2022/04/04
幻想的な世界に没入できるお花見体験!GINZA 456の「願いツナグサクラ」の魅力とその舞台裏
さまざまな体験型イベントを開催しているKDDIのコンセプトショップ「GINZA 456 Created by KDDI」において、2022年3月3日~5月31日予定で、訪れた人が幻想的な桜の世界に没入できる「願いツナグサクラ」を開始した。その魅力や裏側について、展示内容とともに紹介しよう。
360° 桜景色につつまれる幻想的な空間
今回GINZA 456で体験できるのは、リアルとデジタルの世界において、360° 桜の世界に没入できるお花見体験だ。エントランスで迎えてくれるのは満開の桜並木。一歩足を踏み入れると、桜と光のコラボレーションに期待が膨らむ。そして地下1階のイベント会場では、空間全体が満開の桜となって壮大なデジタルお花見体験ができるほか、幻想的な桜吹雪に包まれる"満開ショー"も体験できる。
■桜並木(エントランス)
■リアルとデジタルを融合したお花見体験(地下1階)
地下1階の「願いツナグサクラ」では、脳神経科学とIT を組み合わせた「ブレインテック」を活用した新しいお花見体験を楽しむことができる。体験方法は簡単で、空間内に設置された「願いを込める台座」の前で、脳波を測定するためのイヤホン型脳波計を装着。
台座内に表示された絵馬に願いごとを入力し、願いをこめると……その脳波に応じたデザインの桜が目の前の壁面に出現。
その自分のオリジナルデザインの桜が足元をつたい、空間奥にあるみんなの願いが集まるメインツリーまで移動。
自分の花びらのほかにも、今までに参加した方や遠隔で参加した方など、たくさんの人の願いが形となった花びらがこのメインツリーに集まり、満開の桜となる姿を見ることができる。このメインツリーが満開になる瞬間も写真映えシーンのひとつなので、ぜひ現地で体験してみてほしい。
現地に来ることができない人は、遠隔でのリモート参加も可能だ。こちらの参加方法も簡単で、スマートフォンから専用サイトで自分の「願いごと」を入力し、願いを託したい桜の種類を選ぶだけ。自分の願いがリモートでGINZA 456壁面の桜の木に映し出される。
また、桜の開花前線が発表された全国の対象エリアでスマートフォンをかざすと、ARで桜が出現する体験もできる。ARの桜の出現タイミングは、リアルな開花前線と連動しており、沖縄から北海道まで順次楽しむことができる。対象エリアや出現スケジュールなどの詳細は、GINZA 456 Twitter(@GINZA456_KDDI)にて案内している。
そのほか、現地での写真スポットとしては、1階エントランスでの桜並木もおすすめだ。みんなの願いごとが集まったデジタル絵馬のほか、桜の木の下には絵馬の形をしたベンチもあり、座っての写真撮影など楽しめる。
これらをあわせて、今回の体験まるごと360°動画で楽しめるバーチャルツアーもあるので、GINZA 456に来ることができない人も ぜひ体験してみてほしい。
このようにリアルでもデジタル上でも楽しめるお花見体験。今回の取り組みの狙いは何か。見どころや裏側など、GINZA 456で体験型イベントを企画するKDDIの「願いツナグサクラ」の担当者に話を聞いた。
前列左から、高見清香、郡司昌幸、高橋慶太
後列左から、朝日達也、丸山茂敏、政 拳士郎
取り組みのきっかけは「みんなの願い」の可視化
―――今回の取り組みはどのようなきっかけで始まったのでしょうか。
丸山:まだ収まりを見せない新型コロナウイルスの影響で、世の中にはやりたいことがやれていない人が多いのではないか。そのみんなの願いをテクノロジーのチカラでどうにか形にできないかと思ったのがきっかけです。
丸山:そこから最初はいろんな案が出たのですが、春は新たなスタートを迎え、さまざまな「願いごと」であふれる時期なので、通信とテクノロジーを使って「願い」を集め、春の象徴である「桜」として咲かせることで、お客さまの思いや笑顔をつないでいきたいと考えました。
―――この願いによって桜の形が変わるというのはおもしろいですね。どのような仕組みなのでしょうか。
丸山:いくつかある脳波のうち、α(アルファ)波、β(ベータ)波、γ(ガンマ)波、θ(シータ)波の4種類を測定し、それぞれの強さをもとに花の形や色がカスタマイズされ、その組み合わせパターンおよそ600種類のなかから「自分だけの桜」をつくることができます。
丸山:イヤホン型脳波計を装着したときの自分の状態がリラックスしているのか、それとも緊張しているのかなど、脳波の状態を読み取る技術はVIE STYLEさんの技術で、その可視化をKDDIのクリエイティブチームau VISION STUDIOが手掛けました。
―――今までにもGINZA 456ではさまざまな体験イベントを実施していますが、今回新たにチャレンジしたことや工夫したことはあるでしょうか。
丸山:新たに工夫したことのひとつは、床面の活用です。以前チームラボさんとのコラボで「捕まえて集める境界のない群蝶」というイベントをやっていたときに、新型コロナウイルスの影響で「壁面の蝶を触る」という体験に少し抵抗感を持つお客様がいらっしゃいました。そこで今回はLiDARスキャナを仕込み、壁面との連動体験ではなく、常に靴で接している床面との連動にチャレンジしています。結果としてこの空間内を歩いていくだけで床の花びらが舞う様子を体験することができるので、おもしろい試みができたかなと思っています。
郡司:ほかにも今回こだわったのは、その床面の演出も含め、30分間という体験時間をどう満足して帰っていただけるかという行動設計です。最初に脳波を測定して自分のオリジナルの花をつくっていただくことから始め、満開ショーの演出頻度や絵馬の願いごとなど動きのある演出をたくさん用意することで、お客様が30分間楽しんでいただける内容をどう設計するか。みんなで意見を出し合い、ていねいにつくり込みました。
郡司:その観点から、今回の企画には初期段階からInstagramやTikTokで活躍しているインフルエンサーさんにも協力いただいています。
―――なぜインフルエンサーを起用したのでしょうか。
高橋:体験型のイベントを企画するには、私たちメンバーの意見だけでなく、さまざまな体験型のイベントに参加し、発信している世界で活躍している人の目線も大事だと思いましたので、3名のインフルエンサーの方に実際に体験いただき、フィードバックをもらいながら企画を進めていきました。
とくにオリジナルの花の形や30分間の盛り上げの演出、写真スポットとなる映えポイントの設計に対するアドバイスを参考にしながら、お客さまに最も喜んでもらえるものに仕上げています。
―――1階の桜並木や絵馬のベンチも確かに映えますね。地下1階での体験は予約が必要との話ですが、1階エントランス部分は予約なしで大丈夫でしょうか。
郡司:はい、1階エントランスは予約なしで体験いただけます。今回の展示は東北や北海道で桜が開花する5月まで開催の予定ですので、ぜひ近くにお越しの際は、お気軽にお立ち寄りください。
丸山:GINZA 456としても、これからもっとKDDI内の新技術を体験できる場のひとつとして、お客様が楽しんでいただけることをいちばんに置きながらも、近未来を感じるさまざまな新技術を体験できる場としてメンバーと一緒に盛り上げていきたいですね。
―――次世代の体験を楽しめる「GINZA 456」。実際に未来を体験できる場として今後のイベント内容にもぜひ期待したい。
文:TIME&SPACE編集部
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