2016/05/18

飲み屋で盛り上がる、「昔のケータイあるある」恋愛編

通話機能しか持っていなかった携帯電話で、メールの送受信やインターネットが見られるようになるのが1999年頃。サービスや技術の進歩は目まぐるしく、"恋愛コミュニケーション"にもその波が押し寄せたのでした――

というわけで、こちらでは「おもいでタイムライン」の番外編として、携帯電話とコミュニケーションの変遷を振り返る、「昔のケータイあるある」シリーズをお届けします。今回は、「恋愛編」です!

「センター問い合わせ」を繰り返していた(40歳/男性/広告代理店)

片思いの女性と運よくメールアドレス(もちろん携帯のね)を交換した夜は、いつメールが届くかドキドキしたもの。この時代、都心でもビルの中や地下鉄などではまだ電波状況が悪いところもあり、「もしかしたら彼女からすでにメールが送られているのにも関わらず、電波状況が悪いから受信できていないのではなかろうか」と気が気ではなくなり、何度も「センター問い合わせ」ボタンを押した経験がある人も多いんじゃないでしょうか。実は当時、「センター問い合わせ」はパケット代がかかったため、問い合わせすればするほど、月末の請求に響いたものでした。

大切なメールが未送信になることが多々あった!(38歳/女性/出版社)

逆に、こちらから送信したと思っていたメールが送られていなかった! なんてこともありましたっけ。上のパターン同様、電波状況が悪い場所からはメールを送信できず、それに気付かずに「未送信フォルダ」に残ったままのことがあったんですよね。「待ち合わせ場所に現れない彼に電話するとメールが届いてない! と怒られました。確認すると、待ち合わせ場所を書いたメールが未送信フォルダに残ってました」。笑えないけど、多くのカップルがこんな経験をしていました。

夜中に思いの丈を長文にしたためたら文字数制限が!(46歳/女性/食品)

手紙や交換ノートで気持ちを伝えていた先輩世代が、ついやってしまうのが、思いの丈を込めた長文ラブメール。ポエムとは違うけど、今見たら赤面するセリフをメール画面いっぱいに打ち込んで送信したら文字数制限(当時は全角255文字)であえなくカット! 携帯電話メール開始当初は、良くありました。わかっちゃいるけど、ついつい気持ちが先走りしていた人も多かった。

彼女からのメールは着信音を変えていた(42歳/男性/飲食)

2001年頃になると、携帯電話の着信音がオリジナルでつくれるようになったり、着信音を登録者ごとにカスタマイズできる機能が追加されました。メールや電話の着信音にも「彼女専用着信音」を設定する人が増え、色々な音が鳴り響いたのもこの時代ならでは。また、女の子ごとに着信音やイルミネーションの色を変えていた強者もいたとか。

彼女にプリクラを貼らされていた(37歳/男性/建築)

スマホのように待ち受け画面に写真が貼れる以前、当時の携帯電話のカバーに付き合っている相手のプリクラを貼るというちょっとしたブームがありました。これ、男子にとっては恥ずかしさや煩わしさもあり、表面ではなく電池カバーの裏側に貼っていた人も多かったですよね。やがてプリクラ貼りは一種の「マーキング」となり、男性と知り合うとまずは携帯電話の裏蓋プリクラをチェックして、彼女のアリナシを確認してた、なんていう女性もいたようです。でも携帯電話を裏返すと可愛い彼女が微笑んでいるなんて、ちょっと甘酸っぱい想いがよみがえるかも。家に古い携帯電話が残っていたら、ぜひチェックしてみては?

通話料金が膨らみ親に怒られた(36歳/女性/営業)

携帯電話の普及とともに学生も携帯電話を持つようになったのもこの時期。自分の部屋や外出先で友だちや彼氏&彼女と誰にも気兼ねなく電話ができるというのは、当時の学生にとって画期的なできごとでした。で、ついつい長電話。お互い寝落ちして朝まで電話がつながりっぱなし、なんてことも。学生の多くが親名義で契約していたこともあり、月末の請求額におののいた人も続出。親バレして大目玉を食らった思い出がある人もいるのでは?

どの絵文字を使うか迷いすぎて文字だけになった(55歳/男性/メーカー)

携帯電話のメールで絵文字が送れるようになると、女子高生を中心に女性たちはあっという間に使いこなし、コミュニケーションの幅を広げていきました。反して「絵文字を使いこなせない男性枠」も登場。特に当時すでに社会人だった男性に「かわいい絵文字」はなかなかハードルが高かったものです。「女性へのはじめてのメール。悩んだ末に文字だらけの論文みたいなメールになった。初めての絵文字送信は指が震えた」なんていう人も。......まぁ一度使ってしまえば、最初に感じた恥ずかしさなんて吹き飛びましたけどね!

彼女と毎晩電話する時間を決めていた(48歳/男性/金融)

「電話がつながらない」ことが珍しくはなかった時代です。会社や彼女からの電話に出たくないような、よんどころなき事情があるときは思い切って「電源オフ」。で、「いや〜地下にいてつながらなかったよ」が言い訳として通用してたんですよね。そのため毎晩何時に彼女に電話すると決めていたカップルもいたようです。「正直面倒だったけど、電話がつながらないと浮気を疑われるので」とのこと。

さて、いかがでしたでしょうか? ほんの少し前のことのような、とても昔のことのような......。通話エリアが拡大し、GPSで居場所まで特定できる現在とは違って「携帯電話がつながらない」なんて言い訳できた、どこか牧歌的な時代だったのかもしれませんね。

文:アート・サプライ

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