2016/04/07

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2018/05/25

【おもいでタイムライン】第3回:2007〜2004年、多機能化? ガラケー化?

日本で初めての携帯電話「ショルダーホン」が発売されてから、約30年が過ぎました。そして携帯電話の進化と同時に、私たちのコミュニケーションも大きく変化してきました。携帯電話の歴史は、コミュニケーションの変遷の歴史でもあるんです。

では、一体どんなふうに変化してきたのでしょう?

連動企画の第3回は、2007〜2004年までをさかのぼってみます。

携帯電話はさまざまな機能を搭載してきました。インターネットとメール機能にはじまり、カメラ、ミュージックプレイヤー、ワンセグ、そしておサイフ機能まで! それら「多機能化」がもっとも盛んになったのがこの時代でした。海外と比べても、日本の携帯電話があまりにも多機能すぎて、日本独自の進化を遂げた「ガラパゴス・ケータイ=ガラケー」なんて言われたこともありましたっけ。……でもこの時代、新機種が発売されるのが楽しみだったんですよね。

おサイフケータイ®とワンセグ放送

この時代の携帯電話・スマホは?
「W32H」(2005年発売)
→このケータイの「auケータイ図鑑」ページへ

JR東日本がSuicaを導入したのが、2001年。ソニーが開発した非接触型ICカード技術「FeliCa」を採用しています。最初は管内の限られたエリアでしか使用できませんでしたが、徐々に区間を広げました。その後、全国のJRや私鉄で相次いでオリジナルの非接触型ICカードを導入。

自販機や駅構内の売店など、カードでピッと決済する人が増えてきて、のちには、コンビニとかスーパーなど、使えるシーンもどんどん広がりました。切符を買う手間が省けるうえに、買い物では小銭をじゃらじゃら持たずに済むし、レジで背後のお客さんからのプレッシャーも受けずに済むし、いやホント便利になったものです。

そんな「FeliCa」技術を使った「EZ FeliCa」サービスを、auが「おサイフケータイ」として初めて搭載したのが、2005年に発売された「W32H」と「W32S」。まだまだ街中で、非接触型カードで支払える機会は多くなかったのですが、これによって文字どおり、お出かけは「ひとまずケータイさえあればOK」に。手ぶら派はもう大歓喜したものです。

おサイフケータイ®導入の翌年2006年には世界初のワンセグケータイが登場しました。ついにテレビ機能まで携帯電話に搭載されたわけです。

「W33SAⅡ」(2006年発売)日本初のワンセグ対応携帯電話。従来のアナログテレビ放送を受信できた
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サクッと天気予報やニュース見るにも便利だったし、折しも2006年にはサッカーのワールドカップドイツ大会が開催。残業していても、会社にいながら試合のハイライトを見られたので、ホント重宝しました。

開いてディスプレイ部分を180°回転し二つ折りにできるようになったり、テレビを見る時だけディスプレイを90°回転させ、ヨコ型画面で視聴できたり。テレビ機能の搭載で、携帯電話のフォルムも随分変わりましたよね。

ミュージックプレイヤーにもなった!

この時代の携帯電話・スマホは?
「W42S」(2006年発売)
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auが「着うたフル®」のサービスを開始したのもこの時代、2004年のことでした。

音楽再生機能を搭載したケータイは、2000年に日本で初めてauが発表。以前の着メロが、そのままアーティストの歌声になったのは、実は2002年にスタートしたauの「着うた」からでした。

1曲まるまるフルコーラスを落とせるようになったのが2004年の「着うたフル®」。もちろん着信音やアラームとして設定できるんですけど、これってつまり携帯電話における音楽配信サービスの"はしり"ともいえますよね。

その後、2005年にiTunes Music Storeが日本でサービスを開始。2006年にはauの「LISMO」がスタートし、携帯電話をプラットホームとして、音楽、ビデオ、電子書籍といった配信サービスが一括して利用できるようになりました。

一方で、メールに写真に音楽、動画と、通信データ量は急速に増加。通信回線の高速化が叫ばれるようになったのも、ちょうどこの頃でした。

デザインケータイという新ジャンル

この時代の携帯電話・スマホは?
「talby」(2004年発売)
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雑誌「BRUTUS」「Casa BRUTUS」(マガジンハウス)などが牽引役となり、イームズの家具がブームになったのは2001年。上野の東京都美術展で行われたイームズ回顧展は、門の外まで入場待ちの列ができたほど。「イームズ」「ミッドセンチュリーモダン」「北欧デザイン」などのブームは、いろいろなプロダクトに対して「そこにデザインがあるか否か」を見つめ直すという新しい価値観を生みました。

デザイン文具にデザイン家電、そうそう、デザイン旅館なんてのも現れましたっけ。「誰がデザインしたか」がある種、ブランド化するようになってきた時代でもありました。

実は、通信業界ではいち早くauが2003年にプロダクトデザイナーの深澤直人とコラボレーションして「INFOBAR」を発表しました。この「au design project」を本格化させたのも2007〜2004年のこの時代でした。プロダクトから建築まで手掛ける世界的なトップデザイナー、マーク・ニューソンを迎えて発売された「talby」の、シンプルでクリーン、そしてモダンなプロダクトは、とくにデザインに興味を持っていなかった人の心も虜にし、「日常的に使用するアイテムこそ、デザインコンシャスである重要性」を広めたのでした。

文:T&S編集部

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