2021/12/24

登山の安全につながるアプリやガジェットとは?国際山岳ガイド・近藤謙司さんのおすすめを紹介

趣味の定番として老若男女から愛される「登山」。密を避けられることから、コロナ禍においてその人気はさらに高まりつつある。一方で、装備の不備や経験不足による遭難事故があとを絶たない。リスクを回避し、安全に登山を楽しむためにはどうしたらいいのか?これまでエベレストをはじめとする8,000m峰の山頂に多くの登山者を導いてきた国際山岳ガイド・近藤謙司さんに話を聞いた。

国際山岳ガイドの近藤謙司さん 近藤謙司/1962年生まれ。国際山岳ガイド、アドベンチャーガイズ代表。2013年、七大陸最高峰登頂をガイドとして達成。著書に『エベレスト、登れます』、『雪山100のリスク』などがある

TIME&SPACEでは近藤さんのインタビュー記事を全3回にわたってお届けする。第2回目は、登山を安全に楽しむために活用したいスマホのアプリやガジェットを紹介する。

天気予報は複数のアプリを活用

まずは近藤さんがおすすめする天気予報アプリを教えてもらった。

国際山岳ガイドの近藤謙司さん

「登山を安全に楽しむために天気が重要なのは言うまでもありません。気象会社によって予報が異なる場合があるので、私は複数の天気予報アプリを併用し、それぞれの予報を比較したうえで登山計画を立てます。また、登山中や、山から山へ泊りがけで縦走するときも、最新の予報や雨雲の動きをリアルタイムでチェックしたい。そのためにはスマホの電波が届いている必要がありますが、最近はauのスマホが登山道や山小屋などでつながりやすくなり、とても助かっています」(近藤さん)

TORQUE 5G 日本百名山のひとつ、木曽駒ヶ岳(長野県・標高2,956m)の山頂にて。この山の主要な登山道や山頂でau 4Gがつながっている

■MyRadar

MyRadar MyRadar

「カナダの気象会社が開発した気象アプリ。雨雲の流れや風の動きがアニメーションで確認でき、視覚的にわかりやすいのが特長です」(近藤さん)

■tenki.jp登山天気(日本気象協会tenki.jp)

tenki.jp登山天気(日本気象協会tenki.jp) tenki.jp登山天気(日本気象協会tenki.jp)

「山の天気に特化した予報アプリ。山頂、登山口、麓それぞれの予報が確認できます。お気に入りの山を登録できる機能も便利です」(近藤さん)

■ヤマテン

ヤマテン ヤマテン

「アプリではなくウェブですが、山の天気予報の定番。本当によく当たります。2日先までの予報に加え、毎週木曜日にメールで配信される『今週末のおすすめ山域』が登山計画を立てるのに役立ちます。最近は山でもスマホがつながりやすくなったので、山から山へ縦走するときなどでも確認できて助かります。年明けには、対象の山を330に拡大し、使いやすさもアプリに近いものになるとのこと。ますます使いやすくなりますね!」(近藤さん)

近藤さんおすすめの「登山系アプリ」

続いて、近藤さんおすすめの登山系アプリを紹介しよう。

国際山岳ガイドの近藤謙司さん

「ルートや現在地をスマホで確認できる登山系アプリは、安全な登山のために欠かせません。また、スマホの紛失や故障など万が一の場合に備えて、紙の地図もあわせて持ち歩きましょう」(近藤さん)

■山と高原地図

山と高原地図 山と高原地図

「登山地図の定番『山と高原地図』のスマホアプリです。迷いやすい箇所や危険箇所がマークでわかりやすく表示されているので、登山初心者でも安心です。地図ごとに購入する『山と高原地図(通常版)』のほか、月額定額で使い放題になる『山と高原地図ホーダイ』があります」(近藤さん)

■ガーミン エクスプローラー App

ガーミン エクスプローラー App ガーミン エクスプローラー App

「数ある登山系アプリのなかで、私がもっとも利用しているのがこちら。全世界の山の地図が確認できるので、海外へ登山に行く上級者にもおすすめできます」(近藤さん)

なお、auのサイトでも、日本全国の百名山の電波状況を確認できる詳細な登山地図を提供している。

「スマホは登山における重要なライフラインのひとつ。登る予定の山の登山道や山小屋でスマホがつながるかどうかを事前に確認しておくことは、登山の安全性を高めることにつながります」(近藤さん)

近藤さんが山で愛用しているガジェットを紹介!

続いて、近藤さんが登山の際に愛用しているガジェットを紹介してもらった。

■ガーミンのGPSウォッチ

「スマホと連動する登山用GPSウォッチも、登山を安全に楽しむためにぜひ活用してほしいアイテム」と近藤さん。自身はガーミン社の「フェニックス 6X PRO DUAL POWER」というモデルを愛用している。

ガーミン「フェニックス 6X PRO DUAL POWER」 ガーミン「フェニックス 6X PRO DUAL POWER」

「時刻のほか、現在地、標高、気圧、心拍数など、登山中に知りたいさまざまな情報が手元でサッと確認できます。ガーミンのこのモデルはバッテリーの持ち時間が長いうえ、ソーラー充電も可能なので、長期の山行でも安心して使えます」(近藤さん)

■モバイルバッテリー

「私は登山の際、スマホやヘッドランプなどの電子機器は常に複数持ち歩きます。万が一の紛失時や故障時のバックアップのためです。また、電子機器はバッテリーが切れたら用をなさないので、モバイルバッテリーも必需品。一般の登山者の方もぜひ持ち歩くようにしてください」(近藤さん)

モバイルバッテリー

以上、近藤さんがおすすめするアプリやガジェットを参考にして自身の装備を見直し、安全に登山を楽しんでほしい。

次回のテーマは、登山好きに愛用者が多いauのタフネススマホ「TORQUE 5G」。アウトドアフィールドにおける実力を、近藤さんに実際に使用していただいたうえで検証してもらう。乞うご期待!

auがつながる日本百名山をチェック!

auは、登山者が安全に登山を楽しめるよう、日本百名山をはじめとする人気の山の登山道や山小屋で電波対策を進めている。また、auのサイトでは、登山GPSアプリ「YAMAP」による監修のもと、日本全国の百名山の電波状況を確認できる詳細な登山地図を提供している。


au携帯電話がご利用いただける登山道 auのサイトでは全国の日本百名山の電波状況が確認可能

山に出かける際は、下記のサイトにアクセスし、その山の登山道の電波状況を事前にチェックしたうえで、スマホやケータイを上手に活用して登山を楽しんでほしい。

文:榎本一生
撮影:小池彩子

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