2017/03/21

2017年『TIME & SPACE杯 IT川柳』を発表! SNSあるあるや浮気ネタも

巷で「川柳ブーム」が巻き起こる昨今。TIME & SPACEはその波に乗り遅れることなく、KDDI社員による「IT川柳大賞」を昨年発表! 年末には一般公募で「TIME & SPACE杯 IT川柳」を大募集しました。今回は、KDDI社員の新作と一般の応募作品を合わせて、その結果を発表します!

選者はTIME & SPACE編集部員の3人。編集部No.1若手のハラダ(20代男子)、陰キャラながら女子力アップに余念がない内山内(アラサー女子)、そして、まごうことなきオッサンのTK(40代男子)です。では、各部門の大賞と入選作品を発表しましょう!

際どいネタも多かった「恋愛部門」から発表!

「恋愛部門」大賞

なにかある ニコニコしてる なにかある

(作・きんとき・年齢不詳・KDDI社員)

[選評]

h「「ITと関係なくない?」と思いきや、よくよく考えてみたらパートナーがスマホを見ている状況だなとわかります。ポイント高し!」

u「浮気相手からのLINEとかを見て、浮き足立っているオトコの顔が浮かびました。女子としては、すごくセンサーが働く瞬間。」

t「まぁ、スマホを見てニヤニヤしてるのは男でしょうね。簡単な言葉のなかに、さまざまな情景や背景が浮かんでくる楽しい一句でした。」

「恋愛部門」入選

気を付けろ 浮気がバレる コメント欄

(作・たまごゆで・20代・一般応募)

h「オトコってモテる自分を誇示するために、まわりに吹聴した結果バレることも・・・・・・。SNSなど新たなメディアが生まれたからこそできた落とし穴ですね。」

u「狙っている相手のSNSに、わざと「昨日はごちそうさま。また2人で飲みに行きましょうね♡」とかコメントを残します(笑)。コメント欄は自分でミスることもあれば、他人のせいでバレることもあります。二重の意味で味わい深い作品ですね!」

「恋愛部門」入選

奥さんの 裏アカウント そっと閉じ

(作・わさお散歩・30代・KDDI社員)

t「個人がメディア化したこの時代、ふとしたことで顕在化する「裏の顔」・・・・・・。サスペンスドラマのような展開すら浮かぶ良作!」

それわかる〜! 連発の「あるある部門」

「あるある部門」大賞

打ち終えた 頃には話題 変わってる

(作・オカン・40代・一般応募)

t「オレもこれあるなー。LINEのグループトークとかで、気の利いた返しをしようとしたら誰かがコメントして、渾身のギャグがお蔵入り。妙にリアリティを感じる作品です。」

u「女子だけでグループトークしているとリアルにあります! 「オカン」というペンネームも、文字を打つのが遅いキャラが伝わってきてカワイイ。」

「あるある部門」入賞

192. 168. 1.1

(作・IPv4・40代・KDDI社員)

t「天才、現る。語るべきことはなにもないが、これが川柳と気づいた瞬間、きっと作者は踊り出したくなったのでは? これぞアヴァンギャルド川柳。」

h「メチャ見慣れている数字だけど、なんだっけ? と思ったら、無線LANのルータにも使われるIPアドレスでした。こういうのを発想の転換っていうんですね。」

「あるある部門」入賞

クリスマス バレンタインすら Amazonで

(作・たまごゆで・20代・一般応募)

u「完全にアタシだ! ゴメンナサイ!! だってラクなんだもん。個人的にいちばん共感した「あるある」でした。」

悲哀に満ちた平凡な日常!? 「サラリーマン哀愁部門」

「サラリーマン哀愁部門」大賞

朝一番 太客順に サムアップ

(作・ひげシティ・40代・一般応募)

t「SNS全盛時代にプライベートの時間まで侵食されるサラリーマンの悲哀がよく現れています。自分は内容を見ずにいいね! 押すこともあります。」

h「完全に無表情で、いいね! している絵が浮かびます。「太客(太っ腹な客)」という夜の用語を使っているところもナイス!」

「サラリーマン哀愁部門」入賞

リモアクで 入れず休日 出社する

(作・リモート欠伸・50代・KDDI社員)

h「自宅で作業をしようとしたら会社のイントラにリモートアクセスできず、しょうがないから休日出社。休日出社してまで仕事をする日本のサラリーマンの哀愁を感じます。」

若者のナウを反映した「ヤング部門」

「ヤング部門」大賞

会話中 スマホで裏どり 新人類

(作・LOVE大阪・40代・一般応募)

t「こないだ居酒屋で後輩と飲んでいて、話しながら目の前でググられて思わず笑ってしまった。アラフォーしかわからないであろう「新人類」という言葉を使うことで、作者とヤング間のジェネレーションギャップがより際立っています。」

u「20代の子に多いですよね〜。スマホやGoogleが浸透してなかったらありえない状況だし、いかにも今の子たちを表したいい作品。」

「ヤング部門」入賞

新人が メッセンジャーで 退職届

(作・某都民・20代・一般応募)

t「最近は、会社を休むのもLINEで連絡すると聞いて驚いたことがあるけど、人生に大きく関わる自分の退職をメッセンジャーで伝えるとは! 返信に困るじゃないか!!」

社員ならではの目線に注目。「KDDI部門」

「KDDI部門」大賞

ギガもらい スマホ片手に テラ(寺)巡る

(作・アナログ老人・61歳・KDDI社員)

u「うまい! auのデータプレゼントにかけたダジャレなんですが、情景が目に浮かびますね。「アナログ老人・61歳」なのに、このセンスはステキ。」

月面で 通信できる 日も近い?

(作・頑張れ!チームHAKUTO・30代・KDDI社員)

h「「38万㎞を超えて月から地球にスマホはつながるのか?」。宇宙を舞台にした壮大な計画が進行中で、想像するだけでワクワクします。KDDI社員の熱い想いや応援する気持ちを作品から感じました。」

――というわけで、今回も力作揃いでしたね! ご応募いただいたみなさま本当にありがとうございました! 掲載した作品以外にもハイレベルな句が数多くあり、みなさまのセンスとIT川柳のポテンシャルを実感した編集部一同でした。では、次回の「TIME & SPACE杯 IT川柳」をお楽しみに〜。

文:T&S編集部
絵:沼田光太郎

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