2015/04/13

新社会人必見! 上司のデジハラから脱出する方法

この春から新社会人になった人たちの中には、「プライベートと仕事はできれば切り離したい」と考えている人も多いはず。とくに怖いのがSNS。公開設定にしておくと、上司や得意先に知られたくない投稿まで見られてしまう可能性も。そこで、新社会人がプライベートを確保するためにすべきデジハラ(デジタルハラスメント)対策術を、社会人に聞いてみました。

公開範囲を狭める

「SNSのアカウントを、検索してもヒットしないように公開範囲を限定して、ネットにまったく興味がないキャラを演じています。プライベートで結構派手に遊んでいるので、会社のイメージと違う自分を見られるのが嫌で......」(24歳/家電メーカー/男性)

「フェイスブックは友人のみの限定公開にしていて、上司や得意先からリクエストがあったときはキッパリと断るようにしています。『プライベートと仕事は別けたいので』と言うと、むこうもそれ以上は関わってこなくなります」(26歳/印刷/女性)

いちばんオーソドックスなデジハラ対策と思われる「公開設定の変更」。フェイスブックなら「設定」→「プライバシー」から、投稿内容の公開設定の変更などが行えます。また、ツイッターの場合は「設定」→「セキュリティとプライバシー」で、ツイート内容の公開の有無が選択可能になります。自分の身を守るためには最も手っ取り早い方法かもしれませんね。

アカウントをもう一つ作る

「入社して早々、『うちの部署は全員SNSでつながっているから』と言われて、慌てて別のアカウントを取得。何もなかったかのようにそちらを教えて、事なきを得ました」(25歳/通信/女性)

「就職活動中のとき、ツイッターにまじめなアカウントを開設。それ以後、仕事関係でツイッターを使うことになったときはそちらのアカウントを使うようにしています」(24歳/金融/男性)

これまでのアカウントはそのままに、サブアカウント(通称サブアカ)を作ってそちらを得意先や職場に教える方法。これまでプライベートで使っていたアカウントの投稿内容を見直す必要もないので、気軽ではあります。でも、プライベートのアカウントを実名で使っていたら、サブアカを作ってもすぐにバレてしまうかも......!?

すべてオープンにする

「わざわざ分ける必要もないし、後ろめたい投稿もしてないつもりだったので、上司にも普通に教えちゃいました。あとで同期からは驚かれましたが、今でもとくに問題は起きてないので、これで良かったのだと思います」(27歳/自動車メーカー/女性)

「『仕事の愚痴は書かない』と自分の中で決めていたので、同僚や得意先からフェイスブックのアカウントを聞かれても大して抵抗はなかったです。プライベートの情報も全部だだ漏れになるので、話のネタに困らなくなったというメリットもあります。ただ、悪ノリした投稿をして後でそれをイジられるとかなり恥ずかしくなりますね......」(25歳/商社/男性)

上司や得意先にも自分のSNSの情報を一切隠さないという大胆な方法。なかには「最初に『仕事とプライベートは混ぜる気がないので、SNSで連絡をするときはあくまでもプライベートとして連絡ください』と前置きしておいた」(23歳/繊維メーカー/男性)と言う人もいました。気持ちを割り切ることができれば、この方法もアリかもしれませんね!

オープンにしつつ、特定の人だけブロック

「フェイスブックもツイッターも全体公開にしておきたいですが、上司や同僚の目には触れてほしくないと思いました。そこで基本の設定は全体公開で、目に触れてほしくない人のアカウントだけをひたすらブロックするという方法を取ることに。仕事で名刺をもらうたびにフェイスブックで名前検索をして、片っ端からブロックしていくという地道な作業です。根気がいりますが、慣れてくればこれでもいけると思いました」(28歳/食品メーカー/男性)

地道にブロックを続けるという異常な忍耐力が求められる方法! しかも相手が偽名を使っていたらその時点でバレてしまうというリスクも。そこまでして見られたくない投稿って、どんなものなのか逆に気になりますね......。

注意すべきはSNSだけじゃない!?

ここまで4つのパターンのデジハラ対策術を紹介してきましたが、これらはすべてSNS上での話。上司や同僚は、もしかするとネットの検索からあなたを探す可能性もあります。筆者は以前、学生時代の写真を職場に掲示されるという、なかなかひどい仕打ちを受けたことがありました。このときはその画像をgoogleで検索して引っ張ってきたらしいですが、こうした事態を避けるためにも、入社前に自分の情報がどのように公開されているのか、ネットでも隅々まで検索して、もし発見したら削除要請をするなどの対策を取ったほうが良いかもしれません。

先が長い社会人人生に傷をつけないためにも、自分の情報はしっかりと管理しておきたいものですね!

文:カツセマサヒコ