2016/01/04
おじい&おばあも10分でIT化? モバプリ流『スマホの教え方講座』
TIME & SPACEをご覧の皆さま、こんにちは! スマートフォンをより深く、そして楽しく知ってもらうべく、日々さまざまな活動をしているモバイル好きすぎ芸人、モバイルプリンスです! 沖縄在住の28歳! 趣味はモバイル鑑賞! iPhone 6sはかれこれ1,000時間ほど凝視しています! ウソです!
そんなわけで私、スマートフォンを筆頭に、デジタル製品に関連する仕事はほとんど食い気味にお受けしているわけですが、ここ最近、いちばん依頼をいただくのが、地元沖縄での「中高年向けのタブレット教室」であります。
幅広い年齢層にすっかり普及し、もはや日常生活には欠かせないスマホ&タブレットですが、一方で、日進月歩していくIT技術から取り残されているおじいちゃん&おばあちゃんがいるという事実があるんです。モバイルプリンスとして、これは看過できません。
というわけで、「中高年向けのタブレット教室」も快く引き受けさせていただくわけですが、その際、最初の授業で、生徒の皆さんに必ず聞くことがあります。それは、「なぜ、教室に通おうと思ったのか」について。すると、おおよそ以下のような答えが返ってきます。
こんなお話を聞いたことがあります。
「息子がタブレットを買ってくれて、最初は設定や操作を教えてくれたけど、何度も聞くうちに面倒くさがって、しまいには怒られてしまったんです。せっかくもらったし、いろいろ使えるようになりたくて、教室に通うことにしました」
周りの生徒さんも「うんうん」とうなずき、教室には拍手が......。
なんと悲しい話でしょうか! 家族のコミュニケーションの架け橋となるはずのタブレットが、家族に亀裂を生み出しているのです! モバプリ悲しい!
確かに、おじい&おばあに最先端のデバイスについて説明するのは難しいもの。しかし、3年にもわたってタブレット教室で教鞭をふるう実績を持つ私には、おじい&おばあがタブレットと仲良くなるためのノウハウの蓄積があります!
そこで今回は、おじい&おばあがタブレットと仲良くなる方法をレクチャーしちゃいます。テーマはズバリ、「タブレットを教えてみんなもおじい&おばあのプリンスになろう!」
タブレットでこんなことできるの!? 発見と楽しさを伝えよう
やはり何事も楽しくなければ、継続しません。大事なこととはいえ、小難しい機能の話ばかりをしていると挫折しかねないので、合間合間で場が盛り上がるような楽しめる機能紹介を放り込みます。すぐにできて分かりやすいのが音声入力。iPadの場合はsiriだと大盛り上がり。
「首里城を教えてください」という質問に、「今なにかおっしゃいましたか?」とズバッと返されたSiriのひと言。沖縄の方言のせいもあり、最初は上手く認識してくれないこともありますが、それすらも楽しめます。
見てください、このただただ平和な光景を......。めげずに「首里城!」と伝えます。
iPadを購入して4日目の川満さん、14回目の「首里城」でついに認識!
年齢関係なく、できないことができるようになったときは嬉しさもひとしお。そうした現場に立ち会うことができるのも、教える側の役得かもしれません。
みんな熱中するマップ機能
さまざまなアプリ・コンテンツが楽しめるタブレットですが、そのなかでもマップ機能の反応は良好。紹介すると、皆様熱中しすぎて授業にならなくなるのが困り物のレベルです。
たとえばGoogleマップのストリートビュー機能。おじい&おばあには、さまざまな場所に思い出があります。しかしながら体力的な問題で、そうした場所に簡単には行けない人もいます......。
そんなときは、Googleマップのストリートビューを使って、擬似体験させてあげましょう。これ、モテの最終奥義ともいえます。慣れている人からすると「なにを今さら!」と思うかもしれません。しかし、思い出してください。初めてストリートビューを使ったとき、私たちも衝撃が走ったことを......! おじい&おばあにもぜひ同じ体験をさせてあげてください。
マップは操作が直感的な上に、スワイプ・フリック・ピンチイン・ピンチアウトなどのタブレットでよく使う操作がすべて含まれているので、スマホやタブレット操作を楽しむための入り口としてはもってこいです。新しい技術を、適切なペースで教えてあげることで、刺激になり、若返ります。
さてここで、うちなーんちゅが自慢したい、沖縄の風景をご覧いただきましょう。
もちろんストリートビューでも、この美しい風景を堪能できます!
「中高年向けのタブレット教室」では、ストリートビューでニューヨークの街を散策。タブレットひとつでちょっとした海外旅行気分を味わえちゃうんですね。
生まれて初めてのニューヨークの街散策。満面の笑顔になる受講生の川満さん
手軽に楽しみながら勉強できるマップ機能はイチオシです。Googleマップの妄想旅行ですが、楽しくなったおじい&おばあが、もしかしたらプライベートでも「旅行いっちゃう?」なんて誘ってくれるかもしれません。モテすぎですね。
一緒に楽しみながら、モテよう!
授業終わりに、生徒の皆さんと一緒にパシャリ。見てください、このハーレムな写真。真ん中がボク。人生で最初のモテ期が来ています。
一緒に同じタブレットを前に操作すれば、それだけでおじい&おばあとのコミュニケーションになるはず。もしかしたら、おじい&おばあの「?」が、今まで自分では気づかなかった私たちの新たな発見につながるかもしれません。まずは身内からサポートして、皆さんなりの発見をしてみてくださいね!
文:モバイルプリンス