2016/07/01
ポケベルの日を記念して、『ポケベル打ち』をやってみた
7月1日は「ポケベルの日」。
近頃は、LINEのメッセージ上でポケベルのように数字のみでメッセージを送ったり、カタカナで短文を送るといった、ポケベル時代のコミュニケーションがちょっとしたブーム。それも、当時のポケベルユーザーだけでなく、ポケベルを見たことのない若い世代が増えているというから驚きです。
さて、今から約20年前、まだ携帯電話が高嶺の花だった時代、学生のあいだで大流行したポケットベル(以降ポケベル)。1968年に初めて登場したころは、「音が鳴る」だけ。ただただ誰かが連絡を取りたがっていることが分かるだけ、というシンプルな機能でした。
やがて液晶モニターがつき、プッシュホンから相手に数字(電話番号)を送ることが可能になります。なにしろそれまでは、離れた友だちとリアルタイムにコミュニケーションを取る手段なんかありませんでしたからね。「0840」(おはよう)などの数字をもじった「ポケベル打ち」や、「11→あ」「12→い」「21→か」とする「2タッチ入力」とともに、93年頃には女子高生を中心に大ブレークしました。......ただし、ひと文字でも打ち間違えると、意味がさっぱり分りませんでしたけどね。当時のユーザーたちから集めたポケベル時代の「あるあるネタ」を振り返ってみましょう。
■休み時間のたびに、学校の公衆電話に長蛇の列ができました(37歳/女性/公務員)
ポケベルといえば女子高生。女子高生がおしゃべり大好きなのは今も昔も変わりありません。現代の高校生がLINEを利用しているのと同じように、当時の高校生はポケベルを上手に使って友だちや彼氏とひっきりなしにコミュニケーションを取っていました。そのおかげで、休み時間のたびに公衆電話には長蛇の列、なんていう学校もありました。当時の学生にとって、公衆電話とポケベルはなくてはならない必需品だったんです。
■家がプッシュ式の電話じゃなかったので、返信は次の日以降(38歳/男性/金融)
ポケベルにメッセージを送るには、プッシュ式の電話機を使わなければいけません。しかし、当時の家電(いえでん)は、まだダイヤル式の黒電話も多く使われていました。自宅からメッセージを送ることができないので、メッセージがあるたびに、わざわざ近所の公衆電話まで出向いたものです。冬の夜、テレホンカード1枚持って外に出るの、寒かったなぁ。
■ポケベルで「ベル友」づくりをして遊んでいた(40歳/女性/美容)
ポケベルを語るうえで欠かせないのが「ベル友」の存在。言ってしまえば、メールのみでコミュニケーションを取るあいだがらである「メル友」と同様で、ポケベルのみで交流する友人ということ。当時は、ポケベル専門誌や駅の掲示板などに「メル友になりませんか?」というメッセージとともにベル番号が書かれてたりしました。そこで気の合う仲間を探して、ときにはベル友から恋人に、なんてケースもあったものです。しかしながら、ベル友が増えるにしたがって返信しなくてはいけない件数も増え、それが段々と億劫になり、結局は自然消滅するケースも多かったようですけどね。
■入力が異様に早い女子高校生がいた(40歳/女性/飲食)
定型文入力表を見ながら公衆電話でポチポチ打ち込むサラリーマンの隣で、指先から炎が出る勢いでブラインドタッチ。もちろん定型文はすべて記憶済み。そして颯爽と立ち去っていく女子高生......。よく見た光景です。
うーん、実に懐かしいポケベルメモリーズ!
あのポケベル体験ができるジェネレーターで遊んでみる!
さて、「ポケベル打ちってなんやねん」と思ったヤングの方。もしくは「ポケベル打ち懐かしぇーーー!」と思った、......えーと、それなりの大人の方。朗報です。ケータイ電話30年の歴史を一覧できるT&Sの特別サイト「おもいでタイムライン」では、いわゆる「ベル打ち」を体験できる、「ポケベルジェネレーター」をご用意させていただいています。
携帯電話普及の前夜、当時のヤングたちのあいだで一世風靡した、あの第二世代のポケベル操作がそのまんまできるという秘密の機能です。
■手順1 「おもいでタイムライン」ポケベル記事の投稿欄を見る
「ポケベルブーム」ほか1996年―1993年の年代の写真をクリックすると、投稿欄に小さいアイコンがあり、それをクリックします。
■手順2 ポケベルジェネレーターを表示させる
■手順3 入力してみる
下記フリーワード変換表の文字に対応する2ケタの数字を押して入力していきます。もちろん、「*2*2」コマンドも再現!
たとえば、「ポケベルノヒダヨ!」と表示させるには、「*2*2」を押してから「ホ(65)」「半濁点(05)」「ケ(24)」「へ(64)」「濁点(04)」「ル(93)」「ノ(55)」「ヒ(62)」「タ(41)」「濁点(04)」「ヨ(85)」「!(68)」と入力。
すると......
このようにディスプレイに表示されます。
表示したメッセージはそのままFacebook、Twitterに投稿できるので、ぜひお試しあれ!
さて、懐かしいポケベルメモリーの話をさせていただきましたが、今現在、ポケベルは、意外な進化を遂げて活躍しているのはご存知でしたか?
「ポケベルは自治体の防災無線など、災害時の公的通信手段として活躍しています。今後は以前の時代のポケベルと高度ICTを繋げて、日本の防災を強化していきます」(東京テレメッセージ)
携帯電話の普及とともに、ポケベルはケータイメールに変わり、いまやLINEなどのメッセージ機能が若者のコミュニケーションの中心。されど、最新のICTをまとってポケベルは災害用インフラツールとしていまなお活躍しているんですね。
文:T&S編集部
協力:東京テレメッセージ株式会社
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