン」は筆者自身の実体験です。あと「ベルギーワッフル」も関西では行列などせず普通に日常的に食してましたよね。あ、ドストレートにお自慢してしまいました。

■ポイント※②練りに練ったものではないことに言い訳しておくマジックワード

極めて重要なのは「ふと思ったんだけど」。前からずーっと考えていたのではなく"just now"。パッと思いついてササッと書いて発表しているのだという強い表明です。この一文さえ入れておけば、これから発表する企画案の鮮度が多少低くてもノープロブレム。「テレビでもやってたよね! 自分も興味持ってました!」という悪意のツッコミを恐れずに、アイデアを発表する姿勢は尊いものです。

■ポイント※③「思いついたこと」を具体的に書いていく、いわばキモ

今回のお自慢の中心になる部分です。「花祭りを日本のクリスマスに」企画で、なにをやっていくか。もしかしたら、同じようなことすでにやってるお寺もあるかもしれませんが、プロが仕事で出す企画書ではないので、特に独創性とかは不要です。

ただなんとなく共感が得られそうなわかりやすさは重要。あとポイントは「ワクワク!」。本人が無邪気に楽しんでいるのだから、まあいいじゃないですか。

ちなみに「シャカ!」は画像のように、グーの状態から親指と小指を立てたハンドサインです。

■ポイント※④結局、やらない

思いついただけで終了で構いません。やる機会も舞台もないですから。あ、こうして終わっておけば来年のこの季節にまた「去年の案をブラッシュアップしました!」投稿にもつなげられます。ただしその場合、「ふと思ったんだけど」というエクスキューズは使えませんが・・・・・・。

絵:Shu-Thang Grafix

講師:武田篤典

何気ない所作のなかにある「モテ」を顕在化し、好評を博した『スマートモテリーマン講座』著者。SNSなど各種コミュニケーションにおける礼儀作法を研究する「武田流万(よろず)礼法」家元。

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