2020/12/21
名古屋グランパススタジアムでのスマホと連携した新しい観戦体験
2020年9月26日、愛知県豊田市の豊田スタジアム。
名古屋グランパスが清水エスパルスを迎え撃ったホームゲームで、KDDI「au 5Gスペシャルマッチデー!」が開催された。
来場したサポーターたちは、グランパス公式アプリで名古屋グランパス独自のカメラによる「新しいスタジアム観戦体験」や「リアルタイムライブチャット」、特設された「au 5G体感シート」では、ピッチ上のイベントを5Gならではのコンテンツで楽しむなど全く新しいスタジアム体験となった。
快適で楽しい観戦体験
2019年夏に名古屋グランパスとKDDIは、「戦略的イノベーションパートナーシップ」 を締結し、ホームスタジアムである豊田スタジアムを、2020年シーズン開始時より5Gエリア化。
サポーターがこれまで以上にサッカー観戦を楽しめるような施策を検討してきた。
今回、特設された「au 5G体感シート」では、全席に5Gスマホを備え、参加したサポーターは、「名古屋グランパス公式アプリ」を活用して、au 5Gならではのさまざまな観戦体験を楽しむことができた。
では、それはどんな体験だったのか、名古屋グランパス独自のカメラによる新しいスタジアム観戦体験の模様は、こちらのバナーから名古屋グランパスサイトにて確認してほしい。
AIがキックフォームを解析!
この日は場外にもKDDIの通信テクノロジーを活用したお楽しみがいくつも準備されていた。
スタジアム広場では「キックフォームスコアゲーム」を提供。ゴールポストのカメラが参加者のキックフォームを撮影し、KDDI総合研究所が開発した「スポーツ行動認識AI」で解析。ボールに内蔵されたセンサーがキック力や球速・回転数をはじき出す。
さらに、解析済みの名古屋グランパスの5選手と比較し、誰のフォームに似ているかを教えてくれるのだ。大人も子どもゲームを楽しんだ。
ビルにスタジアムに巨大な選手の姿が現れるVPS装飾!
また、豊田市駅からスタジアムまで、街の風景にチームマスコットや選手たちがARで重なって登場するお楽しみも。
スマホアプリ「XR CHANNEL」を使って、指定されたエリアの風景をスマホのカメラでスキャンするだけ。
豊田市駅前やスタジアムでは、建物に向けてスマホをかざすサポーターの姿が数多く見られた。
ARは建物の向きや高さとズレることなくピッタリ現れる、非常に劇的な体験! いくつかムービーで見ていただこう。
これはVPS(空間認識技術)を活用したもの。衛星写真をもとにあらかじめ街の3Dマップを生成。該当するエリアの風景をスマホでスキャンすれば、3Dマップが読み出され、それにピッタリ合うかたちでARが表示される。VPSは、GPSの先にある技術といわれている。
スマホで予約!並ばずグルメをモバイルオーダー
そして、現地ならではのお楽しみ「スタジアムグルメ(スタグル)」も名古屋グランパス公式アプリに搭載された「モバイルオーダー」で利用することができた。
5日前の12時からキャッシュレスで複数店舗のメニューやドリンクを一括注文でき、一度に受け取ることができる。行列することもないし、小さいお子さん連れでもきっと便利に使えるだろう。
取材班もスマホ片手にオーダー完了。写真の富士宮やきそばとイベリコ黒豚丼を大変おいしくいただいたのであった。
ゲームとサポーターを5Gで盛り上げていく
新型コロナウイルスの影響による入場制限もあり、2020年シーズンで初めて1万人以上の観客を集めて開催された豊田スタジアムでのホームゲーム。名古屋グランパス マーケティング部 戸村英嗣部長は、今回の取り組みと盛り上がりについて語ってくれた。
「たとえば弊社独自による『新しいスタジアム観戦体験』では、お客様自身の席では観ることのできない視点を提供できました。 シュートやコーナーキックなどゴールに絡むゲーム展開では、ゴール裏から間近に見ていただくと楽しいですよね。シュート前にボールをどこで止めて、相手のマークを外すためにどんな動きをしたのか、通常のリプレイ映像だとわからないプレーを、手元のスマホで見られたのは大きいと思います」
スタジアムに来場できるサポーターはもちろん、自宅のサポーターにも、自宅なりの楽しみを提供。来場できないサポーターたちとリアルタイムビデオチャットを行い、その応援する姿を場内の特設モニターに映し出したりもした。
「ライブチャットを使って、一体となって応援する仕組みはいいですよね!思い思いの場所から応援しながらサポーターがひとつになれる。さらに試合終了後には、実は選手がチャットに参加することもあり、距離的には離れていても、より身近に感じてもらえる。これもまた通信ならではの魅力だと思います」
ビギナーもサポーターも笑顔にする5G×スタジアム施策
それは、技術を提供する立場のKDDIも同じだ。名古屋グランパスとの5G、IoT施策の先頭に立ち、プロジェクトを牽引してきたKDDIの繁田光平が総括する。
「当社はスタジアム現地だけでなく、試合にお越しになれないファンのみなさまにも、試合中だけでなく試合前後の大切な時間も、5Gを活用しスポーツ観戦をより楽しんでいただけるような体験価値のアップデートを提案し続けています。今回は多くのファンの方から満足の声をいただいて手応えを感じました。今後も連携を強め、公式アプリなどを通じてさまざまな体験を名古屋グランパスさんと一緒にお届けしていきます」
今回の知見やノウハウは、他クラブや他ジャンルのスポーツにも活用。スタジアム、リモートを問わず、5Gを中心とした最新通信技術を活用することで、KDDIは国内スポーツの盛り上げに寄与していくのである。
文:TIME&SPACE編集部
写真:稲田平
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