2022/10/20

KDDIにおける消費電力削減の取り組み

  • SDGs

持続可能な未来を目指すため、世界中で取り組みはじめているカーボンニュートラル。KDDIでも2030年度までにCO2排出量を実質ゼロにすることを目指し、さまざまな取り組みが始まった。

カーボンニュートラルとは

その取り組みのひとつが、通信設備における消費電力の削減だ。24時間365日、生活インフラとして基地局と通信局舎をずっと稼働させるためにKDDIが一年間に使う電力量は、約50万以上の世帯が一年間に使う電力と同じ規模の電力となる。

この電力を削減するため、KDDIでは大きく2つの削減策に取り組んでいる。

①基地局での電力削減

3Gサービスが始まった頃は通信機器のサイズも大きく、エアコンで冷やす必要があったが、現在では開発が進み、暑いところでも寒いところでも空調設備なく自然空冷で十分稼働する、小型化された機器が増えてきた。今の4Gや5Gの基地局設備では、この自然空冷の機器に入れ替えていくことで電力を削減している。

KDDIの小型基地局

また、基地局ではAIを活用することで利用状況に応じて動作を制御し、電力消費量を削減する実証実験を開始。トータルで基地局における電力消費量の削減を目指す。

②通信局舎やデータセンターでの電力削減

基地局から入ってくる通信データの行き先や課金など大量のデータの制御処理を行う通信局舎やデータセンターでは、空気より液体のほうが効率的に冷やせることに着目し、サーバーを特別な液体オイルに浸すことで、空調に必要な電力使用量を削減する技術の開発に取り組んでいる。

KDDIにおけるカーボンニュートラルのためにサーバーを特別な液体オイルで冷やす実証実験

KDDIは、持続可能な社会の実現を目指し、2030年度にCO2排出量を実質ゼロにできるよう、カーボンニュートラルの取り組みを通じ、豊かな未来へのバトンをつないでいく。

※この記事は2022年6月22日の記事を再編集したものです。